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ドキドキ同棲編
休日デート前編 side大輔
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希帆さんと俺の休日が重なることは珍しくて、今日は待ちに待った休日デート日だ。
俺の可愛い彼女は、数日前から鼻歌が止まらず、今日の服を決めるために毎晩ファッションショーを開催し、朝に弱いのに今朝は俺よりも早起きをしていた。
希帆さんも俺とのデートを楽しみにしてくれているのが伝わって、朝から満ち足りた気分になる。
お陰で濃厚なキスをし過ぎて、希帆さんからクレームが入った。
真っ赤な顔をして「私だってキスするの嬉しいけど、こんなに濃厚なのは夜まで我慢して欲しい!」なんて言われたら、止まるものも止まらなくなる。
よくもまぁ、あれだけ俺を煽れるものだと感心してしまう。
「大輔くん、ちょっとあのお店見てみたいです」
おずおずと店頭を指し示しながら、希帆さんが小首を傾げて俺を見ている。
希帆さんの妹の由香里さんの話を聞いた後、希帆さんが俺に何かをリクエストしてくれるのが余計に嬉しくなった。
どんな些細なことでも、希帆さんが望んだことなら何でも叶えたいと思ってしまう。
「もちろん!ゆっくりと見て回ろう。……っと、希帆さん足元に気を付けてね?」
「おひょっ!?」
気を付けてと言ったそばから、俺の可愛い恋人は足元の僅かな段差に躓きそうになる。
ただでさえ何もないところで転ける人だ。心臓に悪い。
「何でそんなに躓くの?」
「……引力が私を求めているから?」
「ぶっくくくくく…、どんな理由…」
希帆さんの珍回答は、俺のツボにことごとくハマる。
今すぐキスを贈りたいが、そんな事をしたら希帆さんの機嫌を損ねてしまうから我慢することにした。
人前でのキスを、希帆さんは好まない。
俺としても唇を離した後の惚けた希帆さんの可愛い顔を、他の誰にも見せたくないからやっぱり我慢する。
でも、少しは触れたい。
そう思っていたら…
「…大輔くん。手、繋ご?」
「…………っ!希帆さん!!!」
「にゃぁぁぁ!!!」
俺の洋服の裾をチョビッ、と摘んで、希帆さんが小さな声で言うものだから、その可愛さに思わず抱きついてしまう。
「にゃぁぁぁ」だって。可愛さの権化でしょ。
希帆さんは猫に似てる。
懐っこいと思ったらプイと居なくなってしまう。
一人遊びが得意で、眠るのが大好き。
構ってもらえないと拗ねるくせに、自分が何かに夢中になっているときに手を出されると怒りだす。
甘えたいくせに甘え方が分からない、俺の可愛い可愛い彼女。
「…はぁ、可愛い♡」
愛しい存在を腕に抱いたまま呟くと、背中に彼女の抗議の平手がバシバシと叩きつけられる。
全く痛くないが、彼女のありったけの力が込められていると思われた。
全力なのにちっとも痛くない。
意味が分からない。可愛い。
「大輔くん!人前!離れて!!」
「ん~、あと5分…」
「寝起きの私かっ!バカやってないで離して!!」
「えぇ~、じゃあ、あと3分♡」
「…」
あ、これはヤバい。
希帆さんの沈黙は爆発前の導火線だ。
俺はパッと身体を離して、希帆さんの手を取ってエスコートする。
「ほ、ほらほら!希帆さんが欲しがってたスープマグ!!」
「…私、欲しいって話したっけ?」
「え?違った?毎朝の様子を見てたらお皿からスプーンで掬うより、マグから直接啜る方が好きなのかと思ったけど…」
「……合ってる。すごい。見てくれてるんだね、私のこと」
「当たり前だよ!色違いでお揃いの買おっか?」
「うん。…彼氏とお揃い初めてだ。嬉しい…!」
「……ぐっ」
俺の彼女がグゥ可愛い。
「嬉しい…!」って目をキラキラさせて、頬もピンクに染めちゃって…。
今すぐ家に連れ帰ってめちゃくちゃに抱き倒したい。
「大輔くん?大丈夫?」
「……、…。…うん、大丈夫、なんでもないよ♡……俺のこと惚れ直しちゃった?希帆さん♡」
ここは一旦、体制を立て直すために希帆さんが照れて答えられないような質問をしておこう。
「………惚れ直さないよ、ずっと惚れてるもん」
「…ぐぐっ……!」
白昼夢でも見ているのだろうか。
この可愛い生き物はなんだ。
俺の彼女か。素晴らしい。
どうしてここは外なんだろう。
希帆さんがデレてくれるのは嬉しいけれど、どうせなら家で二人きりの時に思いっ切りデレて欲しい。
そしたらもっとズクズクに甘やかして俺なしじゃいられなくするのに。
「大輔くん?本当に大丈夫?具合悪いなら帰ろうか?」
心配そうな顔で俺を覗き込んでくる希帆さんになんとか笑顔を返す。
帰りたい。帰ってベッドに縛り付けたい。
でも、デートも楽しみたい。
「…悩ましいところだよね、ほんと」
「……?マグの色の話?」
「ハハハ!希帆さんはベージュかな?」
「うん。良く分かったね」
「彼氏ですから♡」
照れたような表情の希帆さんの頭を撫でてから、ベージュとブラウンのマグを持ってレジに向かう。
デート中に財布を出してはいけないと希帆さんには言い含めてある。
俺が学生だからと希帆さんは中々了承しなかったが、俺の貯金通帳を見せて納得させた。
会計を終えて入口で待っていた希帆さんが「ありがとう」と言ってペコリと頭を下げる。
その笑顔が見れるなら、マグの1つや2つ、何なら1,000個くらいは余裕だ。
「どういたしまして。俺も使うものだし、嬉しいよ♡それより、お腹空かない?あっちに良さそうなお店があるんだけど、行ってみない?」
事前に調べておいた希帆さんが好きそうなお店への道を示す。
希帆さんは余程お腹が空いていたのか、コクコクと勢い良く頷いた。
ほどなくしてお目当てのレストランに到着した。
店頭には美味しそうなイラストが描かれた、メニュー表が置いてある。
ランチAセットはツナとナスのトマトパスタ、Bセットはエビとアボカドのオイルパスタ
どちらもサラダとバゲット、スープにドリンク、おまけにデザートまで付いてくる。
その他単品で注文も可能らしい。
希帆さんはツナが苦手だし、エビが大好きだ。
きっと希帆さんはBセットを選ぶだろうな。
デザートも食べたがるし。
「希帆さん、食べたいものありそう?ここに入って大丈夫?」
「うん!!私、Bセットにする!!!」
ニパニパと溢れんばかりの笑顔で答えてくれる希帆さんは本当に可愛い。
可愛いがゲシュタルト崩壊しそうだ。
入店して席に着くと、テーブルにセットしてあるメニュー表に目を落とす。
オーダーするものはもう決まってはいるけれど、店頭にはなかった写真も掲載されているので念のため目を通した。
あ、希帆さんは『やっぱりこっちにする!』って言いそうだな…。
メニュー表のある箇所を見つけてそう思う。
「やっぱりこっちにする!」
案の定、希帆さんはその箇所を指してそう言った。
俺の目の前で少女のようにはにかむ彼女はエビより卵料理が大好きだ。
希帆さんの可愛らしい指が示した先には『オムライス』が写真付きで紹介されている。
「だと思った♡ほんとに好きだね、オムライス」
「ここのはバターライスだし、これは頼んでおかないとね!」
「ケチャップ嫌いだもんねぇ、希帆さん。トマトは好きなのに」
話をしながら手をあげて店員さんを呼ぶ。
希帆さんは「トマトが好きだからこそのケチャップ嫌いなんだもん」と口を尖らせている。
「オムライスと、俺はBセットをお願いします」
「おん?」
希帆さんが俺の注文に反応して声をあげた。
慌てて口に手を当てて、店員さんに「何でもないです!」と断りを入れている。
店員さんがキッチンに行ってしまってから、希帆さんに声を掛けた。
「どうしたの?」
「いや、大輔くんはAセットにするんだろうなって思ったから」
「え?」
「だって、ナス好きやん?大輔くん」
俺の顔がジワジワと熱くなる。
好きな人が、自分の好きなものを知ってくれているのが、こんなにも嬉しいなんて。
「エビ好きな希帆さんに『あーん♡』しようと思って…。ツナのパスタよりさせてくれる確率は高いでしょ?」
「…外ではしないよ」
「エビが美味しそうだったら、させてくれそうだよね、希帆さん♡」
「…うぅ……」
現物が届く前から葛藤している希帆さんに、思わず笑みがこぼれた。
希帆さんと一緒だと、食べ物をオーダーするだけでも楽しい。
二人仲良くベッドでも過ごしたいけれど、やっぱりこんな風にデートをするのも幸せだ。
俺は目の前に座る愛しい彼女を見つめながら、そんなことを思った。
俺の可愛い彼女は、数日前から鼻歌が止まらず、今日の服を決めるために毎晩ファッションショーを開催し、朝に弱いのに今朝は俺よりも早起きをしていた。
希帆さんも俺とのデートを楽しみにしてくれているのが伝わって、朝から満ち足りた気分になる。
お陰で濃厚なキスをし過ぎて、希帆さんからクレームが入った。
真っ赤な顔をして「私だってキスするの嬉しいけど、こんなに濃厚なのは夜まで我慢して欲しい!」なんて言われたら、止まるものも止まらなくなる。
よくもまぁ、あれだけ俺を煽れるものだと感心してしまう。
「大輔くん、ちょっとあのお店見てみたいです」
おずおずと店頭を指し示しながら、希帆さんが小首を傾げて俺を見ている。
希帆さんの妹の由香里さんの話を聞いた後、希帆さんが俺に何かをリクエストしてくれるのが余計に嬉しくなった。
どんな些細なことでも、希帆さんが望んだことなら何でも叶えたいと思ってしまう。
「もちろん!ゆっくりと見て回ろう。……っと、希帆さん足元に気を付けてね?」
「おひょっ!?」
気を付けてと言ったそばから、俺の可愛い恋人は足元の僅かな段差に躓きそうになる。
ただでさえ何もないところで転ける人だ。心臓に悪い。
「何でそんなに躓くの?」
「……引力が私を求めているから?」
「ぶっくくくくく…、どんな理由…」
希帆さんの珍回答は、俺のツボにことごとくハマる。
今すぐキスを贈りたいが、そんな事をしたら希帆さんの機嫌を損ねてしまうから我慢することにした。
人前でのキスを、希帆さんは好まない。
俺としても唇を離した後の惚けた希帆さんの可愛い顔を、他の誰にも見せたくないからやっぱり我慢する。
でも、少しは触れたい。
そう思っていたら…
「…大輔くん。手、繋ご?」
「…………っ!希帆さん!!!」
「にゃぁぁぁ!!!」
俺の洋服の裾をチョビッ、と摘んで、希帆さんが小さな声で言うものだから、その可愛さに思わず抱きついてしまう。
「にゃぁぁぁ」だって。可愛さの権化でしょ。
希帆さんは猫に似てる。
懐っこいと思ったらプイと居なくなってしまう。
一人遊びが得意で、眠るのが大好き。
構ってもらえないと拗ねるくせに、自分が何かに夢中になっているときに手を出されると怒りだす。
甘えたいくせに甘え方が分からない、俺の可愛い可愛い彼女。
「…はぁ、可愛い♡」
愛しい存在を腕に抱いたまま呟くと、背中に彼女の抗議の平手がバシバシと叩きつけられる。
全く痛くないが、彼女のありったけの力が込められていると思われた。
全力なのにちっとも痛くない。
意味が分からない。可愛い。
「大輔くん!人前!離れて!!」
「ん~、あと5分…」
「寝起きの私かっ!バカやってないで離して!!」
「えぇ~、じゃあ、あと3分♡」
「…」
あ、これはヤバい。
希帆さんの沈黙は爆発前の導火線だ。
俺はパッと身体を離して、希帆さんの手を取ってエスコートする。
「ほ、ほらほら!希帆さんが欲しがってたスープマグ!!」
「…私、欲しいって話したっけ?」
「え?違った?毎朝の様子を見てたらお皿からスプーンで掬うより、マグから直接啜る方が好きなのかと思ったけど…」
「……合ってる。すごい。見てくれてるんだね、私のこと」
「当たり前だよ!色違いでお揃いの買おっか?」
「うん。…彼氏とお揃い初めてだ。嬉しい…!」
「……ぐっ」
俺の彼女がグゥ可愛い。
「嬉しい…!」って目をキラキラさせて、頬もピンクに染めちゃって…。
今すぐ家に連れ帰ってめちゃくちゃに抱き倒したい。
「大輔くん?大丈夫?」
「……、…。…うん、大丈夫、なんでもないよ♡……俺のこと惚れ直しちゃった?希帆さん♡」
ここは一旦、体制を立て直すために希帆さんが照れて答えられないような質問をしておこう。
「………惚れ直さないよ、ずっと惚れてるもん」
「…ぐぐっ……!」
白昼夢でも見ているのだろうか。
この可愛い生き物はなんだ。
俺の彼女か。素晴らしい。
どうしてここは外なんだろう。
希帆さんがデレてくれるのは嬉しいけれど、どうせなら家で二人きりの時に思いっ切りデレて欲しい。
そしたらもっとズクズクに甘やかして俺なしじゃいられなくするのに。
「大輔くん?本当に大丈夫?具合悪いなら帰ろうか?」
心配そうな顔で俺を覗き込んでくる希帆さんになんとか笑顔を返す。
帰りたい。帰ってベッドに縛り付けたい。
でも、デートも楽しみたい。
「…悩ましいところだよね、ほんと」
「……?マグの色の話?」
「ハハハ!希帆さんはベージュかな?」
「うん。良く分かったね」
「彼氏ですから♡」
照れたような表情の希帆さんの頭を撫でてから、ベージュとブラウンのマグを持ってレジに向かう。
デート中に財布を出してはいけないと希帆さんには言い含めてある。
俺が学生だからと希帆さんは中々了承しなかったが、俺の貯金通帳を見せて納得させた。
会計を終えて入口で待っていた希帆さんが「ありがとう」と言ってペコリと頭を下げる。
その笑顔が見れるなら、マグの1つや2つ、何なら1,000個くらいは余裕だ。
「どういたしまして。俺も使うものだし、嬉しいよ♡それより、お腹空かない?あっちに良さそうなお店があるんだけど、行ってみない?」
事前に調べておいた希帆さんが好きそうなお店への道を示す。
希帆さんは余程お腹が空いていたのか、コクコクと勢い良く頷いた。
ほどなくしてお目当てのレストランに到着した。
店頭には美味しそうなイラストが描かれた、メニュー表が置いてある。
ランチAセットはツナとナスのトマトパスタ、Bセットはエビとアボカドのオイルパスタ
どちらもサラダとバゲット、スープにドリンク、おまけにデザートまで付いてくる。
その他単品で注文も可能らしい。
希帆さんはツナが苦手だし、エビが大好きだ。
きっと希帆さんはBセットを選ぶだろうな。
デザートも食べたがるし。
「希帆さん、食べたいものありそう?ここに入って大丈夫?」
「うん!!私、Bセットにする!!!」
ニパニパと溢れんばかりの笑顔で答えてくれる希帆さんは本当に可愛い。
可愛いがゲシュタルト崩壊しそうだ。
入店して席に着くと、テーブルにセットしてあるメニュー表に目を落とす。
オーダーするものはもう決まってはいるけれど、店頭にはなかった写真も掲載されているので念のため目を通した。
あ、希帆さんは『やっぱりこっちにする!』って言いそうだな…。
メニュー表のある箇所を見つけてそう思う。
「やっぱりこっちにする!」
案の定、希帆さんはその箇所を指してそう言った。
俺の目の前で少女のようにはにかむ彼女はエビより卵料理が大好きだ。
希帆さんの可愛らしい指が示した先には『オムライス』が写真付きで紹介されている。
「だと思った♡ほんとに好きだね、オムライス」
「ここのはバターライスだし、これは頼んでおかないとね!」
「ケチャップ嫌いだもんねぇ、希帆さん。トマトは好きなのに」
話をしながら手をあげて店員さんを呼ぶ。
希帆さんは「トマトが好きだからこそのケチャップ嫌いなんだもん」と口を尖らせている。
「オムライスと、俺はBセットをお願いします」
「おん?」
希帆さんが俺の注文に反応して声をあげた。
慌てて口に手を当てて、店員さんに「何でもないです!」と断りを入れている。
店員さんがキッチンに行ってしまってから、希帆さんに声を掛けた。
「どうしたの?」
「いや、大輔くんはAセットにするんだろうなって思ったから」
「え?」
「だって、ナス好きやん?大輔くん」
俺の顔がジワジワと熱くなる。
好きな人が、自分の好きなものを知ってくれているのが、こんなにも嬉しいなんて。
「エビ好きな希帆さんに『あーん♡』しようと思って…。ツナのパスタよりさせてくれる確率は高いでしょ?」
「…外ではしないよ」
「エビが美味しそうだったら、させてくれそうだよね、希帆さん♡」
「…うぅ……」
現物が届く前から葛藤している希帆さんに、思わず笑みがこぼれた。
希帆さんと一緒だと、食べ物をオーダーするだけでも楽しい。
二人仲良くベッドでも過ごしたいけれど、やっぱりこんな風にデートをするのも幸せだ。
俺は目の前に座る愛しい彼女を見つめながら、そんなことを思った。
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