【ＢＬ】水属性しか持たない俺を手放した王国のその後。

閑話

神殿長視点 閲覧注意

はい、
神殿長視点です。
閲覧注意です。
嫌な気分になったら、作者としては万々歳ですが。


★★★★★★★


俺は、あの家を継ぐつもりだった。
まだ幼い頃にあの女実母が再婚した伯爵家を。
属性だって俺はふたつも持っているのだ。
なのになのに。
何で俺が神殿に入れられて、やりたくもない祈りを捧げさせられているのに、義父と実母の子だからと言って後から生まれた弟があの家の後継ぎになっているのか意味がわからない。

実父が死んで領地を親族に騙し取られ、あの女実母と家を半ば追い出された事も気に入らない。
本当ならその領地も金も俺のものだったのに。
一生遊んで暮らせるくらいの金額はあったはずだ。
なのに、俺の家が没落すると同時に俺を取り巻いていた奴等は離れていった。
それまで俺におべっかを使いへいこらしていた奴等がだ。

気に入らない
気に入らない…

義妹もさっさと嫁に行き…行った先は王宮だと？
あの出来の悪い王子に嫁いで、今は王妃になったくせに俺からの嘆願は全て無視か。
偉くなったもんだな。
それに、王子を５人も産んで。
老後も安泰だろう。
俺はこんな遠くにとばされて毎日娯楽もなにもない生活を強いられているのにな。
ただ、ざまぁみろと思うのは
４番目が王族にはあるまじき見た目や力だと聞いた。
不義の子だろう。
あのぼんくら王に飽きて他と作った子だろうに。
あの王も上手く騙され丸め込まれているのだろう。
それでも王はあの義妹を罷免せずに５人目を作るなんてな。
なんと言うか…

まぁいい。

いつか目にものを見せてくれる。

神職にあるまじきだらけた姿で酒を杯で煽りながら、ほくそ笑むのだった。



★★★★★★★


短いですが…
嫌な気分は溜め込まず、どうぞ感想で吐き出してくださいませ。
まだまだもっと足りないと言う方は精進します。