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57話
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「えっと…」
聞こえた声に顔を上げて、周囲の状況を確認しながら料理を進める。
大量のスープは状態異常を打ち消す効果を付与している。
体力も魔力も回復するのだ。
「すみません、これをかき混ぜていてください、後は味を整えて。救護に回って来ますので!」
近くにいた騎士に申し訳なくお願いすると、何故か喜んで代わってくれる。
仕事を増やしてしまうのに…
「サハルです、来ました!」
救護に到着すると、まだ怪我人などはいない。
あれ、おかしいな…そう思いながら、ふと気付いたのは大きな水瓶。
そこにあるのは木の棒に受けがついた柄杓。
ふらふらになった騎士がやってくると、それを飲んでまた何処かにいく。
何で?
「はー…回復した!さてもうちょっと行ってくるか」
ひとりの騎士が口許をぐいっと拭うとまた魔方陣の外を見ている。
「あの、回復…って?」
「あぁ、お前がサハル?すげぇな、この水、瞬時に体力が回復するぜ?」
そう言われても意味がわからず首を傾げた。
「この水はあの村の井戸から汲み上げたものです」
そう声がかかり振り向くとシグルド様が立っていた。
「シグルド様、それがどうしたのでしょうか…」
俺は首を傾げる。
「飲んでみてください…」
差し出された柄杓にその水を受けてくちにする。
んんっ!?薄いポーションじゃね?
うっすらと馴染みのある味が舌に乗る。
「何で?」
いや、考えられるのは俺が入れた魔石…か?
聞こえた声に顔を上げて、周囲の状況を確認しながら料理を進める。
大量のスープは状態異常を打ち消す効果を付与している。
体力も魔力も回復するのだ。
「すみません、これをかき混ぜていてください、後は味を整えて。救護に回って来ますので!」
近くにいた騎士に申し訳なくお願いすると、何故か喜んで代わってくれる。
仕事を増やしてしまうのに…
「サハルです、来ました!」
救護に到着すると、まだ怪我人などはいない。
あれ、おかしいな…そう思いながら、ふと気付いたのは大きな水瓶。
そこにあるのは木の棒に受けがついた柄杓。
ふらふらになった騎士がやってくると、それを飲んでまた何処かにいく。
何で?
「はー…回復した!さてもうちょっと行ってくるか」
ひとりの騎士が口許をぐいっと拭うとまた魔方陣の外を見ている。
「あの、回復…って?」
「あぁ、お前がサハル?すげぇな、この水、瞬時に体力が回復するぜ?」
そう言われても意味がわからず首を傾げた。
「この水はあの村の井戸から汲み上げたものです」
そう声がかかり振り向くとシグルド様が立っていた。
「シグルド様、それがどうしたのでしょうか…」
俺は首を傾げる。
「飲んでみてください…」
差し出された柄杓にその水を受けてくちにする。
んんっ!?薄いポーションじゃね?
うっすらと馴染みのある味が舌に乗る。
「何で?」
いや、考えられるのは俺が入れた魔石…か?
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