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379話

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「あまり、見ないでってば」
そう言っても獣人の二人だ、夜目が利く。
部屋の灯りを薄暗くしても、二人には見えてしまうためどうにもできない。
「俺ばっかり裸は嫌だから、脱いで」
「仕方ねぇな、レヴィ手伝って貰えよ」
まだ、本調子じゃねぇだろとリルは俺を促しながら、自分のシャツのボタンを外していく。
よいしょとばかりにシャツを脱いでその逞しい胸筋を顕に、俺に見せつけてくる。
羨ましい!
なんて思いながら俺はレヴィのパジャマを脱がせ始めた。
「レヴィ、動かないでね?」
ひとつずつボタンを外すと、リルとはまた少し違う胸筋が現れる。
レヴィの方が鍛えたような筋肉なのだ。
みっちりと言うか、むっちりと言うか。
上手く言葉にできない質感を肌で感じながら、俺はレヴィのパジャマを脱がせる。
もちろん、下履も取り去って生まれたままの姿だ。
「ふたりとも脱げたな?」
リルは待っていてくれたらしく、ゆっくりとベッドに膝をついた。
ゆっくりと沈むベッド。
「んじや、今日はレヴィに無理させねぇようにな?」
「もう、大丈夫だと」
「駄目だよレヴィ、無理しないようにね」
大丈夫だと言い張るレヴィを俺はリルと止めて、レヴィの太腿の上に跨るようにしてレヴィを押し倒した。
「今日はリルと一緒にレヴィに奉仕するからね?」
「だってよ、ほらリクト……レヴィにキスしてやれよ、既にレヴィの臨戦態勢だけどなまだそれは早いだろ」
確かに俺の股の間にちょうどくるレヴィは既に臨戦態勢。
完勃ちではないものの、既に俺のサイズよりは一回り以上デカイ。
不公平だと思いながら俺はそっと自分の腰を押し付けつつレヴィの肩に手を置いてキスをする為に屈む。
薄く開いたレヴィの唇に向かってそっと自分の唇を触れさせてからちろりと舌を出してレヴィの唇を舐める。
「ん」
熱がまだ少しあるのかもしれない。サラリとした少し熱いレヴィの唇の感触を俺は楽しむ。
「レヴィ……して?」
レヴィの太い腕が俺の腰をがっちりと掴んだ。
「ったく、リクトもエロいよな……そのままレヴィとしてろよ?俺は乳首触ってやるから」
後ろから抱きつくようにしてきたリルが指先で胸の辺りをまさぐってくる。
指先が掠めるように触れて、俺は小さく声をあげた。
慣れてきたからか、触れられると電気が走り身体が跳ねる。
それを我慢しながら俺はレヴィの唇に舌を這わせるのだった。
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