【ＢＬ・Ｒ18】可愛い弟に拘束されているのは何ででしょうか…？

13話

「兄…様、息を吐いて？」

アレクが優しく聞いてくれるが、そんな事を言われても…無理。
俺はそれでもなんとか息を吐き出そうとして口を開く。
だけど、俺はお兄ちゃんなんだから、我慢…できるかっ！

「はぁ…はっ…」

アレクの動きが止まるけれど、楽になった気がしない。

「まだ、全然…だよ」

アレクも辛そうだななんて考えながら呼吸を整える。
身体が引き裂かれそうなくらい痛い…

「もうちょっと入れば全部入るよ？」

あ、そうなの？
アレクの言葉にふっと力を抜いた瞬間ズブッと言うかギチッと言うか…変な音が聞こえた気がした。

「ひぁっ！！」

一気にアレクの腰が捻り込まれてそのままずるずるっと体内に異物が押し込まれていく。
嫌だ、苦しいッ。

「あっ…あぁ…駄目…」
「兄様…駄目じゃない、もう…辛いとこ過ぎたからね？」

アレクの優しい声と唇が降ってくる。

「もうちょっと…っは…兄様の中が熱いよ…溶けちゃいそう」

アレクの額にはうっすらと汗が見える。
まだ、もうちょっとあるの？
アレクの、長いのかな…
自分のと他人のを比べたことが無いのだけれど。

「ふあっ！」

ズンッと身体が揺れた気がして見上げると、アレクの顔が苦笑している。
大丈夫？
手を伸ばして頬に触れるとアレクかゆっくりと息を吐き出した。

「兄様、これで全部…ありがと」

絞り出すような声に、小さく頷いて見せた。
繋がる部分か焼けるように痛い…
…でも、まぁ…成人のお祝いだから…なんて考えていた俺が甘かった。
ゆっくりと引き抜かれていく感覚に内臓も持っていかれそうで、口から変な声が漏れる。
そして、第２波…強い衝撃が俺を襲った。