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177話
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「うわぁ……艶々になった」
俺はブラシを手にふたりのブラッシングをしている。
いつも艶々だが、今日は特になのだ。
やっぱり温泉の効能なのだろうか。
「ふたりとも本当に素敵だよね」
獣化した姿を見たのはリルとレヴィ以外にミトさんルーファスさん、ミラくらいなのだが。
全員短毛種だから、比較的ブラッシングは手早く終わってしまうのだ。
「俺が獣人だったらどんな種族になってるんだろ」
「「ウサギ」」
…………。
そんな可愛い動物じゃないし、俺は流石に年中発情期でもな…………そう言えば、最初の頃レヴィが選んだ服が白いモコモコのパーカーじゃなかったかと思い出してじと目になってしまうのは仕方ないだろう。
「それ、ウサギの獣人さんに酷くない?」
知っている獣人はいるが、全員見た目のスペックが高い。
俺なんかフツメンだしね。
「「ウサギより可愛い」」
何だそのハモりは。
この話題はやめようと苦笑して俺はブラシを置いた。
「あ、そう言えば聖樹に実は成りるけど、花って咲かないの?」
おれはふとふたりに聞いた。
「夢だと思うんだけどさ、白に七色の筋が入った大きな花弁の花が咲いたようなイメージが頭の中にあってさ」
「リクト、誰かにそれを聞いた訳じゃねぇんだろ?」
「うん、俺の世界じゃあまり見たことがない形の花だったからたぶん夢だと思うんだけどね」
ブラシを片付けようと立ち上がるとその手を獣化を解いたリルに掴まれた。
「わっ、リル……服を着て!!」
いくら何でも明るい時には目のやり場に困って顔を背けるも、リルが掴んだ手の力の強さにそろそろと顔を上げた。
「ごめん、俺何かいけないこと言っちゃった?」
そろりと視線を合わせると、リルははっとして俺の手を離す。
そして、視線を逸らしたその先にはレヴィがいる。
俺の知らないところでふたりが頷き合うと、レヴィがズボンをリルに放り投げた。
「だな、俺が行くか」
「悪いな、信用度はお前の方が高い」
「んなことねぇけど…まぁ、親父とお袋にも手紙は出しておくからな、リクトとゆっくりしたら帰ってこい。
リクトも悪いな詳しくはレヴィから聞いてくれ」
ちゅっとこめかみにキスをしてきたリルは、離れると素早くズボンを履いて身繕いをしていく。
そして、昨日の正装になると持ってきておいて良かったと笑う。
これから何処へ行くと言うのだろうか。
リルは笑うだけでキスだけくれとねだってきたため、そっといってらっしゃいと唇へとキスをした。
俺はブラシを手にふたりのブラッシングをしている。
いつも艶々だが、今日は特になのだ。
やっぱり温泉の効能なのだろうか。
「ふたりとも本当に素敵だよね」
獣化した姿を見たのはリルとレヴィ以外にミトさんルーファスさん、ミラくらいなのだが。
全員短毛種だから、比較的ブラッシングは手早く終わってしまうのだ。
「俺が獣人だったらどんな種族になってるんだろ」
「「ウサギ」」
…………。
そんな可愛い動物じゃないし、俺は流石に年中発情期でもな…………そう言えば、最初の頃レヴィが選んだ服が白いモコモコのパーカーじゃなかったかと思い出してじと目になってしまうのは仕方ないだろう。
「それ、ウサギの獣人さんに酷くない?」
知っている獣人はいるが、全員見た目のスペックが高い。
俺なんかフツメンだしね。
「「ウサギより可愛い」」
何だそのハモりは。
この話題はやめようと苦笑して俺はブラシを置いた。
「あ、そう言えば聖樹に実は成りるけど、花って咲かないの?」
おれはふとふたりに聞いた。
「夢だと思うんだけどさ、白に七色の筋が入った大きな花弁の花が咲いたようなイメージが頭の中にあってさ」
「リクト、誰かにそれを聞いた訳じゃねぇんだろ?」
「うん、俺の世界じゃあまり見たことがない形の花だったからたぶん夢だと思うんだけどね」
ブラシを片付けようと立ち上がるとその手を獣化を解いたリルに掴まれた。
「わっ、リル……服を着て!!」
いくら何でも明るい時には目のやり場に困って顔を背けるも、リルが掴んだ手の力の強さにそろそろと顔を上げた。
「ごめん、俺何かいけないこと言っちゃった?」
そろりと視線を合わせると、リルははっとして俺の手を離す。
そして、視線を逸らしたその先にはレヴィがいる。
俺の知らないところでふたりが頷き合うと、レヴィがズボンをリルに放り投げた。
「だな、俺が行くか」
「悪いな、信用度はお前の方が高い」
「んなことねぇけど…まぁ、親父とお袋にも手紙は出しておくからな、リクトとゆっくりしたら帰ってこい。
リクトも悪いな詳しくはレヴィから聞いてくれ」
ちゅっとこめかみにキスをしてきたリルは、離れると素早くズボンを履いて身繕いをしていく。
そして、昨日の正装になると持ってきておいて良かったと笑う。
これから何処へ行くと言うのだろうか。
リルは笑うだけでキスだけくれとねだってきたため、そっといってらっしゃいと唇へとキスをした。
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