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ドキドキ同棲編
妹想いなお兄様⑦
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大輔くんのスマフォの交友記録は、図らずも私に共有されている。
アドレス帳も、SNSの履歴も、もちろん通話記録でも。
「元鞘に戻ってあげようと思ってる、なんてよっぽど自信がないと言えませんよね。まさか、そんな人が大輔くん本人に着信拒否されているとか………あり得ませんよね?」
「……」
大輔くんは元カノの連絡先を一切残さない。すべて消去。
そして未練たらしく架かって来る連絡も一切受けない。
なんなら着信拒否にしているらしい。
だからアドレス帳には元カノの連絡先は入っていない。
何故、私がこんなことを知っているのかって?
大輔くんのアドレス帳に入っている人物を、私は全て把握しているからだ。
いや、把握させられたからだ。
『希帆さん、この武藤さんって誰?』
『おぁ!?ちょ、私のアドレス帳勝手に…』
『誰?』
『ひゅっ!?……し、仕事の…営業先の部長さん…デス』
『そんなの仕事用携帯に連絡先が入ってれば十分だよね?』
『あ、うん…。ついついプライベート用と仕事用と連絡先整理するの先延ばしにしちゃってて…』
『ならやってあげる♡ねぇ、このシンゴって誰?』
『…ん?いや…えっと……』
『はい、消去~♡じゃあ、この人は~?』
『うぅぅ…。ひ、人のプライベートを…!大輔くんだってアドレス帳見られるの嫌でしょ?』
『なんで?むしろ知って欲しいよ!じゃあ、先に俺のアドレス帳からね♡えっと、この人は研究室の人で…』
把握したがりの把握されたがりである大輔くんは、私が彼の周囲の人物相関図を覚えるまでアドレス帳確認を繰り返した。
勿論、私のアドレス帳の整理も徹底的に行われたのだ。
お陰様で私の社用携帯は綺麗に整頓され、業績アップに繋がったような気がする。
「携帯番号変えちゃったから分からなくなったみたいなのよ」
「だったら大輔くんの家は?大学に入学してから一度も引っ越してないそうなので、大輔くんの家を知ってたら訪問できますよね?」
「それは…っ……、あの子は慎重な子だから、家に人を呼ぶのを嫌がるのよ!貴女だって大輔の家なんて知らないでしょう?」
「知ってるもなにも、今一緒に住んでますよ」
「…え?」
「住んでます、大輔くんの家に、大輔くんと一緒に。…これでも私はアナタの代役なんでしょうか?」
「……っ…ふざけんじゃないわよ!」
直情型の人物のお手本のような美女は、手に持ったままのグラスの中身を私に向けてぶちまけてくる。
けれど、その行動を一足早く察知した木野くんが、銀色の丸トレーでそれを防いだ。
勢い良く放たれたギムレットは、そのままトレーに跳ね返されて本来飲むべき人の顔面に降り注ぐ。
今度こそライムの香りが辺りに漂った。
「貴女…、こんなことして……」
「えぇぇぇ…。いや、アナタが勝手に暴走して勝手にお酒浴びたんじゃないですか」
「酷い…こんな格好じゃ…大輔に会えないじゃない!」
いや、会えたとて!会えたとてって話やん!!
大輔くんに会えたとして、一体なんだと言うのだろう。
「お酒を被る前も後も大して変わらないと思いますよ?そんなに大輔くんに会いたいなら会わせてあげましょうか?もう少し時間かかりそうですけど」
「別に!貴女の手を借りなくても、大輔と会うくらい簡単に出来るわよ!!」
「え?でも、それが出来ないから帰国から二週間何も進展ないんでしょ?私のことをコソコソ嗅ぎまわる時間があるなら、大輔くんに会った方が合理的じゃないですか?」
「……三富くんのお店で待ってるって伝えてちょうだい!!」
最後まで傲慢ちきな態度で、その美女は去って行った。
私の手は借りない!って言った口で私に伝言を頼むって…。
三富くんのお店を知ってるってことは、私の噂ってやつも三富くんに聞いたとかかな?
最近風邪だなんだでお店に顔出してないしなぁ…。
帰ったら三富くんにLIMEしとこ。
…いや、お店に行った方が早いな。
「希帆さんって、厄介な人間に絡まれるって呪いにでもかかってるんスカ?」
木野くんが心配そうな顔をして話しかけてくれる。
「そんな呪いあったらヤだなぁ…。でも、かかってない自信ないや!にゃはははは!………はぁ…」
「あの人、オレ、見たことある気がするっス」
「……それは三富くんのお店で、この男の子と一緒に?」
私は大輔くんの写真をスマフォに表示して木野くんに見せた。
「っスねぇ、そうだった気が…。2年くらい前の記憶っスけど」
「そっかぁ、教えてくれてありがと」
ふぅむ…。ってことは、全部が全部あの美女の虚言って訳じゃないのかぁ…。
別にさ、別に…、大輔くんの『ハジメテ』が私じゃなかったんだとしてもさ、それは構わないんだよ。
けど、あれだけ童貞童貞連呼されてて、実は童貞じゃありませんでした、って言うのも気分が悪いと言うか…。
性格はアレだけど、スタイル良かったし、美人だったし、経験豊富そうだったし…。
考えてみたら大輔くんってキスも上手だし、下着外すのもスムーズだし、愛撫だって絶妙だし、それってあの人の手ほどきがあったからなのかな。
私以外の人に欲情したってことかな…。
…なんか、それって、すごく……嫌だ。
*************************************************************
時間は少し前に遡り、希帆たちが部屋を後にしたVIPルームーーーー…
「よぉし、大輔。希帆も居なくなったことだし、男だけでキッチリ話つけようや」
龍臣は先程までの様子と一変し、完全に酔いが覚めたようだった。
変わらずグラスを呷る逸弥だが、その眼光はずっと鋭いままだ。
その逸弥が本題の前に、と言うように口を開く。
「…あのドレスはお前が用意したのか?」
苦虫を噛み潰したような顔とはこの事を言うのかな、などと考えながら大輔は逸弥の問いに真摯に答える。
「はい。俺のスーツとペアになるようにしてみました。龍臣さんの料理を楽しみにしてたので、希帆さんが食べこぼしを気にしなくて良いように黒にしたんですよ」
「既製品だろ?俺は希帆に合わせてオーダーメイドしてたのに、今回は必要ないって送り返してきやがって…」
「振られたな!カッカッカッ!!」
「うるせぇな龍臣!大体、お前学生だろ?そのスーツも希帆のドレスも親の金で用意したのか?ったく、希帆には散々男は甲斐性って教えて来たってのに、一回り下の男なんて甲斐性もクソもねぇだろ」
「ハハハ。同年代の人間よりは甲斐性あるつもりですよ。経済的に両親に頼ることはありません。パーティーまでもっと時間があればオーダーしたんですけど、流石に一週間だと既製品を用意するので精一杯でした。けど、誰かさんみたいにパーティーにかこつけてウェディングドレスに模したドレスを着せる必要もないので、本番まで楽しみにとっておくことにします」
「カッカッカッ!!」
二人の不穏な様子に龍臣が大きな笑い声を出す。
「まるで狐と狸の化かし合いじゃねぇか!二人とも希帆のこと大好きなんだなぁ。カッカッカッ!!」
「笑ってんなよ。お前にとっても大事な妹だろ?こんなクソガキに攫われちまっても良いのかよ」
「まぁな~、クッソ寂しいのは間違いねぇけど、俺らが過保護にし過ぎたせいで、希帆もあの歳まで独身だぞ?貰ってくれるっつーなら、ありがてぇ話だろ」
「はぁ?それなら俺で良いじゃねぇか!」
「お前、希帆との関係が壊れんのが怖ぇって、ビビって尻込みしてたじゃねぇか。それも一年二年の話じゃねぇだろ?何十年尻込みしてんだって話だよ!そんな腰抜けより、希帆自身を圧倒するくらい惚れた腫れたを語れる奴じゃねぇと、俺の妹は渡せねぇよ」
だろ?と大輔に目線を流し、龍臣はグラスにウィスキーを注いだ。
「大輔、これからも希帆と一緒に居てぇか?」
ドン、とテーブルにボトルを置いて、龍臣が真剣な声色になる。
「はい」
それを受けて、大輔は短く、けれど凛とした声で答えを返した。
「それなら、希帆のこと全力で守れ。…俺が守れなかった分も、アイツのこと守ってくれ」
龍臣は睨むように大輔を見据えたのち、フ、と相貌を崩す。
そして、ポツリポツリと思い出話を始めたのだった。
アドレス帳も、SNSの履歴も、もちろん通話記録でも。
「元鞘に戻ってあげようと思ってる、なんてよっぽど自信がないと言えませんよね。まさか、そんな人が大輔くん本人に着信拒否されているとか………あり得ませんよね?」
「……」
大輔くんは元カノの連絡先を一切残さない。すべて消去。
そして未練たらしく架かって来る連絡も一切受けない。
なんなら着信拒否にしているらしい。
だからアドレス帳には元カノの連絡先は入っていない。
何故、私がこんなことを知っているのかって?
大輔くんのアドレス帳に入っている人物を、私は全て把握しているからだ。
いや、把握させられたからだ。
『希帆さん、この武藤さんって誰?』
『おぁ!?ちょ、私のアドレス帳勝手に…』
『誰?』
『ひゅっ!?……し、仕事の…営業先の部長さん…デス』
『そんなの仕事用携帯に連絡先が入ってれば十分だよね?』
『あ、うん…。ついついプライベート用と仕事用と連絡先整理するの先延ばしにしちゃってて…』
『ならやってあげる♡ねぇ、このシンゴって誰?』
『…ん?いや…えっと……』
『はい、消去~♡じゃあ、この人は~?』
『うぅぅ…。ひ、人のプライベートを…!大輔くんだってアドレス帳見られるの嫌でしょ?』
『なんで?むしろ知って欲しいよ!じゃあ、先に俺のアドレス帳からね♡えっと、この人は研究室の人で…』
把握したがりの把握されたがりである大輔くんは、私が彼の周囲の人物相関図を覚えるまでアドレス帳確認を繰り返した。
勿論、私のアドレス帳の整理も徹底的に行われたのだ。
お陰様で私の社用携帯は綺麗に整頓され、業績アップに繋がったような気がする。
「携帯番号変えちゃったから分からなくなったみたいなのよ」
「だったら大輔くんの家は?大学に入学してから一度も引っ越してないそうなので、大輔くんの家を知ってたら訪問できますよね?」
「それは…っ……、あの子は慎重な子だから、家に人を呼ぶのを嫌がるのよ!貴女だって大輔の家なんて知らないでしょう?」
「知ってるもなにも、今一緒に住んでますよ」
「…え?」
「住んでます、大輔くんの家に、大輔くんと一緒に。…これでも私はアナタの代役なんでしょうか?」
「……っ…ふざけんじゃないわよ!」
直情型の人物のお手本のような美女は、手に持ったままのグラスの中身を私に向けてぶちまけてくる。
けれど、その行動を一足早く察知した木野くんが、銀色の丸トレーでそれを防いだ。
勢い良く放たれたギムレットは、そのままトレーに跳ね返されて本来飲むべき人の顔面に降り注ぐ。
今度こそライムの香りが辺りに漂った。
「貴女…、こんなことして……」
「えぇぇぇ…。いや、アナタが勝手に暴走して勝手にお酒浴びたんじゃないですか」
「酷い…こんな格好じゃ…大輔に会えないじゃない!」
いや、会えたとて!会えたとてって話やん!!
大輔くんに会えたとして、一体なんだと言うのだろう。
「お酒を被る前も後も大して変わらないと思いますよ?そんなに大輔くんに会いたいなら会わせてあげましょうか?もう少し時間かかりそうですけど」
「別に!貴女の手を借りなくても、大輔と会うくらい簡単に出来るわよ!!」
「え?でも、それが出来ないから帰国から二週間何も進展ないんでしょ?私のことをコソコソ嗅ぎまわる時間があるなら、大輔くんに会った方が合理的じゃないですか?」
「……三富くんのお店で待ってるって伝えてちょうだい!!」
最後まで傲慢ちきな態度で、その美女は去って行った。
私の手は借りない!って言った口で私に伝言を頼むって…。
三富くんのお店を知ってるってことは、私の噂ってやつも三富くんに聞いたとかかな?
最近風邪だなんだでお店に顔出してないしなぁ…。
帰ったら三富くんにLIMEしとこ。
…いや、お店に行った方が早いな。
「希帆さんって、厄介な人間に絡まれるって呪いにでもかかってるんスカ?」
木野くんが心配そうな顔をして話しかけてくれる。
「そんな呪いあったらヤだなぁ…。でも、かかってない自信ないや!にゃはははは!………はぁ…」
「あの人、オレ、見たことある気がするっス」
「……それは三富くんのお店で、この男の子と一緒に?」
私は大輔くんの写真をスマフォに表示して木野くんに見せた。
「っスねぇ、そうだった気が…。2年くらい前の記憶っスけど」
「そっかぁ、教えてくれてありがと」
ふぅむ…。ってことは、全部が全部あの美女の虚言って訳じゃないのかぁ…。
別にさ、別に…、大輔くんの『ハジメテ』が私じゃなかったんだとしてもさ、それは構わないんだよ。
けど、あれだけ童貞童貞連呼されてて、実は童貞じゃありませんでした、って言うのも気分が悪いと言うか…。
性格はアレだけど、スタイル良かったし、美人だったし、経験豊富そうだったし…。
考えてみたら大輔くんってキスも上手だし、下着外すのもスムーズだし、愛撫だって絶妙だし、それってあの人の手ほどきがあったからなのかな。
私以外の人に欲情したってことかな…。
…なんか、それって、すごく……嫌だ。
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時間は少し前に遡り、希帆たちが部屋を後にしたVIPルームーーーー…
「よぉし、大輔。希帆も居なくなったことだし、男だけでキッチリ話つけようや」
龍臣は先程までの様子と一変し、完全に酔いが覚めたようだった。
変わらずグラスを呷る逸弥だが、その眼光はずっと鋭いままだ。
その逸弥が本題の前に、と言うように口を開く。
「…あのドレスはお前が用意したのか?」
苦虫を噛み潰したような顔とはこの事を言うのかな、などと考えながら大輔は逸弥の問いに真摯に答える。
「はい。俺のスーツとペアになるようにしてみました。龍臣さんの料理を楽しみにしてたので、希帆さんが食べこぼしを気にしなくて良いように黒にしたんですよ」
「既製品だろ?俺は希帆に合わせてオーダーメイドしてたのに、今回は必要ないって送り返してきやがって…」
「振られたな!カッカッカッ!!」
「うるせぇな龍臣!大体、お前学生だろ?そのスーツも希帆のドレスも親の金で用意したのか?ったく、希帆には散々男は甲斐性って教えて来たってのに、一回り下の男なんて甲斐性もクソもねぇだろ」
「ハハハ。同年代の人間よりは甲斐性あるつもりですよ。経済的に両親に頼ることはありません。パーティーまでもっと時間があればオーダーしたんですけど、流石に一週間だと既製品を用意するので精一杯でした。けど、誰かさんみたいにパーティーにかこつけてウェディングドレスに模したドレスを着せる必要もないので、本番まで楽しみにとっておくことにします」
「カッカッカッ!!」
二人の不穏な様子に龍臣が大きな笑い声を出す。
「まるで狐と狸の化かし合いじゃねぇか!二人とも希帆のこと大好きなんだなぁ。カッカッカッ!!」
「笑ってんなよ。お前にとっても大事な妹だろ?こんなクソガキに攫われちまっても良いのかよ」
「まぁな~、クッソ寂しいのは間違いねぇけど、俺らが過保護にし過ぎたせいで、希帆もあの歳まで独身だぞ?貰ってくれるっつーなら、ありがてぇ話だろ」
「はぁ?それなら俺で良いじゃねぇか!」
「お前、希帆との関係が壊れんのが怖ぇって、ビビって尻込みしてたじゃねぇか。それも一年二年の話じゃねぇだろ?何十年尻込みしてんだって話だよ!そんな腰抜けより、希帆自身を圧倒するくらい惚れた腫れたを語れる奴じゃねぇと、俺の妹は渡せねぇよ」
だろ?と大輔に目線を流し、龍臣はグラスにウィスキーを注いだ。
「大輔、これからも希帆と一緒に居てぇか?」
ドン、とテーブルにボトルを置いて、龍臣が真剣な声色になる。
「はい」
それを受けて、大輔は短く、けれど凛とした声で答えを返した。
「それなら、希帆のこと全力で守れ。…俺が守れなかった分も、アイツのこと守ってくれ」
龍臣は睨むように大輔を見据えたのち、フ、と相貌を崩す。
そして、ポツリポツリと思い出話を始めたのだった。
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