死神姉妹 ネタバレ

歌川ピロシキ

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お花畑転生娘と死刑判決

ミラのキャラ造形について(リリアとの相違点)

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いつも応援&ご愛読ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))

ミアはいわゆる「ヴィラン」ではあるのですが、彼女なりの信条や正義があって、その実現のために必死になった結果がとんでもないことを招いてしまった女の子です。
原型となった「ピンク頭の転生お花畑ヒドインはただいま壮絶ざまぁをされているようです」のリリアと比べると、悪意や残虐性よりは歪んだ正義感を前面に出し、彼女なりの「魅力」も描いていけるよう四苦八苦しております(笑)

というのも、本作では激動の時代を通して群集心理の無責任さや恐ろしさを描くことを目標としています。
そのため、民衆の熱狂的な支持と異常な憎悪の対象となったミアには「魅了などの女神から得たチート抜きでも、民衆の心を強く惹きつけられるような魅力」のあるキャラクターとして描く必要があります。

頭の回転が速くて要領が良いため、本人は自分がものすごく優秀だと思い込んでいますが、実際にはそれほどでもありません。
日本の高校で言えば、「偏差値53くらいの学校で、成績が150人中25位くらい」をうろうろしている感じでしょうか(;'∀')

「かく語りき」の初代エステル(空星ステラ)があそこまで大きな問題を起こさず、高校生まで生き延びたらミアのようなタイプになったのではないかと。
そのため、優越感に対する欲求が強く、「優秀な自分が愚かな人たちに何かしてやらないと」という意識も強いです。
典型的な「陰謀論や反知性主義にのめり込んで、あやしげな活動を始めるキラスピ女子」ですね(;'∀')

彼女なりの正義感や人の好いところもあり、なおかつ「一軍系」の嫌なところも煮詰めたようなキャラ……
ということで、実はまだキャラ造形には悪戦苦闘している真っ最中でして(;'∀')

私が苦手なタイプのヒロインが出てくる作品を読んだり、印象操作系のビジネス書を読んだりと研究中ですが、試行錯誤しながら時代の徒花とも呼ぶべき「悲劇の王妃」を描いていきたいと思っています。

今後ともよろしくおつきあいのほど、お願いします。

※なぜワタクシのPCは「舞台」を「部隊」、「今後」を「コンゴ」と変換してくれるんだろう……(謎
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