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平行線
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平和だ、と思う。
あれから宣言通りに早番をなくした慶太くんは、毎日送迎をしてくれている。
とても平和だ、と思う…だけど。
私と慶太くんの関係には、まだ名前が付いていない。
どうしても頭を抱えてしまう。
一週間のうち顔を合わせる日の方が多い。
会えば一緒にご飯を食べ、セックスをしている。
付き合っていると言えば付き合っていることになるのだろうし、決定的な告白がないためそうとも言い切れない。
「…もう……自分だけじゃ……キャパオーバーだ…」
助言が欲しいのはもちろんのこと、私は癒しが欲しかった。
タプタプとLIME画面を立ち上げ、タプタプと本文を打ち、タプタプと送信する。
お昼過ぎに返って来たLIMEを確認してホッと胸を撫で下ろした。
さぁ、今夜は三富さんのお店で女子会だ。
「希帆さん…ショートヘアー……すごく…素敵です……♡」
8歳年上の希帆さんは、4年ほど前から私と親友のアカリの良いお姉さん的存在である。
新卒で採用された今の会社の飲み会に辟易し始めた頃、アカリと二人で三富さんがマスターを務めるこのお店を開拓したのだ。
当時の私たちにはBARの雰囲気は敷居が高く、カウンターに座るだけでもドギマギした。
優しく出迎えてくれるようなお店の空気に私とアカリはすっかりハマってしまって、直ぐに通い詰めるようになった。
ある夜、お店の前の路地で酔っ払いに絡まれてしまった私たちは、通りかかった希帆さんに助けてもらったのだ。
それまで何度か目にしたことのあった希帆さんは、昔からすごく綺麗で、なんと言ってもスタイルが良かった。
具体的に言えば、たわわに実ったあの乳房。
フカフカしたマシュマロのような感触…。
谷間に顔を埋めれば、全てを包んでくれるかのような安心感…。
自分にないものだからこそ、強く求めてしまう、そう、オッパイ!!!!
華麗に酔っ払いを捌く姿もさることながら、私は希帆さんのことを一目で大好きになってしまった。
それ以降、私もアカリもすっかり希帆さんフリークである。
「にゃはは。ありがと~!日和ちゃんも相変わらず可愛いねぇ」
そう言いながら優しく頭を撫でてくれる希帆さんに目を瞑って応えた。
希帆さんはビーストテイマーかもしれない。
頭を撫でられると、すごく気持ち良くて、すごく幸せな気分になるのだ。
「希帆姐さん!日和ばっかりズルい!わたしも、わたしも!!」
「おん?はいはい。アカリちゃんも相変わらず美人さんやねぇ~」
うっとりと希帆さんの手の平を堪能していたのに、アカリを撫でるために希帆さんが背中を向けてしまった。
カウンター席で希帆さんを挟んで並んで座ると、どうしてもこうなってしまう。
私は希帆さんの無防備な背中から腕を回して、お目当ての私の癒しに手を伸ばした。
「おひゅぁ!!ちょ、日和ちゃん!!せめて、せめて触るって言ってから触ってくれ!驚く、私、驚いちゃうから!!」
私の癒しである希帆さんの豊かなオッパイを両手で揉みしだく。
希帆さんは注意の声を上げるけれど、いつでも好きに揉ませてくれる。
女の子に触られるのは慣れっこらしい。
やっぱり、人間と言うものは自分にないものだからこそ、強く求めてしまうのだ。オッパイ、ワッショイ!!
「…ズルいな……希帆さんの…彼氏……」
きっと毎晩のように揉んでいるんだろうな、この至宝の果実を…。
一緒に暮らしてるんだもの、きっと揉んでいるに違いない。
羨ましい。なんて羨ましいんだろう。
そして、きっと官能的なセックスをしているに違いない。
ギュチギュチと淫らな水音を響かせながら、この胸の谷間に挟んでグングンと猛らせていく。
あまりにも激しいピストン運動は、乳首まで谷間に巻き込んでしまう程。
凶暴なまでの肉竿を擦り付けられて、自分が相手を高めているのか、自分が高められているのか分からなくなる。
そうこうしていると、その猛り切った肉竿の先をやおら口内にねじ込まれてしまう。
逃がさない、と言うように後頭部を掴まれて、なんどもなんども腰を穿たれる。
太いものを咥えさせられた口からは唾液が溢れ、喉奥の突き当りまで押し込まれて、上顎を擦りながら引き摺り出された。
ぐぽっ、ぐぽっ、と淫猥な音ばかりが室内に響く。
その肉竿はどんどん膨らみを増し、やがて白濁の汁を顔面に降り注ぐのであった…。
「…アカリ、あんたまた妄想してるね?」
「……は…っ…」
途中から無心で希帆さんのオッパイを揉んでいた。
それに伴ってイケナイ妄想まで…。
妄想は自由だ。妄想の中でなら私もHカップの巨乳になれる。
あるいは剛強な肉竿を持つ男性にも。
…そして、慶太くんとも恋人になれるのだ。
「そろそろご注文を伺おうかな?」
ハンチング帽を被り直しながら、マスターの三富さんが穏やかに声を掛けてくれる。
私は名残惜しいながら、希帆さんの胸から手を離してフルーツカクテルを頼んだ。
希帆さんはいつもの様にミルクティーを頼むと、少しだけ浮かない顔をする。
それから腰を数回摩り、薄く溜息を吐いた。
もしかしたら、希帆さんには希帆さんの悩みがあるのかもしれない、と思いながらシャカシャカと振られるシェイカーの音に耳を傾ける。
ないものねだりの平行線だ、なんて思いながら。
あれから宣言通りに早番をなくした慶太くんは、毎日送迎をしてくれている。
とても平和だ、と思う…だけど。
私と慶太くんの関係には、まだ名前が付いていない。
どうしても頭を抱えてしまう。
一週間のうち顔を合わせる日の方が多い。
会えば一緒にご飯を食べ、セックスをしている。
付き合っていると言えば付き合っていることになるのだろうし、決定的な告白がないためそうとも言い切れない。
「…もう……自分だけじゃ……キャパオーバーだ…」
助言が欲しいのはもちろんのこと、私は癒しが欲しかった。
タプタプとLIME画面を立ち上げ、タプタプと本文を打ち、タプタプと送信する。
お昼過ぎに返って来たLIMEを確認してホッと胸を撫で下ろした。
さぁ、今夜は三富さんのお店で女子会だ。
「希帆さん…ショートヘアー……すごく…素敵です……♡」
8歳年上の希帆さんは、4年ほど前から私と親友のアカリの良いお姉さん的存在である。
新卒で採用された今の会社の飲み会に辟易し始めた頃、アカリと二人で三富さんがマスターを務めるこのお店を開拓したのだ。
当時の私たちにはBARの雰囲気は敷居が高く、カウンターに座るだけでもドギマギした。
優しく出迎えてくれるようなお店の空気に私とアカリはすっかりハマってしまって、直ぐに通い詰めるようになった。
ある夜、お店の前の路地で酔っ払いに絡まれてしまった私たちは、通りかかった希帆さんに助けてもらったのだ。
それまで何度か目にしたことのあった希帆さんは、昔からすごく綺麗で、なんと言ってもスタイルが良かった。
具体的に言えば、たわわに実ったあの乳房。
フカフカしたマシュマロのような感触…。
谷間に顔を埋めれば、全てを包んでくれるかのような安心感…。
自分にないものだからこそ、強く求めてしまう、そう、オッパイ!!!!
華麗に酔っ払いを捌く姿もさることながら、私は希帆さんのことを一目で大好きになってしまった。
それ以降、私もアカリもすっかり希帆さんフリークである。
「にゃはは。ありがと~!日和ちゃんも相変わらず可愛いねぇ」
そう言いながら優しく頭を撫でてくれる希帆さんに目を瞑って応えた。
希帆さんはビーストテイマーかもしれない。
頭を撫でられると、すごく気持ち良くて、すごく幸せな気分になるのだ。
「希帆姐さん!日和ばっかりズルい!わたしも、わたしも!!」
「おん?はいはい。アカリちゃんも相変わらず美人さんやねぇ~」
うっとりと希帆さんの手の平を堪能していたのに、アカリを撫でるために希帆さんが背中を向けてしまった。
カウンター席で希帆さんを挟んで並んで座ると、どうしてもこうなってしまう。
私は希帆さんの無防備な背中から腕を回して、お目当ての私の癒しに手を伸ばした。
「おひゅぁ!!ちょ、日和ちゃん!!せめて、せめて触るって言ってから触ってくれ!驚く、私、驚いちゃうから!!」
私の癒しである希帆さんの豊かなオッパイを両手で揉みしだく。
希帆さんは注意の声を上げるけれど、いつでも好きに揉ませてくれる。
女の子に触られるのは慣れっこらしい。
やっぱり、人間と言うものは自分にないものだからこそ、強く求めてしまうのだ。オッパイ、ワッショイ!!
「…ズルいな……希帆さんの…彼氏……」
きっと毎晩のように揉んでいるんだろうな、この至宝の果実を…。
一緒に暮らしてるんだもの、きっと揉んでいるに違いない。
羨ましい。なんて羨ましいんだろう。
そして、きっと官能的なセックスをしているに違いない。
ギュチギュチと淫らな水音を響かせながら、この胸の谷間に挟んでグングンと猛らせていく。
あまりにも激しいピストン運動は、乳首まで谷間に巻き込んでしまう程。
凶暴なまでの肉竿を擦り付けられて、自分が相手を高めているのか、自分が高められているのか分からなくなる。
そうこうしていると、その猛り切った肉竿の先をやおら口内にねじ込まれてしまう。
逃がさない、と言うように後頭部を掴まれて、なんどもなんども腰を穿たれる。
太いものを咥えさせられた口からは唾液が溢れ、喉奥の突き当りまで押し込まれて、上顎を擦りながら引き摺り出された。
ぐぽっ、ぐぽっ、と淫猥な音ばかりが室内に響く。
その肉竿はどんどん膨らみを増し、やがて白濁の汁を顔面に降り注ぐのであった…。
「…アカリ、あんたまた妄想してるね?」
「……は…っ…」
途中から無心で希帆さんのオッパイを揉んでいた。
それに伴ってイケナイ妄想まで…。
妄想は自由だ。妄想の中でなら私もHカップの巨乳になれる。
あるいは剛強な肉竿を持つ男性にも。
…そして、慶太くんとも恋人になれるのだ。
「そろそろご注文を伺おうかな?」
ハンチング帽を被り直しながら、マスターの三富さんが穏やかに声を掛けてくれる。
私は名残惜しいながら、希帆さんの胸から手を離してフルーツカクテルを頼んだ。
希帆さんはいつもの様にミルクティーを頼むと、少しだけ浮かない顔をする。
それから腰を数回摩り、薄く溜息を吐いた。
もしかしたら、希帆さんには希帆さんの悩みがあるのかもしれない、と思いながらシャカシャカと振られるシェイカーの音に耳を傾ける。
ないものねだりの平行線だ、なんて思いながら。
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