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256話

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暫く楽しく団欒してから、かなりの酒を開けた二人が立ち上がる。

「風呂行こうぜ?お袋双子頼めるか?」
「いいわよ、いってらっしゃい。夜も面倒見てあげるわよ?」

そこまではと、言いかけるとレヴィがお願いしますと頭を下げた。
え。
それって……イチャイチャしてもいいって、親公認?恥ずかしすぎると顔を伏せるが、伴侶二人はもうイチャイチャする気満々で、あわあわしていたらリルに抱き上げられた。
いつもはレヴィの役目なのに今夜は待ちきれなかったらしい。
ひらひらと手を振るミトさんに、申し訳なくて目を伏せた。
俺たちが浴室に向かうと、双子をルーファスさんが抱き上げるのが見えた。どうやら双子は大人しく眠っているらしい。それには少しだけ安心した。

「リクト、随分と余裕じゃねぇか?」

俺を抱き上げているリルが、ちらりと見上げてくる。

「だって」
「わかってるけどよ、双子は頼んだんだからこれからの時間は俺達にくれよ。なぁレヴィ?」
「そうだな、今日は久しぶりになるんだから」

リルとレヴィにそう言われてしまえば、俺だってイチャイチャはしたいし……ミトさんたちには申し訳ないけれど、今度は俺達がミラを預かればいいかと気持ちを切り替えているうちに脱衣場に着いた。

「ほら、脱がしてやる」

リルの手がシャツに掛かり、太い指が器用にボタンを外して俺はあっという間に裸にされてしまう。
そして、リルもレヴィも裸体になるのは早かった。
ほらと背中を押されて浴室に入る。
広々とした風呂は既に入浴剤か白い濁り湯になっていて、尚且つジャグジーの沫がポコポコと上がっていた。

「ほら、身体を洗っちまおうぜ?それからイチャイチャしようなぁ?」
「うん……」

リルとレヴィはお酒を飲んでいた筈なのに臨戦態勢。
それでもしっかりと準備はさせてくれるらしい。

「ほら、洗ってやるよ」

そう言ってリルが取り出したのはゴムのようなウレタンのような素材の少し厚みのあるシートだった。
お風呂用シート?
大きさはかなり大きくて、湯船の回りのタイルの湯かが半分ほど埋まるくらいだった。

「これなら、三人で洗いっこできるだろ?」

やっぱり床に敷いてその上で身体を洗うらしい。
お湯を弾く素材なんだぜと、リルが胸を張った。
確かにタイルは色々と痛いのだ。
二人は大丈夫だと言うのだけれど、冷たいと感じるときもある。

「うん」

その、心配をしなくていいのは嬉しいけれど。
これからされることを考えると赤面して俺はつい俯いてしまう。
こんなに淫乱だったかなぁ。

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