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二.五夜目★

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しーんと静まる車内。
自動車と言う区切られた空間に、男女が二人で隣り合わせている。
しかし艶っぽい雰囲気とは程遠く、
重苦しい空気が車内に満ち満ちていた。

なぜだ、なぜなんだ。
私はお礼と共にお金を渡そうとしただけじゃないか。
なんでそんなに怒られないといけないんだ…!
怖かった。正直ちびるかと思った。
怒鳴られてはいない。
静かに一言「何でそんな事するの?」と言われただけだ。
でも、今朝方の魔王とはまた違う恐怖を感じた。

「……あの」
「…」
「…ごめん、なさい」

このお通夜状態を打破したい一心で、彼に謝罪を申し入れる。

「何に対してのごめんなさい?」
「んぇ?なにって…」
「その場しのぎの謝罪は欲しくない」
「…」

確かにその場しのぎと言うか、とりあえず謝った節はある。
何でそんなに怒ってるか分かってないし。
だって、彼にお金を出してもらう義理はない。
私は彼女じゃないんだから。

「…」
「…」

まるで我慢比べみたいな数分を過ごした。
彼はまだ車を動かさない。
どうしたら良いのか分からなくて、頭が真っ白になってしまう。
と、言いますか、私、男性に怒られるの大変苦手でして。
だから、こんなに長く沈黙が続くと
自然と目に汗が溜まってしまうのですが。
えぇ、えぇ、涙という汗がしこたま溜まっております。
ちょっと、もう、流れ落ちてしまいそうなのですが。
接待エッチも男性を怒らせないための処世術と言えば処世術だし。
あぁ、もう、思考がまとまらない。

「…ごめん。俺が意地張ったね。
でも、お金は受け取らない。これからは希帆さんの分も払いたい」
「…」
「男は甲斐性、なんでしょ?希帆さんは」
「…」

いや、確かに男は甲斐性、女は愛嬌!と思って生きているけど…。
アナタにそんな話したっけかな。

「これから俺がやること全部、
希帆さんに気に入られるための行動だから。
だから、一夜限りワンナイトの相手じゃなくて、ちゃんと考えて欲しい。
もちろん奢ったからって、
簡単に希帆さんの彼氏になれるとは思ってないけど」
「…ずぴっ」
「え!?何で泣いてるの希帆さん!?」
「…こ゛わ゛がっだぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
「あ…俺が怒ったからか…ごめん!ごめん、希帆さん」

うわ~ん、と声を上げて泣いてしまうのは昔からで、
別に可愛い子ぶっている訳ではない。断じて。
そもそも可愛い子ぶれるなら、涙と共に大量に流れ落ちる鼻水も
可愛く、ちゅるるんっと流したい所存。マジで。
いや、鼻水は流したくない。
鼻水が出ない泣き方を教えて頂きたい。切実に。
私の場合、うるるっ、と涙を流すのではなく、
顔面全体でぶふぁぁぁっ、と涙を『後押し』する感じだ。
実に醜い。醜悪ここに極まれり、だ。
彼はそんな残念な生き物を、
その懐に招き入れ、優しく背中をさすってくれる。

「ごめんね、ごめん。ちょっと余裕なかったね。
あんまりにも希帆さんが相手にしてくれないから
めちゃくちゃ悔しくて。怖がらせてごめんね。
泣き止んで、お願い。何でもするから、許してね」

子供をあやす様にポンポンと背中を叩きながら、
チュッチュと頭にキスの雨を降らせてくれる。
彼の唇が触れたところが熱を持つ。

「…ふぐぅ…ふひっ……ぅ゛っ…」
「ごめんね、本当にごめん…!
どうやったら泣き止んでくれるかな?
あ~…、本当…ごめんなさい…」
「…っぅぐぅ…ひっく…っく…」

ごめん、を繰り返しながら運転席から身を乗り出して、
助手席の私を強く抱きしめてくれる。
体勢的に結構辛いと思うんだけど、全然平気そう。
鍛えてるから大丈夫なのかな。
嗚咽を漏らしながら、冷静に状況分析をしてしまう。
そうする事で気持ちを逃して、心を落ち着ける。
お陰で涙も嗚咽も落ち着いてきた。
スンスン、と鼻をすすると彼の香水が鼻孔をくすぐる。

「…ブ●ガリブラック?」
「え?あぁ、香水?そう。昔から好きで、ずっとこれ」

イケメンは香りまでイケメンなんですね!ちくしょう!
大好きな香りだ、この野郎!
けしからんから鼻先をグリグリしてやる!光栄に思いたまへ!!
スンスン、くんかくんか………あ、やば。

「…さっき、何でもするって…言ったね?」
「うん!何したら良い?」

彼の胸板から顔面を離すと、びろ~んと私の鼻から銀糸が垂れる。
もちろん、銀糸の終着点は彼の良い生地のお洋服だ。

「ティッシュちょーらい。…あと、怒らないで」

申し訳なさと恥ずかしさで消え入りそうになりながら、
とは言え素手で鼻水を触る勇気もなくて彼に助けを求める。

「ぶくくくく!!そんな、幼稚園児みたいなこと、ある?」

彼の爆笑の振動のお陰で、彼の衣服と私の鼻を繋ぐ鎖がプラプラ揺れる。
なんだ、このシュールな絵面。
控えめに言っても地獄だろう。消えたい。消え去りたい。

「ふ…くくく…ん゛ん゛!…はい、希帆さん、チーン」
「ふぁふ…ズズズッ!」

彼にティッシュを鼻にあてがわれ、幼女にするそれと同じ動作で拭われる。
これ以上の痴態はない。成人女性が成人男性に鼻水を処理してもらうなんて!
神様、こんな事はこれっきりにしてください。
今後は簡単に涙を流さない人生を私にください。
神様、失恋の痛みに涙を流す人生もいりません。
清く正しくそれなりに、恋愛から遠ざかって生きます。
だから、神様、これっきりに!なにとぞ、なにとぞぉぉぉ!!

「泣き止んだね。えらいえらい♡」

涙を纏う目元にチュッとキスをしてくるこの男は、本当に何者なんだろう。
普通、この状況の後で何事もなかったかのように振舞えるものなのか?
引くだろう。全力で引くのが定石だろう。
本当に人生何周目なんだこの若者…。あまり懐かない様にしなくては!

「泣かせてごめんね♡もう泣かせないからねぇ♡」

ちゅぃっ、ちゅぃっと目元を中心にキスを落とす彼。
豪快に泣いた私は、薄っすらと心に残る悲壮感からその行為を甘んじて受け入れる。
だってさ、だってさ、私は元からこういう甘やかしが大好きなんだもん。
こんな甘々な状態を辞退するなんて無理な話よ!
甘やかし万歳!幼女扱い万歳!!良きに計らえ、若者よ!!!

「睫毛が涙で濡れてる。…色っぽいね」
「いやいやいや、それはない。それはない、絶対に」
「じゃあ、もっとちゃんとしたキスしたら、色っぽくなるかな?」

え?どこにスイッチあった?
そのお色気スイッチ、どこで見つけた?
私のじゃなくて君のスイッチね。どうしてそんなに獰猛な目をしているのか…。

「泣きじゃくる希帆さん、すごい可愛かった♡もっと泣かせたい♡」

いやいやいや、ほんの数秒前に「もう泣かせない」って言ってたのは誰なん?
多重人格的なアレソレなの?サイコ?サイコのパスなの??

じゅむっ、と半開きの私の口に彼の唇が重なる。
私は簡単に肉厚な舌の侵入を許した門を閉じようとして、
反対に彼の舌に歯を立てることで、意図せず甘い痺れを与えてしまったようだ。

「…んっ…希帆さん、積極的…♡」
「ちがっ…ぁふっ…」

ぬちっ、ぬちっ

淫猥な音が車内に充満する。
彼の長い舌先が上顎を擽りながら、同時に舌裏の筋で私の舌を刺激する。
上顎の奥をぐりゅん、ぐりゅん、と自在に旋回する舌先は、独立した生き物のようだ。
それから彼は、チロチロと歯茎付近の内肉を舐めそぼる。
歯列一つ一つを確かめるような行為に、ジクジクと体温が上がっていくのを感じる。

「あ~あ、トロトロな顔して♡可愛いね、希帆さん♡」
「…っはぁ…はぁ…」

いつの間にかセーターの内側に彼の左手が潜んでいた。
冷たい指先に身体が反応してしまう。

「っあんっ…冷た…っ…ふぅ…っ」
「うん♡冷たくなっちゃたから、希帆さんのココで温めてねぇ♡」
「ひぁっ!冷たい!冷たい!!うぅ…」
「は~♡あったかぁ~♡♡くくく…、鳥肌立ってる。そんな冷たい?」

彼の左手は脇腹から入り、一直線に胸の谷間まで登ってきた。
その氷のような冷たさに、肌が一気に粟立つ。

「なんでこんな冷たいの!ちゃんとエアコン効いてるのに…うぅ…」
「俺、怒ると体温が下がるみたいでねぇ。こっちの手も冷たいよぉ♡」
「に゛ぃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
「ぶっ!!くくくくく…どう言う鳴き声…くっくっ…」

今度は右手を首筋に当てられて、その冷たさに眩暈がする。
私は不意の刺激に弱いんだ!心臓が止まったらどうしてくれるんだ!!
まだ生命保険に入ってないんだぞ、この野郎!!!

「冷たい冷たい冷たい…うぅ…耳こしょこしょしないで…」
「くくくくく…。本当、希帆さんは期待以上の反応してくれるねぇ♡」
「擽ったぁい…うぅ…冷やっこぉい…うぅぅ…」
「ぶっくく…はぁ、可愛い♡」

右手でサワサワと首筋と耳たぶを触られて擽ったいし。
胸元の左手はブラの中に侵入してきているし…。
彼が笑う度に、その左手から絶妙な振動が私の体に伝わり、
ブラと鳥肌と一緒にった乳首の間に摩擦を生む。
身をよじるように刺激に耐えていると、また唇を奪われる。
勿論、彼の両手の位置は変わらない。
それどころか左手は更に侵入を進め、
遂にプックリと自己主張をしている乳首にたどり着いた。

「わぁ♡もう硬くなってるねぇ♡」
「そう言う恥ずかしい事…言わないでぇ…」
「昨日の希帆さんと別人だね。恥ずかしがってるの可愛い♡」

可愛い、可愛いと言ってくれるアナタが可愛いよ!!
童貞卒業したばかりだから、女性の体の反応が新鮮なんですよね!分かります!
でも、今日一日チューチューされて、可愛い可愛い褒められて
何もかも甲斐甲斐しくお世話されて
こっちは一生分の気恥ずかしさを使い果たしたばかりなんです!
もう、そのお口を閉じて欲しい。
可愛いって言わないで。

「希帆さんのお陰で温まったかな?もう触っても平気?」

やわやわと大きな手で胸を揉みしだく彼は、私を労わりながらも攻撃の手を止めない。
反抗の意思を伝えようと口を開くと、その都度噛みつくようにキスをされてしまう。
両の手で丹念に胸を追い立てる彼は、満面の笑みを浮かべている。
彼の太い指が、私の乳首の側面を指の腹で押しつぶすようにして擦りあげる度に、
ジワジワと甘い疼きが沸き上がる。

「かーわい♡舐めて欲しい?」
「んっ…あ…、ふ…でも…誰か…来ちゃうぅ…」
「うん…、場所、移動しよっか♡」

もたもたと身じろぎをする私の代わりに、彼がシートベルトを手早く締めてくれた。
車を発進させる前に、惚ける私にキスをして頬を撫ぜる。
そして私の右手に口付けたり、指の間を舐めてみたりして、
私の熱を冷ますことなく運転を遂行したのだった。



**********


「ね…ねぇ、本当に、ここでするの…?」
「うん♡でも、さすがに洋服は脱がずにしよっかぁ♡」

そう言いながら彼は、私のセーターを捲り上げてくる。
きっと彼の家を目的地にしているのだろうと思っていたが、
彼の車は私の家からほど近い雑木林に停車した。
閑散としており街灯も人気ひとけもない。
そんな場所で、私たちは後部座席へ移動したのだ。
今、私は彼を跨いで座った格好で彼と対面している。
GH-Rの後部座席は意外と狭い。その閉塞感にどうしようもない焦燥を覚えた。
こんな場所で、こんな事をする、この背徳感。
ゾワリ、と心地良い戦慄が背中を這う。
強烈なオスの匂いとお互いの吐息が混じり合い、車内の温度を高めていくようだ。

ちゅ、ちゅる、じゅ、じゅるる

感じやすい突起を、彼の口腔で嬲られる。
蠢く舌先で、乳房に押し込まれたり、舐め上げられたり、舐め下ろされたりを繰り返す。

「んぁっ…ふ…ぁんっ……♡」

じゅむっ、と唾液に濡れた乳首を吸い上げられ、身体を走る愉悦に腰が揺れる。
この熱を下げたくて、どうしようもなくて、彼に胸を押し付けてしまう。

「んっ…んっ…気持ちぃぃ…」

彼の頭を包み込むように抱き、自分の乳房を押し付け
欲しがるように腰を揺らす格好になってしまうのは、
彼が与えてくれる快感が私を淫らにするせいだ。

チュクチュクと口内で扱き上げられると、
全身を艶めかしい疼きが包み、内包されていた蜜が溢れ出すのを感じる。
どうしてもソコに刺激が欲しくて、屹立きつりつしている彼の股の膨らみに
自分の蕾の部分をあてがい、腰をくねらせてみた。

ぐりゅんっ、ぐりゅんっ、とショーツ越しにお互いの怒張が重なる。

「あっ…それぇ…気持ちぃからぁ…もっと…もっとぉ♡」

強く吸い上げられ、プックリと勃ち上がった薄赤の突起を、
奥歯で甘噛みをされてズクンと衝撃に身震いしてしまう。

じゅくっ、じゅるる、っじゅぅ…

揺れていた腰を彼の両手に捕らえられ、より秘部を密着させるように固定される。
ゆさゆさと上下に動かされ、自分で得ていた快感よりも高い波に飲み込まれそうになった。

「頭…白くなるぅ…♡ヒクヒク、しちゃぅぅ…♡」

堪らず抱いた彼の頭に何度もキスを贈れば、口腔に乳首を閉じ込めたままの彼が視線を上げた。
その動きに先端をクンッと引っ張られて、新たな愉悦に胴震いをしてしまう。

「ひゅぁっ♡んんっ…あっ…ぁんっ…」

ぴちゅ、くちゅ、ちゅるるるっ、ちゅぽんっ

「ハハ…はぁ、…ふぅ…夢中になっちゃうね。
これ舌も上顎も擦れて、気持ちぃ♡
やっぱり、いくらでも舐めてられそぉ。
反応も可愛いし、あと一時間くらい舐めても平気?」

舌先でクニクニと先端を押し潰しながら、彼は真面目な顔で非現実的な質問を投げかけてきた。
身体の芯の疼きが止められない私は、その質問に絶望を感じてしまう。
早く、早く私の中に招きたいのに。

「…やだ」
「え?俺、下手だった?気持ち良くなかった?」
「…気持ちぃ…けど…」
「けど?どうしたの?希帆さん」

唇で突起を食みながら器用に会話を続ける彼は、
知らないふりをしているのか、それとも本当に気づいていないのか。

私は、アナタの猛っているソレを招きたいのに。

「…っ…もぅっ…!」

乱暴に彼の頭を両手で固定して上向かせると、彼の唇を舌で舐め上げる。

「…もう…挿れて…」
「…………っ」

彼の喉仏が上下する。生唾を飲み込んだのだろうか。

「…愛撫はしっかり丁寧にって…昨日…」
「うん。普通なら、もっと下も慣らしてからがいい…けど…」

さすがは初心者マーク1日目の彼だ。
昨日の夜伽よとぎで学んだ教訓を実践しようとしている。
昨夜のような自分本位で性急な抱き方では、世の中の女性は満足しませんよ、と
メロメロにされる前の私は彼にクドクドと伝えていたのだ。
初めてを奪ってしまったのだから、せめて愛の伝道師になれる程の教養は与えよう、と
意味不明な使命感を持ってしまったのだ。

だからこそ彼は、自分本位なエッチをしないために
私の身体を丁寧に開いてから、と考えていたのだろう。
この後伝えなければならない。
対人間の場合は、事前講習があてにならない場合もある、と。
心と身体の扉が、いきなりガチャコーーンと開いてしまう事もままある、と。

「………我慢できない、の。私が…」

恥ずかしさで居たたまれなくなって、彼を見据えていた目を逸らし
なんなら彼の肩口に顔面を埋めて、消え入るような声で降参を伝える。

ごきゅり、と耳元で喉が鳴る。

「…準備、…準備するから、その間、キス、してて」
「ん…」

息も絶え絶えに眼光鋭く要求してきた彼に、素直に応じると
熱い吐息を漂わせた唇に自分のそれを寄せる。

ちゅぷ、ちゃぷ、ちゅるっ

水音と彼がベルトを外す音が重なる。

カチャカチャ、ジー…

チャックを下ろす音と、それからゴソゴソと何かの封を切る音。
早く、早く、と焦れながら何度も角度を変えて舌を絡ませた。
一度唇を離すと、二人の間にヌラリと光る唾液が架かる。
それを拭う事もなく、彼は自身に被膜をつけ
私はスカートをたくし上げる。
彼は一瞬だけ逡巡したが、濡れて陰部に張り付いたショーツの布地をずらし、
その肉壁の丘に守られた秘部を剝き出しにした。
むわっとせ返るような蜜の香りが車内に広がる。
彼は露になった裂け目に獰猛なをあてがうと、
深いキスを捧げながら、私の腰を両手で掴んだ。そのまま彼の腰元へ下ろされる。
ゆっくりと硬い切っ先に押し開かれていく。
じゅぷんっ、と音を立て、彼の根元まで膣口が到達する。

彼は自己の欲望を満たす為に抽送を行わなかった。
私の腰を両の手で支え、グリグリと揺らすだけだ。
彼の怒張した根元で陰核いんかくを擦り付けられ、
蜜壺の最奥まで達した硬い先端がグチュ、ギュチッと内壁を掻き回している。

「あ…あ…っ…気持ち…っ」
「…ん……、っ…はぁ…熱いねぇ…なか…」
「んんんっ…あ…♡……おっきく、なったぁ…♡」
「だって…キュウキュウ締め付ける、んだもん…蕩けそう…」

激しい律動がないからこそ、内秘を穿つ彼をありありと感じられて
どうしても締め上げてしまう。
子宮口を優しくノックされるように、ジュクジュクと抉られる。

「…あー…っ、ダメ…あっ…ぁんっ…ふぁ…♡」
「希帆さん…っ、気持ちぃ…?」

切羽詰まった顔を向けられて、胸の奥からジクジクした疼きが沸き上がってくる。
その疼きと連動して膣内を収斂させてしまい、
その肉茎を益々追い詰めることになってしまった。

「あ…っ、希帆さん…、あまり…締めないで…っ」

その掠れた声も、汗ばんだ匂いも、若いオスをありありと感じさせるこの肉竿も
全てが私を快楽の頂に押し上げる最上のエッセンスであり
それを感じるごとに膣圧は増すのだった。

「…もぅ…ダメだ…って…ぇ……!」

半泣きのような上ずった声を出しながら、少しだけ腰を打ち付けてきた彼に
残っている身体中の『愛しさ』を刺激されてしまい、
ありったけの力を膣に込めてしまう。

その結果、彼も私も共に絶頂を迎えてしまったのだった。


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