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208話
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リルが両手で抱える量の服をミトさんが買ったらしくご満悦。
レヴィはミラの相手をしていた。
俺も、何着か購入をした。
「さて、靴も必要だし、小物も買いたいわよね」
ルンルンとするミトさんに、リルはげぇと声をあげると可愛い妹のためでしょうと頭を叩かれていた。
家の中では履かなくても大丈夫だけど、外ではあった方がいいし子供の足は直ぐに大きくなるからと言って大きなサイズを買っても危ない。
「服にも合わせたいし」
ミトさんはリルを引き摺るようにして次の店に向かう。
俺はレヴィと顔を見合わせてそれに付いていった。
時折、顔見知りの人たちだろうリルやレヴィは挨拶を受けている。
屈強な男性もいるし、妖艶な女性もいる。
きっと冒険者仲間なのだろうなと思いながら、ふとふたりがあまり冒険者家業をしていないことに気付いた。
ギルドにも顔を出していないみたいだし……。
「レヴィ、最近仕事はとうしているの?」
こそこそっとレヴィに聞くと、身体を屈めて顔を寄せてくれる。
「辞めた訳じゃないから大丈夫だ。俺もリルも少し休ませて貰っているだけだからな」
「そっか、俺はレヴィもリルも怪我はして欲しくないけど、ふたりもと冒険者としては凄く頼られているから……頑張って欲しい。俺も何かできるようにならなきゃなんだけど、まだ働けていないんだよな……」
ため息を吐くと、頬にミラの小さな手が触れた。
「おい、リル。ちょっとギルドに寄ってくる。ミラもちょっとお散歩しような」
レヴィがミラを抱き直して、片手を差し出してくる。
重くないかなと心配しながらも、差し出された手を握るとこっちだとレヴィに促された。
ゆっくり歩くと着いたのは冒険者ギルドではなく、商業ギルド。
華やかな意匠の扉を開き中に入る。何度か来たことがあるため、目新しくはないがガヤガヤとしたその空間は少し慣れない。
「悪い、リクトのタグを貸してくれるか?」
「あ、うん」
外出するときは迷子札宜しく持ち歩くようにしているタグを首からはずすとレヴィに手渡した。
「ミラを、預かろうか?」
「いや、大丈夫だ」
俺のタグを持ったレヴィが受付に向かう。
何やら受付に話をすると、慌てた獣人さんが奥に入り別の獣人さんを連れて出てきた。
商業ギルドのギルドマスターだと紹介されたが、俺にはいまいちピンとこない。
商業ギルドのギルドマスターさんはふわふわの白い毛並みをしたウサギの獣人さんだった。
レヴィはミラの相手をしていた。
俺も、何着か購入をした。
「さて、靴も必要だし、小物も買いたいわよね」
ルンルンとするミトさんに、リルはげぇと声をあげると可愛い妹のためでしょうと頭を叩かれていた。
家の中では履かなくても大丈夫だけど、外ではあった方がいいし子供の足は直ぐに大きくなるからと言って大きなサイズを買っても危ない。
「服にも合わせたいし」
ミトさんはリルを引き摺るようにして次の店に向かう。
俺はレヴィと顔を見合わせてそれに付いていった。
時折、顔見知りの人たちだろうリルやレヴィは挨拶を受けている。
屈強な男性もいるし、妖艶な女性もいる。
きっと冒険者仲間なのだろうなと思いながら、ふとふたりがあまり冒険者家業をしていないことに気付いた。
ギルドにも顔を出していないみたいだし……。
「レヴィ、最近仕事はとうしているの?」
こそこそっとレヴィに聞くと、身体を屈めて顔を寄せてくれる。
「辞めた訳じゃないから大丈夫だ。俺もリルも少し休ませて貰っているだけだからな」
「そっか、俺はレヴィもリルも怪我はして欲しくないけど、ふたりもと冒険者としては凄く頼られているから……頑張って欲しい。俺も何かできるようにならなきゃなんだけど、まだ働けていないんだよな……」
ため息を吐くと、頬にミラの小さな手が触れた。
「おい、リル。ちょっとギルドに寄ってくる。ミラもちょっとお散歩しような」
レヴィがミラを抱き直して、片手を差し出してくる。
重くないかなと心配しながらも、差し出された手を握るとこっちだとレヴィに促された。
ゆっくり歩くと着いたのは冒険者ギルドではなく、商業ギルド。
華やかな意匠の扉を開き中に入る。何度か来たことがあるため、目新しくはないがガヤガヤとしたその空間は少し慣れない。
「悪い、リクトのタグを貸してくれるか?」
「あ、うん」
外出するときは迷子札宜しく持ち歩くようにしているタグを首からはずすとレヴィに手渡した。
「ミラを、預かろうか?」
「いや、大丈夫だ」
俺のタグを持ったレヴィが受付に向かう。
何やら受付に話をすると、慌てた獣人さんが奥に入り別の獣人さんを連れて出てきた。
商業ギルドのギルドマスターだと紹介されたが、俺にはいまいちピンとこない。
商業ギルドのギルドマスターさんはふわふわの白い毛並みをしたウサギの獣人さんだった。
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