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372話
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「リル、ごめんね?子供たちにうつるといけないから、少しレヴィとは離した方がいいかも。ミトお母さんに今夜双子を頼めないか聞いてみようかなって……」
俺の問い掛けに分かったとばかりにリルのしっぽがパタパタと揺れた。
それを見ながらキッチンへと入る。
まだ、ミラとルーファスさんは買い物から帰ってきていないようで、ミトさんがゆっくり鍋を掻き回している。
「お母さん、すみません……今夜双子を預かっていただけませんか?レヴィから移るといけないので」
「リクトちゃん、そのつもりだったわよ?家族なんですもの助け合わなくちゃ。その代わりレヴィをお願いね?」
「はい、すみません」
俺が謝るとほぼ同時にタイマーが鳴った。
「あ、プリンできたわね、リクトちゃんどうかしら?」
俺はそっと火を止めてから蓋を開けた。
甘い香りが部屋に充満している。
「大丈夫だと思いますが、念の為竹串を刺して中まで火が通っているか確認……大丈夫そうですね。リルが双子の足を洗ってから来ます。全員の分はありますからお願いします。俺、レヴィに薬を飲ませるのに行ってきます」
レヴィの分のハチミツプリンを手にしてキッチンを出ようとすると、ミトさんに止められる。
「リクトちゃん、貴方自分の分も持って行かなきゃ駄目じゃない?レヴィも食べづらいといけないわよ?」
残せば誰かが食べてくれるだろうと思ったのに。
でも、レヴィが食べられそうなら2個食べさせてもいいかななんて思いながら、俺はミトさんからカップを受け取った。
「ホント美味しそう。ダーリン達、早く帰ってこないかしら。早くしないとリルに食べられちゃうわよォ?」
ミトさんはチラチラと壁にかかる時計を見ている。
「何だって?」
「あら、いたの」
双子を連れてリルが戻ってくる。
「あぁ、ただいま。リクトはレヴィんとこ行くんだろ?早く行ってやれよ」
「うん、ありがとう」
リルにふわりと腰を抱き寄せられると、チュッと唇にキスをされた。
「レヴィに早く治れって、言っておいてくれ」
「わかった、子供たちにプリン食べさせてあげてね?レヴィが寝たら降りてくるから」
玉子が届けば追加でプリンを作らなければならないから。
「それと、夜は……」
「双子を預かって貰うだろ?レヴィにゆっくり寝て欲しいけど独りじゃ寂しがるんじゃねぇか?ずっと三人一緒だもんなぁ?」
「そうだね、レヴィにもどうしたいか聞いておくね」
リルにもう一度キスをしてから俺は寝室にプリンを両手に向かったのだった。
俺の問い掛けに分かったとばかりにリルのしっぽがパタパタと揺れた。
それを見ながらキッチンへと入る。
まだ、ミラとルーファスさんは買い物から帰ってきていないようで、ミトさんがゆっくり鍋を掻き回している。
「お母さん、すみません……今夜双子を預かっていただけませんか?レヴィから移るといけないので」
「リクトちゃん、そのつもりだったわよ?家族なんですもの助け合わなくちゃ。その代わりレヴィをお願いね?」
「はい、すみません」
俺が謝るとほぼ同時にタイマーが鳴った。
「あ、プリンできたわね、リクトちゃんどうかしら?」
俺はそっと火を止めてから蓋を開けた。
甘い香りが部屋に充満している。
「大丈夫だと思いますが、念の為竹串を刺して中まで火が通っているか確認……大丈夫そうですね。リルが双子の足を洗ってから来ます。全員の分はありますからお願いします。俺、レヴィに薬を飲ませるのに行ってきます」
レヴィの分のハチミツプリンを手にしてキッチンを出ようとすると、ミトさんに止められる。
「リクトちゃん、貴方自分の分も持って行かなきゃ駄目じゃない?レヴィも食べづらいといけないわよ?」
残せば誰かが食べてくれるだろうと思ったのに。
でも、レヴィが食べられそうなら2個食べさせてもいいかななんて思いながら、俺はミトさんからカップを受け取った。
「ホント美味しそう。ダーリン達、早く帰ってこないかしら。早くしないとリルに食べられちゃうわよォ?」
ミトさんはチラチラと壁にかかる時計を見ている。
「何だって?」
「あら、いたの」
双子を連れてリルが戻ってくる。
「あぁ、ただいま。リクトはレヴィんとこ行くんだろ?早く行ってやれよ」
「うん、ありがとう」
リルにふわりと腰を抱き寄せられると、チュッと唇にキスをされた。
「レヴィに早く治れって、言っておいてくれ」
「わかった、子供たちにプリン食べさせてあげてね?レヴィが寝たら降りてくるから」
玉子が届けば追加でプリンを作らなければならないから。
「それと、夜は……」
「双子を預かって貰うだろ?レヴィにゆっくり寝て欲しいけど独りじゃ寂しがるんじゃねぇか?ずっと三人一緒だもんなぁ?」
「そうだね、レヴィにもどうしたいか聞いておくね」
リルにもう一度キスをしてから俺は寝室にプリンを両手に向かったのだった。
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