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184話
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あけましておめでとうございます。
寅年と言うことで、リルとミト、ミラの年ですね!
皆様に今後も楽しんでいただけるように頑張りたいと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。
☆☆☆☆☆☆☆
「座ってくれ、飲み物を用意しよう」
王様が手を上げると、侍従の人だろうか。
何人もの獣人さんがワゴンを押して入ってきた。
並んだソファーに銘々が腰を下ろすと、王様がワインだろうか赤い飲み物を取る。
続いて王妃様がクリーム色をした飲み物を手にする。
「ミトはどうする?」
ルーファスさんが隣に座るミトさんを気遣いながらルーファスさんもクリーム色の飲み物を選び、ミトさんもそれに倣う。
「同じものにするわ、リクトちゃんも好きなものを貰いなさい?お酒じゃないものがいいならあちらのワゴンね」
ミトさんたちと同じワゴンから取ろうとした手を引っ込めた。
「これ、お酒ですか?」
「あ、そうか……リクト、酒じゃないのがいいならミラとあっちのワゴンだな。ミラ何か飲みたいか?」
ミラを抱いたリルがワゴンを呼んでミラが飲めそうなものを選んでいる。
リルもレヴィもきっとお酒を選ぶだろうと、リルからミラを引き取った。
「レオン、可愛いでしょう?私たちの子供なのよ、最近産まれてね?」
ミトさんが王様にミラを紹介している。ミラに手をのばしてきたのは王妃様で、ミトさんが頷くのを確認してミラを王妃様に渡すと、ミラは最初きょとんとしていたが、嬉しそうに笑う。
「お兄様の子供なんて、リル以来ね!可愛いわ」
「そうね、私もこの年齢でまた子供を育てると思っていなかったけど、待望の3人めなのよ!しかも女の子なの。男の子は駄目ね、リルもレヴィもリクトちゃんが大事だからってアタシたちはもうお邪魔虫。でも、そのリクトちゃんのお陰でミラが産まれたのよ、本当にありがたいわ」
ミトさんが俺の事を見ながら笑みを向けてくれる。
「それにね、聖樹の花が咲く夢を見たのもリクトちゃんなの、文献でしか語られていない聖樹の花の形や色までしっかりと言葉にしたのよ」
「ほう、それでリルが来たのか」
ゆったりとお酒を飲み始めた王様が肘をつく。
「あぁ、少しでも早い報告がいいと思ってな?ゆっくりしていたかったけど行ってやったんだぜ?子供欲しいんだろ?」
そう笑ったリルに、そう言えばこの王も王妃もまだ若いのだと気付いた。
ミトさんをお兄様と呼ぶ王妃様、リルもレヴィも王様に対して随分と気安く喋る。
もしかしたら、俺と同じくらいの年齢かなと思いながら俺も飲み物を口にした。
鮮やかな水色の飲み物は、思っていたような甘さではなく、少し酸味の強い癖になる味だった。
寅年と言うことで、リルとミト、ミラの年ですね!
皆様に今後も楽しんでいただけるように頑張りたいと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。
☆☆☆☆☆☆☆
「座ってくれ、飲み物を用意しよう」
王様が手を上げると、侍従の人だろうか。
何人もの獣人さんがワゴンを押して入ってきた。
並んだソファーに銘々が腰を下ろすと、王様がワインだろうか赤い飲み物を取る。
続いて王妃様がクリーム色をした飲み物を手にする。
「ミトはどうする?」
ルーファスさんが隣に座るミトさんを気遣いながらルーファスさんもクリーム色の飲み物を選び、ミトさんもそれに倣う。
「同じものにするわ、リクトちゃんも好きなものを貰いなさい?お酒じゃないものがいいならあちらのワゴンね」
ミトさんたちと同じワゴンから取ろうとした手を引っ込めた。
「これ、お酒ですか?」
「あ、そうか……リクト、酒じゃないのがいいならミラとあっちのワゴンだな。ミラ何か飲みたいか?」
ミラを抱いたリルがワゴンを呼んでミラが飲めそうなものを選んでいる。
リルもレヴィもきっとお酒を選ぶだろうと、リルからミラを引き取った。
「レオン、可愛いでしょう?私たちの子供なのよ、最近産まれてね?」
ミトさんが王様にミラを紹介している。ミラに手をのばしてきたのは王妃様で、ミトさんが頷くのを確認してミラを王妃様に渡すと、ミラは最初きょとんとしていたが、嬉しそうに笑う。
「お兄様の子供なんて、リル以来ね!可愛いわ」
「そうね、私もこの年齢でまた子供を育てると思っていなかったけど、待望の3人めなのよ!しかも女の子なの。男の子は駄目ね、リルもレヴィもリクトちゃんが大事だからってアタシたちはもうお邪魔虫。でも、そのリクトちゃんのお陰でミラが産まれたのよ、本当にありがたいわ」
ミトさんが俺の事を見ながら笑みを向けてくれる。
「それにね、聖樹の花が咲く夢を見たのもリクトちゃんなの、文献でしか語られていない聖樹の花の形や色までしっかりと言葉にしたのよ」
「ほう、それでリルが来たのか」
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「あぁ、少しでも早い報告がいいと思ってな?ゆっくりしていたかったけど行ってやったんだぜ?子供欲しいんだろ?」
そう笑ったリルに、そう言えばこの王も王妃もまだ若いのだと気付いた。
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もしかしたら、俺と同じくらいの年齢かなと思いながら俺も飲み物を口にした。
鮮やかな水色の飲み物は、思っていたような甘さではなく、少し酸味の強い癖になる味だった。
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