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本編
189話
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昨夜は甘やかし甘やかされて少し熱い夜を過ごしてしまった。
バレンタインデーのお返しなんて、十分に貰ってしまったから、ホワイトデーは何もいらないのだけれど……ふたりはやはり何かをする気満々のようだった。
早い時間に目が覚めて、ふたりの腕のなかにいるのに気づく。
あたたかい熱に包まれて俺はまた目を閉じる。
眠ってしまいそうになるけれど、朝食をつくらなければと目を開いた瞬間、俺の身体を撫でる手に気付いた。
「もう、リル?」
こんな悪戯をするのはリルなのだ。
「ん?おはようリクト」
「おはよう、朝御飯作らなきゃならないからそろそろ俺は起きるよ?」
「あぁ」
「レヴィが寒いから少し寝かせてあげてね」
熊族だからかはわからないが、レヴィは冬の朝が苦手だ。
普段はそんなことがないしっかりものなのに、寒くなってくるととたんに寝起きが悪くなる。
熊だからね。
そう笑った俺を不思議そうに見たのが先日。
理由を説明したらレヴィは愕然としていた。
冬はやはり少し眠くなるらしい。
可愛いと思ったけれど、レヴィにはそれは言えなかった。
「おう」
リルに抱き締められてキスをしてから俺は起き上がる。
ミトさんたちも泊まっているため、その分の朝食も作らなければならないし、ミラにも作ってあげたいのだ。
「何かリクエストある?」
「オムレツ」
「わかったよ、作っておくね」
リルの腕の中から抜け出して、レヴィの頬にキスをすると無意識なのかレヴィに抱き締められた。
「ちょっ……」
「レヴィ起きてんだろ?」
「ん、あぁ……すこし怠いがな」
レヴィの腕から力が抜ける。
「大丈夫?」
「あぁ、リルもいるし大丈夫だ」
「じゃあ、俺は朝御飯を作ってくるから。ふたりはコーヒーでいい?」
レヴィの丸い耳がピクピクっと動くのを見ながら俺はベッドから降りた。
全裸だった身体に服を纏い、強張りかけた身体をのばす。
また新しい1日が始まる。
「ふたりともオムレツどのくらい食べる?」
うちのオムレツは玉子3個。
身体を動かすふたりには、もちろん1個のオムレツでは足りない。
「3個」
「俺も」
「ベーコンとサラダ、パンはトーストでいい?」
ふたりの返事を聞いてから、キッチンへ向かう。
まだ寒いリビングやダイニングに暖かい空気を送ると、裏口から外へ出て、ミントの葉を摘む。
フレッシュミントティーが最近の俺のお気に入りだった。
そのミントを摘んでいると背中に衝撃。
うわっと踏みとどまった後にはずっしりとした重さと少しの痛み。
「ミラ、おはよう危ないよ?」
声をかけるとずるずると下に重さが移動して、背中が軽くなると次にはもふもふっとした軟らかい感触が擦り寄ってきた。
日に日に大きくなるミラは、まだ人の形になることがない。
それでもその愛らしさは変わらない。
ミラを抱き上げて家に入ると、程好く暖かくなった部屋に、ルーファスさんとミトさんも起きてきていた。
「おはようございます、これから俺たち朝食ですがオムレツで良ければ作りますよ?」
俺の申し出に喜んだのは誰でもないミラだった。
バレンタインデーのお返しなんて、十分に貰ってしまったから、ホワイトデーは何もいらないのだけれど……ふたりはやはり何かをする気満々のようだった。
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眠ってしまいそうになるけれど、朝食をつくらなければと目を開いた瞬間、俺の身体を撫でる手に気付いた。
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こんな悪戯をするのはリルなのだ。
「ん?おはようリクト」
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「あぁ」
「レヴィが寒いから少し寝かせてあげてね」
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冬はやはり少し眠くなるらしい。
可愛いと思ったけれど、レヴィにはそれは言えなかった。
「おう」
リルに抱き締められてキスをしてから俺は起き上がる。
ミトさんたちも泊まっているため、その分の朝食も作らなければならないし、ミラにも作ってあげたいのだ。
「何かリクエストある?」
「オムレツ」
「わかったよ、作っておくね」
リルの腕の中から抜け出して、レヴィの頬にキスをすると無意識なのかレヴィに抱き締められた。
「ちょっ……」
「レヴィ起きてんだろ?」
「ん、あぁ……すこし怠いがな」
レヴィの腕から力が抜ける。
「大丈夫?」
「あぁ、リルもいるし大丈夫だ」
「じゃあ、俺は朝御飯を作ってくるから。ふたりはコーヒーでいい?」
レヴィの丸い耳がピクピクっと動くのを見ながら俺はベッドから降りた。
全裸だった身体に服を纏い、強張りかけた身体をのばす。
また新しい1日が始まる。
「ふたりともオムレツどのくらい食べる?」
うちのオムレツは玉子3個。
身体を動かすふたりには、もちろん1個のオムレツでは足りない。
「3個」
「俺も」
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そのミントを摘んでいると背中に衝撃。
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声をかけるとずるずると下に重さが移動して、背中が軽くなると次にはもふもふっとした軟らかい感触が擦り寄ってきた。
日に日に大きくなるミラは、まだ人の形になることがない。
それでもその愛らしさは変わらない。
ミラを抱き上げて家に入ると、程好く暖かくなった部屋に、ルーファスさんとミトさんも起きてきていた。
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俺の申し出に喜んだのは誰でもないミラだった。
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