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146話
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立ち上がったリルの後を追うように俺も立ち上がり、レヴィが向かった浴室に行くと、丁度レヴィが腕捲りをしながら戻ってくるところだった。
「湯加減いいぞ」
「そうか、悪いな……じゃあ、入るか」
振り向かれて視線が合うと、俺は小さく頷いた。
脱衣場で、リルが服を脱ぐのを受けとる。
シャツに小さな解れがあるのを見つけて、後で縫っておかないととシャツを別にする。
ズボンや下着も、洗うものごとに別けながらレヴィの服も受け取ると、着替えをそれぞれ用意してから自分も脱ぎ始める。
「ふぅん……」
ふと、リルの呟きが聞こえて顔を上げると、リルの手がレヴィの首を触っていた。
俺が噛んだ辺りをだ。
痕は付けていない筈なのに……。
「悪い」
レヴィが謝る声が聞こえた。
レヴィにしても複雑だったのだろうけれど、してしまったのは仕方のないこと。
俺かしてしまったのだけど。
「リクトも来いよ?」
ぼうっとしていたのをリルの声に我にかえると止まっていた手を動かし始める。
「んー……やっぱりぎこちねぇな」
苦笑しながらリルが天井を見上げてから、無造作にタオルを掴んで首の辺りを軽く拭く。
「あんまり気にするならさっさと噛んでくれ。湿っぽいのは苦手なんだ」
「リル……」
「まぁ、ムードとかもあるだろうけどよ、それよりふたりの暗い顔の方がこたえるからな……ほら」
襟足を顕にさせたリルは、軽く屈んでくれる。
どうしようか一瞬悩むが、断ればまたリルと気まずくなるだろうと腹を括った。
「リル、ありがとう」
ごめんねではない。
「おう」
リルの首筋に触れてから、背中側からかぷりと噛み付く。
痛くならないように気を付けながら噛んだ瞬間、レヴィの時と同じようにぶわっと甘い香りが広がった。
それに合わせて自分の身体も反応を見せる。
服の下で全身が敏感に粟立った。
「あっ……や、なっ……」
膝が崩れ、リルに抱き付くようになってしまう。
「リル、少しは抑えろ…凄い匂いだ」
レヴィが近寄ってくると、俺が噛んだのと反対側のリルの首に噛み付く。
レヴィが離した後はリルがレヴィの首筋に。
全員がそれぞれを噛むとリルが照れたように首を撫でた。
「悪い、たぶんお前らにしかわからねぇだろうから我慢してくれ。お前だって帰ってきたときは駄々漏れだったからな?」
そう笑いながらリルが背中にひっついていた俺を抱き寄せた。
「風呂、入るか」
そう笑ったリルの顔を見上げて頷くことしかできなかった。
「湯加減いいぞ」
「そうか、悪いな……じゃあ、入るか」
振り向かれて視線が合うと、俺は小さく頷いた。
脱衣場で、リルが服を脱ぐのを受けとる。
シャツに小さな解れがあるのを見つけて、後で縫っておかないととシャツを別にする。
ズボンや下着も、洗うものごとに別けながらレヴィの服も受け取ると、着替えをそれぞれ用意してから自分も脱ぎ始める。
「ふぅん……」
ふと、リルの呟きが聞こえて顔を上げると、リルの手がレヴィの首を触っていた。
俺が噛んだ辺りをだ。
痕は付けていない筈なのに……。
「悪い」
レヴィが謝る声が聞こえた。
レヴィにしても複雑だったのだろうけれど、してしまったのは仕方のないこと。
俺かしてしまったのだけど。
「リクトも来いよ?」
ぼうっとしていたのをリルの声に我にかえると止まっていた手を動かし始める。
「んー……やっぱりぎこちねぇな」
苦笑しながらリルが天井を見上げてから、無造作にタオルを掴んで首の辺りを軽く拭く。
「あんまり気にするならさっさと噛んでくれ。湿っぽいのは苦手なんだ」
「リル……」
「まぁ、ムードとかもあるだろうけどよ、それよりふたりの暗い顔の方がこたえるからな……ほら」
襟足を顕にさせたリルは、軽く屈んでくれる。
どうしようか一瞬悩むが、断ればまたリルと気まずくなるだろうと腹を括った。
「リル、ありがとう」
ごめんねではない。
「おう」
リルの首筋に触れてから、背中側からかぷりと噛み付く。
痛くならないように気を付けながら噛んだ瞬間、レヴィの時と同じようにぶわっと甘い香りが広がった。
それに合わせて自分の身体も反応を見せる。
服の下で全身が敏感に粟立った。
「あっ……や、なっ……」
膝が崩れ、リルに抱き付くようになってしまう。
「リル、少しは抑えろ…凄い匂いだ」
レヴィが近寄ってくると、俺が噛んだのと反対側のリルの首に噛み付く。
レヴィが離した後はリルがレヴィの首筋に。
全員がそれぞれを噛むとリルが照れたように首を撫でた。
「悪い、たぶんお前らにしかわからねぇだろうから我慢してくれ。お前だって帰ってきたときは駄々漏れだったからな?」
そう笑いながらリルが背中にひっついていた俺を抱き寄せた。
「風呂、入るか」
そう笑ったリルの顔を見上げて頷くことしかできなかった。
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