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ドキドキ同棲編
龍臣の贖罪⑤【龍臣視点】
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「希帆、赤い器のと白い器のだったら、どっちが美味ぇ?」
俺はカウンターから身を乗り出すようにして希帆に問う。
希帆はうーーーーん…と考えに考えて、赤い器を指さした。
「………またオッさんのかよ…」
項垂れる俺とは対照的に、赤い器の茶碗蒸し作成者であるオッさんこと丈治さんが無表情ながら周辺に花を咲かせて喜んでいる。
俺はオッさんの店でアルバイトを始めた。
オッさんは小さいけれど立派な和食料理店を営んでいる。
柳包丁を持つ姿は殺し屋に見紛うばかりの強面だが、内面は虫も殺せない優しい心根の持ち主だ。
だからだろうか、希帆は俺よりもオッさんに懐いている気がする。
希帆に初めて茶碗蒸しを作って食べさせたのもオッさんだ。なんか腹立つ。面白くねぇ。
「なーーんでだぁぁぁ?希帆ぉぉ!!俺の茶碗蒸しはそんなにダメなのかぁぁぁ?」
ついつい大声になってしまうと、希帆がビクビクと肩を震わせた。
気を付けているつもりなのに、興奮するとどうにも抑止出来ない。
希帆に謝ろうとカウンターから出ると、ババアの鉄拳が頭上に落とされた。
「ってぇぇぇぇ!!!!」
希帆の見えない位置で制裁を加えるものだから、希帆は俺が突然奇声を発したように感じるらしく、ビクビクおどおどとしている。
いつまで経っても俺に慣れないのは、俺の大声とババアや美由希による希帆の目に隠れての教育的指導があるからかも知れない。
「………っ」
オッさんが体格に見合わないほどか細い声で懸命に何かを訴えている。
俺と同じ強面のくせに、内面は俺と真逆のオッさんはババアと同い年の幼馴染だ。
「あん?アタシの子育てに文句つけるのかいぃぃ?ジョー、アンタは子育てどころか結婚生活さえも知らない未婚男じゃないかぁぁ。文句垂れるんなら今すぐ結婚相手を見繕って来なぁぁ」
我が母親ながら極道の世界に居ても遜色ないような凶悪顔だ。
今日は店が休みだから和装ではないが、普段の着物姿だったら更に凄みが増したことだろう。
「……っ!……、………!!」
「なんだってぇ?流石にアタシでも聞き取れねぇったら…。アンタ、男なんだったらシャキっとしなぁぁ!!」
ババアの怒号にオッさんも俺も、そして希帆も背筋を伸ばす。
オッさんは意を決した様に小さく頷き、二、三回深呼吸をした。
「ヲイヲイ…。そこまで気合入れねぇと言えないことなのかい?一体何を言い出す気…」
「艶子ちゃん、僕のお嫁さんになってください!!!」
普段よりはいくらか大きい声量で、オッさんが真っ赤になりながらババアにプロポーズをした。
ババアは自分がタイムスリップでもしてしまって、見ず知らずの人間の前に立たされた少女のような顔で、ポカンとオッさんを見ている。
「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、お、お、お、およめしゃん?」
水を打ったような静けさを破ったのは希帆だ。
茶碗蒸しを食べる手を止めて、手を叩いて喜んでいる。
「に、に、に、にちゃ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、う、う、う、うごかない」
「お~、年甲斐もなく照れてやがんなぁ。希帆、ちょっと散歩行くかぁ?」
オッさんの肩を激励の為にポンポンと叩いてから、スヤスヤと寝息を立てる由香里を抱き上げて、希帆がカウンターチェアーから降りるのを待つ。
ここ最近、ババアの店が休みの日はオッさんの店で揃って夕飯を食べることにしている。
いわゆる家族団欒ってやつだ。
父親の枠が空いてるから、この際オッさんがその座に収まるのも悪くねぇ。
そうすることで、俺たちはゆっくりと家族の形に馴染んでいくんだろうと思った。
「ヲ、ヲイ!こんな時間に子供だけで外に出るんじゃぁないよ!」
「夜つってもまだ八時だろぉ?希帆のアイス買いにそこのヒョミマに行くだけだって!その間に二人はちゃんと話し合っとけよ!!」
ニシシ!と笑って見せると、ババアとオッさんが思春期カップルみたいな反応を返して来る。
22で俺を産んで、そっから直ぐに親父を亡くして、ずっと一人で母親やってきたんだから、そろそろ良い頃合いじゃないか。
小せぇ頃に、オッさんの初恋相手がババアだと聞いてから随分と時間が経った。
ようやく告白したかと思ったら、いきなりプロポーズだもんな…。
相変わらず顔面に似合わずピュアだよな、オッさんは。
「ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、ま、ま、ま、まっかだったね」
希帆が少しだけ調子の外れたスキップをしながら俺の前を行く。
ババアは希帆に自分のことを名前で呼ぶように言い含めた。
希帆の母親は自分ではないから『お母さん』と呼ぶことを禁じたのだ。
とは言え『オバちゃん』とも呼ばれたくないらしい。
自分の母親ながら融通の利かない性格だと思う。
自由に動かない舌で、たどたどしくババアの名前を呼ぶ希帆がいじらしくて、その口が動く度に胸がギュッと狭くなる。
ましてや自分の名前を『た、た、た、たちゅおみにちゃ』なんて呼ばれたら、その度に大号泣だ。
そう、大号泣なのだ。だから、希帆には俺の名前は呼ばせていない。
もう少し希帆の調子が落ち着いたら、舌の手術をする予定にしている。
ちょっとでも希帆にとって生き易い毎日になると良い。
希帆にとっても、今、俺の腕の中でグッスリと眠る由香里にとっても、優しい日常が続けば良い。
そんなことを考えながら、コンビニへ続く小道を歩いていると背後から声を掛けられる。
「龍臣!」
振り返ると何度か言葉を交わした程度の同級生と、見覚えのない面子が数人ゾロゾロと近づいて来た。
「お前こんなとこで何やってんだよー!てか、最近付き合い悪くね?逸弥もお前も屋上来ることなくなったじゃん?」
やけに馴れ馴れしい態度が癇に障る。
コイツとはそこまで砕けた間柄ではないはずだ。
「……別に…。逸弥も俺も忙しいだけだ」
他人のことをとやかく言える立場ではないが、素行の悪そうな奴らがワラワラと湧いて来たものだから、希帆が怯えて顔を歪めている。
コイツらと変に揉めるのは避けたかった。
「てかてか~?その子たちって龍臣の妹?お前も子守とかすんだな~。マジ似合わねぇ~!それより俺たちと遊び行こうぜ!!今から西町の奴らと走りに行く予定なんだよ」
「いや、興味ねぇ」
「……は?いや、マジで言ってんの?俺らと遊ぶより、オムツ交換してた方が良いって?」
「極論過ぎんだろ。…まぁ、でも、前みたいに連む気はしねぇな」
これまでは有り余っていた思春期のイライラを、取り敢えずの喧嘩相手にぶつけたり、バイクで出鱈目に夜道を爆走したりして解消していた。
「ありえねぇ!!…来週、東原高校に殴り込みに行く話忘れてねぇよな?」
「……そもそも行くって答えてねぇ」
どうにもコイツは自己解釈が極端なようだ。
確かに先日殴り込みに行く話を聞いたが、コイツの中で俺と逸弥が助太刀として一緒に行くことは決定事項と言った口振りだった。
話半分で聞いていた俺は強く否定することも、もちろん肯定することもしていない。
「……俺を見捨てるってか?」
「お前が始めた喧嘩なんだろ?だったらテメェのケツはテメェで拭きな」
「なぁ!頼むよ!!龍臣がいるからって合流してくれる奴らも多いんだよ!!今更来ねぇって言えねぇって!!」
「俺には関係ねぇだろ。人の名前勝手に使ってんじゃねぇぞ。だいたい、俺は弱ぇから戦力にもなんねーだろ。…っと、そろそろ妹が起きそうだし、俺行くわ」
「ちょ…っ!龍臣!!」
由香里がモゾモゾと動き出したため、それを理由にその場を離れる。
コンビニに到着した途端、由香里がワァワァと騒ぎ出した。
「アイツらに囲まれた時はヒヤッとしたけど、やっぱ由香里も連れて来て正解だったかもな。寝起きに希帆が居なかったら泣き止まねぇし」
ピーピーと泣き出した妹の小さな手を、希帆が優しく包み込む。
由香里は安心したのか段々と落ち着き、今度はハイテンションで全身をビチビチと跳ねさせた。
「ったく!お前が居たらババアたちもゆっくり話出来ねぇとこだよ、このお転婆姫がぁぁぁ!!!」
「あきゃきゃきゃきゃ♡」
ウリウリウリと由香里の腹に顔面を押し付けてやると、由香里はいつもの様に笑い声を上げた。
それにつられて希帆も笑う。
そうすると、これまで鬱蒼と抱えていたイライラや不満が溶けて消えていることに気付くのだ。
俺は弱いけど、これからもこの腕で妹たちを守っていく。
寒空の下でそんな事を思った。
俺はカウンターから身を乗り出すようにして希帆に問う。
希帆はうーーーーん…と考えに考えて、赤い器を指さした。
「………またオッさんのかよ…」
項垂れる俺とは対照的に、赤い器の茶碗蒸し作成者であるオッさんこと丈治さんが無表情ながら周辺に花を咲かせて喜んでいる。
俺はオッさんの店でアルバイトを始めた。
オッさんは小さいけれど立派な和食料理店を営んでいる。
柳包丁を持つ姿は殺し屋に見紛うばかりの強面だが、内面は虫も殺せない優しい心根の持ち主だ。
だからだろうか、希帆は俺よりもオッさんに懐いている気がする。
希帆に初めて茶碗蒸しを作って食べさせたのもオッさんだ。なんか腹立つ。面白くねぇ。
「なーーんでだぁぁぁ?希帆ぉぉ!!俺の茶碗蒸しはそんなにダメなのかぁぁぁ?」
ついつい大声になってしまうと、希帆がビクビクと肩を震わせた。
気を付けているつもりなのに、興奮するとどうにも抑止出来ない。
希帆に謝ろうとカウンターから出ると、ババアの鉄拳が頭上に落とされた。
「ってぇぇぇぇ!!!!」
希帆の見えない位置で制裁を加えるものだから、希帆は俺が突然奇声を発したように感じるらしく、ビクビクおどおどとしている。
いつまで経っても俺に慣れないのは、俺の大声とババアや美由希による希帆の目に隠れての教育的指導があるからかも知れない。
「………っ」
オッさんが体格に見合わないほどか細い声で懸命に何かを訴えている。
俺と同じ強面のくせに、内面は俺と真逆のオッさんはババアと同い年の幼馴染だ。
「あん?アタシの子育てに文句つけるのかいぃぃ?ジョー、アンタは子育てどころか結婚生活さえも知らない未婚男じゃないかぁぁ。文句垂れるんなら今すぐ結婚相手を見繕って来なぁぁ」
我が母親ながら極道の世界に居ても遜色ないような凶悪顔だ。
今日は店が休みだから和装ではないが、普段の着物姿だったら更に凄みが増したことだろう。
「……っ!……、………!!」
「なんだってぇ?流石にアタシでも聞き取れねぇったら…。アンタ、男なんだったらシャキっとしなぁぁ!!」
ババアの怒号にオッさんも俺も、そして希帆も背筋を伸ばす。
オッさんは意を決した様に小さく頷き、二、三回深呼吸をした。
「ヲイヲイ…。そこまで気合入れねぇと言えないことなのかい?一体何を言い出す気…」
「艶子ちゃん、僕のお嫁さんになってください!!!」
普段よりはいくらか大きい声量で、オッさんが真っ赤になりながらババアにプロポーズをした。
ババアは自分がタイムスリップでもしてしまって、見ず知らずの人間の前に立たされた少女のような顔で、ポカンとオッさんを見ている。
「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、お、お、お、およめしゃん?」
水を打ったような静けさを破ったのは希帆だ。
茶碗蒸しを食べる手を止めて、手を叩いて喜んでいる。
「に、に、に、にちゃ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、う、う、う、うごかない」
「お~、年甲斐もなく照れてやがんなぁ。希帆、ちょっと散歩行くかぁ?」
オッさんの肩を激励の為にポンポンと叩いてから、スヤスヤと寝息を立てる由香里を抱き上げて、希帆がカウンターチェアーから降りるのを待つ。
ここ最近、ババアの店が休みの日はオッさんの店で揃って夕飯を食べることにしている。
いわゆる家族団欒ってやつだ。
父親の枠が空いてるから、この際オッさんがその座に収まるのも悪くねぇ。
そうすることで、俺たちはゆっくりと家族の形に馴染んでいくんだろうと思った。
「ヲ、ヲイ!こんな時間に子供だけで外に出るんじゃぁないよ!」
「夜つってもまだ八時だろぉ?希帆のアイス買いにそこのヒョミマに行くだけだって!その間に二人はちゃんと話し合っとけよ!!」
ニシシ!と笑って見せると、ババアとオッさんが思春期カップルみたいな反応を返して来る。
22で俺を産んで、そっから直ぐに親父を亡くして、ずっと一人で母親やってきたんだから、そろそろ良い頃合いじゃないか。
小せぇ頃に、オッさんの初恋相手がババアだと聞いてから随分と時間が経った。
ようやく告白したかと思ったら、いきなりプロポーズだもんな…。
相変わらず顔面に似合わずピュアだよな、オッさんは。
「ちゅ、ちゅ、ちゅやこしゃん、ま、ま、ま、まっかだったね」
希帆が少しだけ調子の外れたスキップをしながら俺の前を行く。
ババアは希帆に自分のことを名前で呼ぶように言い含めた。
希帆の母親は自分ではないから『お母さん』と呼ぶことを禁じたのだ。
とは言え『オバちゃん』とも呼ばれたくないらしい。
自分の母親ながら融通の利かない性格だと思う。
自由に動かない舌で、たどたどしくババアの名前を呼ぶ希帆がいじらしくて、その口が動く度に胸がギュッと狭くなる。
ましてや自分の名前を『た、た、た、たちゅおみにちゃ』なんて呼ばれたら、その度に大号泣だ。
そう、大号泣なのだ。だから、希帆には俺の名前は呼ばせていない。
もう少し希帆の調子が落ち着いたら、舌の手術をする予定にしている。
ちょっとでも希帆にとって生き易い毎日になると良い。
希帆にとっても、今、俺の腕の中でグッスリと眠る由香里にとっても、優しい日常が続けば良い。
そんなことを考えながら、コンビニへ続く小道を歩いていると背後から声を掛けられる。
「龍臣!」
振り返ると何度か言葉を交わした程度の同級生と、見覚えのない面子が数人ゾロゾロと近づいて来た。
「お前こんなとこで何やってんだよー!てか、最近付き合い悪くね?逸弥もお前も屋上来ることなくなったじゃん?」
やけに馴れ馴れしい態度が癇に障る。
コイツとはそこまで砕けた間柄ではないはずだ。
「……別に…。逸弥も俺も忙しいだけだ」
他人のことをとやかく言える立場ではないが、素行の悪そうな奴らがワラワラと湧いて来たものだから、希帆が怯えて顔を歪めている。
コイツらと変に揉めるのは避けたかった。
「てかてか~?その子たちって龍臣の妹?お前も子守とかすんだな~。マジ似合わねぇ~!それより俺たちと遊び行こうぜ!!今から西町の奴らと走りに行く予定なんだよ」
「いや、興味ねぇ」
「……は?いや、マジで言ってんの?俺らと遊ぶより、オムツ交換してた方が良いって?」
「極論過ぎんだろ。…まぁ、でも、前みたいに連む気はしねぇな」
これまでは有り余っていた思春期のイライラを、取り敢えずの喧嘩相手にぶつけたり、バイクで出鱈目に夜道を爆走したりして解消していた。
「ありえねぇ!!…来週、東原高校に殴り込みに行く話忘れてねぇよな?」
「……そもそも行くって答えてねぇ」
どうにもコイツは自己解釈が極端なようだ。
確かに先日殴り込みに行く話を聞いたが、コイツの中で俺と逸弥が助太刀として一緒に行くことは決定事項と言った口振りだった。
話半分で聞いていた俺は強く否定することも、もちろん肯定することもしていない。
「……俺を見捨てるってか?」
「お前が始めた喧嘩なんだろ?だったらテメェのケツはテメェで拭きな」
「なぁ!頼むよ!!龍臣がいるからって合流してくれる奴らも多いんだよ!!今更来ねぇって言えねぇって!!」
「俺には関係ねぇだろ。人の名前勝手に使ってんじゃねぇぞ。だいたい、俺は弱ぇから戦力にもなんねーだろ。…っと、そろそろ妹が起きそうだし、俺行くわ」
「ちょ…っ!龍臣!!」
由香里がモゾモゾと動き出したため、それを理由にその場を離れる。
コンビニに到着した途端、由香里がワァワァと騒ぎ出した。
「アイツらに囲まれた時はヒヤッとしたけど、やっぱ由香里も連れて来て正解だったかもな。寝起きに希帆が居なかったら泣き止まねぇし」
ピーピーと泣き出した妹の小さな手を、希帆が優しく包み込む。
由香里は安心したのか段々と落ち着き、今度はハイテンションで全身をビチビチと跳ねさせた。
「ったく!お前が居たらババアたちもゆっくり話出来ねぇとこだよ、このお転婆姫がぁぁぁ!!!」
「あきゃきゃきゃきゃ♡」
ウリウリウリと由香里の腹に顔面を押し付けてやると、由香里はいつもの様に笑い声を上げた。
それにつられて希帆も笑う。
そうすると、これまで鬱蒼と抱えていたイライラや不満が溶けて消えていることに気付くのだ。
俺は弱いけど、これからもこの腕で妹たちを守っていく。
寒空の下でそんな事を思った。
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