【R18】不貞腐れていたら筋肉質の歳下男子を捕まえました

山田 ぽち太郎

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大通りに出たら直ぐにタクシーを拾えた。
凍える寒さに震えた身体が、車内の温度にホッと弛緩する。
彼が住所を伝えると、タクシーは緩やかに進んだ。

「こう言う事、慣れてるんですか?」
「…まぁ、わりと」
「そうですか」

年齢が年齢ですし。
とは言え、久々ですよ。緊張する。

「まだ酔ってますか?」
「…まぁ、わりと」
「そうですか」

緊張感からか変に酔ってる。
謎の高揚感。気持ち良いけど頭が回らない。
効きすぎたエアコンのお陰で、またアルコールが血中に回り始める。

「なんで、て、にぎるの?」
「逃げられない様に」
「にゃはははは。ここまできて、にげんよ」

覚えているのはここまでで、私はすぐに眠りに落ちた。




次に目を開いた時、血中のアルコール濃度は随分と下がって、明瞭な頭で自分の置かれた状況を把握した。
若いオスにベッドで服を脱がされている。

「キホさん、寝たふりなのバレてるよ。このまま進めるよ?」
「いやぁ。久々で照れるよね。てか、脱がせるの早いね」
「シャワー浴びたい人?気になるなら濡れタオル持ってくるけど」
「浴びたいけど面倒な人。そっちが気にならないならいーよ」
「…キホさんの名前ってさ、どう言う漢字書くの?」
「希望に帆を張る…って…にゃははは、斬新なベッドトークだね」

清潔感の漂う寝室のベッドは、二人で寝っ転がっても余裕がありそうなサイズだ。
同棲してる彼女でもいるのかな。
最近の若者の風紀は乱れとるな。けしからん。
ま、そんな若者と今、まさにワンナイトする立場からは何も言えないけどさ。

「あ」
「ん?どうしたの、希帆さん?」
「今風に言うならワンナイトじゃなくて、ワンチャンか」
「…!?ぶっくくくく…、希帆さんこそ、斬新…くくく」

そうね。全裸で見知らぬ若者に対峙してる時に、ワンナイトかワンチャンか、なんてどうでもいいよね。
いやいや、久々のを前に緊張してるのよ。しかも、こんな若い子相手に。

「お手柔らかに、どーぞ」
「…笑わして萎えさせるつもり?」

そう言った彼は吹き出すのを我慢しながら、ベルトのバックルを外す。
仄かな間接照明の光が、私を組み敷く若いオスの身体を浮きだたせた。

「思った以上に、好みの筋肉してる。ラッキー」
「なに、ラッキーって」
「分厚い胸板の人と、相性イイんだよ、私♡」
「…希帆さん、なんか、腹立つなぁ」
「おん?なにがだ…っ」

抗議しようと口を開けたところに、彼の舌がねじ込まれる。
そのまま口内を長い舌で蹂躪され、息もできない。
息継ぎの為に唇が離れた瞬間に大きく口を開けると、今度は私の舌を彼の口内に吸い込まれる。
苦しくて彼の肩をめちゃくちゃにタップしたら、上顎をベロンとひとなめされてから解放された。
今度こそ!とゼーハー呼吸を繰り返している私の首筋に、ピリリと痛みが走る。

「…キスマーク付けられたの、初めてかも。おにーさん、なかなか激しいね」

少し呆然としながら、続いて胸元へ唇を這わせている彼へ声を掛ける。
返事の代わりに、乳首をその口に捕らえられ、くちゅくちゅと嬲られてしまう。

「ふぁ…っ…ん、ちょっと、慌てすぎじゃない?ゆっくりしよーよ」
「…っ…はぁ…希帆さん、余裕ある感じが腹立つ…ちゅうっ…」
「ひぁっ…舐めながらしゃべらないでぇっ…んっ」
「めっちゃ乳首たってる。…気持ち良い?」
「…ん」
「気持ち良いって言ってよ」

口内で乳首をしごきながら、片方の乳首を軽くつねられる。
じゅるっ、じゅるっ、とわざとらしい音を立てながら、どちらの乳首も執拗に舐りあげられた。

「…気持ちいっ…乳首、ダメ、気持ち…からぁっ」
「乳首されるの好きなの?」
「…すき」
「じゃあ、もっとしてあげるね♡」

ちゃぷ、ちゅぷ、じゅっ、じゅっ、じゅるる

この部屋の空気を満たすのは、彼がたてる音と私の口から出る嬌声。
そして、彼が漂わせるオス特有の匂い。

「…ふっ……、そこ、ばっかり…や…」
「反応可愛いんだもん。一晩中でも舐めれそう♡」
「…っ、あっ…も、…おにーさんは、…しなくていいの?」

グイッと彼を押しのけると、その上に馬乗りになる。

「私さ、男の人のココ、好きなんだよね。オスっぽくて興奮する」

そう言いながら、彼の喉仏に舌を這わせる。
ねろん、と舐め上げると彼がゴクリと喉を鳴らした。

「んで、ココの匂いも好き♡興奮するし、安心する」

そのまま舌を這わせながら、耳たぶに歯を立てる。
耳裏をひとなめして、耳と首の境目辺りの匂いを嗅いだ。

「うん。おにーさん、好きな匂い♡」

ちゅっ、と唇にキスを落としてから、肩、腕、そして再び肩をフェザータッチでなぞる。
しっかり整えられた筋肉をしていて、肌もしっとり滑らかだった。
ついつい攻めの手に熱がこもる。

「おにーさんこそ、可愛い反応で興奮する♡」

たくましい胸板に両手を這わせると、時折吐息を漏らす彼が可愛くて、可愛くて。

「私は優しいから、すぐにこっち触ってあげるよ♡」
「ちょっ…」

パンパンに膨れ上がった、彼のソコに指を這わせる。
ピッタリとした生地のボクサーパンツが、彼のを強調していた。
下着の上から爪を立て、カリカリカリカリと先端を責める。
彼が甘い息を吐きだすのを確認して、今度は手の平で先端を優しくグリグリ撫でる。
そのまま指の腹を先端、裏筋、そして根本まで撫で下ろしては撫で上げるを数回繰り返す。
先走りの汁で先端にシミが出来た頃合いで、呼吸の乱れた彼に声を掛ける。

「きついでしょ?出してあげようかね♡」

引っかからない様に、彼のパンツを上手く脱がせると、熱く猛ったソレがぼろん、と出てくる。
切っ先からはトロトロと透明な汁が溢れていた。
そこにフッと息を吹きかけると、ビクンッとそれが脈打つ。
一呼吸おいて、次は彼の太ももをサワサワと撫でる。

「…っふ…希帆さん、触り方エロい…」
「だってエロい事してるんだもーん♡君のココも反応エロいよ♡」

ぐふふふ、と笑いそうになったけれど何とか堪える。
寝転がった彼の、両脚の間に座すると、目の前でピルピル可愛く反応するわざと避けながら、その周辺を手のひらや爪先で優しく刺激した。

「…っ、焦らすとか…やめて…」
「んー?焦らされちゃってるの?どうされたいの?」
「……っ…希帆さん…お願い…っ」

美青年の紅潮して切羽詰まった顔面を見遣る。
その瞳がウルウルと懇願してくるのが心地良い。

「お願い…お願い、しま…す」

眉を八の字にした美しい顔の若いオスが、情けない声を出しながら私に哀願している。
その顔を認めた瞬間、私の母性の泉が物凄い勢いでドンドコドンドコ湧き出た。
泉はいつしか大海となり、私の理性を丸ごと綺麗に奪い去ってしまったのだ。

「にゃはは。か~わい♡」

私は舌なめずりをして、目前の彼自身を咥えた。


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