【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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380話

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「っ!」
レヴィの上に跨るようにしてレヴィを受け入れながら腰を揺らすと、レヴィの口から小さく吐息が漏れた。
可愛い。
俺よりも若いんだったなぁと、ふと思い出すと更に愛しさが込み上げてくる。
子供ができて、双子ももちろん可愛いけれど、そちらばかり気にすることも無くこうして俺を求めてくれる二人。
「ん、レヴィ……気持ちいい?」
「あぁ」
確認するように聞くと、レヴィは目を伏せる。
普段からあまり表情を変えない熊の獣人。
「俺も、気持ちいいよ……」
レヴィの肩に手を掛けてチュッとキスをした。
「リクト……リルにも」
キスを受けてくれたレヴィに言われて身体を半分捩ると、無意識にレヴィを締め付けてしまい、レヴィはうっと息を詰めた。
「ひゃ……ぁ!」
こぽりと体内に広がる熱。
恥ずかしそうに顔を背けたレヴィ。
「悪い」
「ん、ううん……レヴィは大丈夫?」
「あぁ」
レヴィの手が俺の腰にかかり、簡単に身体が持ち上がる。
ずるりと抜けたレヴィにぽたぽたと白濁が落ちるのを感じる。
「じゃあ、次は俺だな。リクトそのまま力抜いてろよ?」
いつの間にか後ろにぴったりとくっついていたリル。
「待って」
「待たない」
ぐぐっと押し広げられ、リルが挿ってくる。
「ふぁ……んぅ」
少しの辛さが快楽に変わっていく。
「ほら、レヴィとキスしてろよ。直ぐにレヴィのも元気になるだろうからな?」
ゆらゆらと腰を揺らし始めるリルに、後ろから押し倒されるようにレヴィの胸へ乗る形になる。
「あっ!ん」
長いグラインドで中を蹂躙される感覚。
自分から動くのではなく動かれるのは、どんな動きをされるかわからずそれがいい。
「レヴィ、キスして」
もぞもぞとレヴィの胸の上を這うようにしながら、レヴィの唇に唇を重ねると厚い舌が入り込んでくる。
俺の下肢もリルに攻められてレヴィと擦れ、弾けそうになる。
レヴィとのキスでぼぅっとしてしまうと、俺は腰を揺らしてしまう。
「イく……イっちゃう」
「俺もな、もうすぐだ」
リルの甘い声が耳元で囁かれ、俺はぶるぶるっと身体を震わせてリルを締め付けると同時に果てた。
リルも同時だったのか、小刻みにリルの腰がぶつかってから動きを止めると吐息が項にかかり、そしてひきぬかれていく。
「は……ぁ、リル……」
「お疲れさん?さて、もうレヴィのが臨戦態勢だぜ?」
「え、レヴィ」
「もう一度……さっきは余りにも早すぎて……悪い」
そう謝られてしまうと身体は疲れているのに仕方ないなと思ってしまう。
俺はいいよとしか言えなかった。
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