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「兄様…俺を受け入れて…」
可愛い顔をしていた弟が、ある日豹変した。
弟の16歳の成人を祝った日、久し振りに一緒に寝ようと誘われて、弟が大好きな俺は弟の寝室に行ったんだ。
それで、何故か俺は両手を頭の上で拘束されて弟の広い寝台に仰向けにされて天井を見上げている。
少し腕を動かすと、腕を拘束する皮ベルトが少しだけ手首に食い込み、付随の鎖がシヤランと音を立てた。
何でこうなった?
事の始まりは少し前に、3つ離れた弟が成人を迎えた。
16歳で成人なのだけれどまだまだ幼く見える弟。
だが、めでたいことだからと誕生日会は家族だけで当日行い、今日は日を改めて親族を招いての成人祝いだった。
弟は昔から俺にべったりとくっついていた。
いつも一緒に居たがる姿は可愛いの何者でもない。
キラキラと輝くプラチナブロンドのさらさらな髪と青色の瞳は母様譲りで貴公子然としている。
俺は父様似のブラウンの癖っ毛と紫の瞳だ。
『にーにのおめめ、きれぇね』
なんて膝に乗っかって笑っていたのが少し前のようだ。
俺は父様ほど強面じゃないけれど、何処にでもいそうな普通の容姿。
幼い頃から綺麗、可愛いともてはやされてきた弟は確かに綺麗で、可愛い。
凄く可愛い。
大切なことだから2回言ったよ。
その弟が、どうして!?
可愛い顔をしていた弟が、ある日豹変した。
弟の16歳の成人を祝った日、久し振りに一緒に寝ようと誘われて、弟が大好きな俺は弟の寝室に行ったんだ。
それで、何故か俺は両手を頭の上で拘束されて弟の広い寝台に仰向けにされて天井を見上げている。
少し腕を動かすと、腕を拘束する皮ベルトが少しだけ手首に食い込み、付随の鎖がシヤランと音を立てた。
何でこうなった?
事の始まりは少し前に、3つ離れた弟が成人を迎えた。
16歳で成人なのだけれどまだまだ幼く見える弟。
だが、めでたいことだからと誕生日会は家族だけで当日行い、今日は日を改めて親族を招いての成人祝いだった。
弟は昔から俺にべったりとくっついていた。
いつも一緒に居たがる姿は可愛いの何者でもない。
キラキラと輝くプラチナブロンドのさらさらな髪と青色の瞳は母様譲りで貴公子然としている。
俺は父様似のブラウンの癖っ毛と紫の瞳だ。
『にーにのおめめ、きれぇね』
なんて膝に乗っかって笑っていたのが少し前のようだ。
俺は父様ほど強面じゃないけれど、何処にでもいそうな普通の容姿。
幼い頃から綺麗、可愛いともてはやされてきた弟は確かに綺麗で、可愛い。
凄く可愛い。
大切なことだから2回言ったよ。
その弟が、どうして!?
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