135 / 460
141話☆
しおりを挟む
「……リクト」
「なに?」
たっぷりと時間を取ったレヴィだったが、俺の名前を呼ぶ。
触れてきた唇に、理性が負けたのだとわかった。
いつもは理知的なレヴィが、だ。
「ふふ、いいよ好きにして」
いつも一線を越えても何処か我慢をして、リルに譲っていたように見えたレヴィ。
俺はリルもレヴィもどちらも好きだからどちらにも我慢して欲しくない。
「リルと、何か決めていたりする?」
「……あぁ」
「教えて?」
「だが」
「俺だけ知らないの、狡くない?」
俺だって当事者なのだから。
教えて欲しい。
「1日リクトを独り占めしたら、もう一人にも独り占めする権利を与える」
「それ、申告制度?」
「あぁ、必ず……」
「じゃあ、それには俺の意思はないんだ?」
それ、俺抜きで決めていいことじゃないよね?
ふたりとも好きだけど、こういうことになると暴走しがち。
「そういうのって、3人で決めること……だよね?」
「悪い……」
「じゃあ、今日はレヴィにお仕置き。レヴィからは俺に触れたら駄目だから。同じことをリルにもするけど、それを破ったら当分イチャイチャ無しね?」
にっこりと笑ってやると、レヴィはうっと息を飲んで俺の肩から手を離した。
ついでに俺が起き上がると、逆にレヴィを押し倒す。
どさりと倒れたレヴィの瞳が不安そうに揺れた。
俺も経験あるけれど、見下ろされるのが怖いこともあるよね?
小さな茶色の熊耳がぷるりと震えた。
ガチガチの筋肉な腹部に跨がると、レヴィが手をのばしかけて止まる。
うん、さわっちゃ駄目。
本当は手とか拘束したいけど、きっと傷付いたりしてしまうから。
あまり、酷いプレイはしたくない。
我慢させるのも酷いのかもしれないけれど、レヴィならそのくらいは大丈夫だと信じたい、
「俺、上手くできるかわからないけど、見ててね?」
レヴィが見上げてくるなか、跨がった格好のままでシャツのボタンを外す。
ひとつ、ふたつ。
全部外し終わるとシャツを落とした。
ぴくりとレヴィの腹筋が動く。
こちらを触りたそうにしている手が握ったり開いたりを繰り返すのを確認しながら俺は軽く腰を上げてズボンをずらした。
レヴィの腹部は本当に床かってくらいガッチリしていて体重を少し掛けてもびくともしない。
動きながらズボンを脱いだ瞬間、レヴィがうっと息を詰めた。
指先がレヴィに触れたらしい。
既にガチガチなレヴィの気配はわかっていたが、これはお仕置きなのだから、最後まで触ってあげない。
黒い俺が顔を覗かせた。
☆☆☆☆☆☆
軽いイチャイチャ?ですが、次回(いつになるか…)は★が作くかも?
苦手な方はお気をつけください。
「なに?」
たっぷりと時間を取ったレヴィだったが、俺の名前を呼ぶ。
触れてきた唇に、理性が負けたのだとわかった。
いつもは理知的なレヴィが、だ。
「ふふ、いいよ好きにして」
いつも一線を越えても何処か我慢をして、リルに譲っていたように見えたレヴィ。
俺はリルもレヴィもどちらも好きだからどちらにも我慢して欲しくない。
「リルと、何か決めていたりする?」
「……あぁ」
「教えて?」
「だが」
「俺だけ知らないの、狡くない?」
俺だって当事者なのだから。
教えて欲しい。
「1日リクトを独り占めしたら、もう一人にも独り占めする権利を与える」
「それ、申告制度?」
「あぁ、必ず……」
「じゃあ、それには俺の意思はないんだ?」
それ、俺抜きで決めていいことじゃないよね?
ふたりとも好きだけど、こういうことになると暴走しがち。
「そういうのって、3人で決めること……だよね?」
「悪い……」
「じゃあ、今日はレヴィにお仕置き。レヴィからは俺に触れたら駄目だから。同じことをリルにもするけど、それを破ったら当分イチャイチャ無しね?」
にっこりと笑ってやると、レヴィはうっと息を飲んで俺の肩から手を離した。
ついでに俺が起き上がると、逆にレヴィを押し倒す。
どさりと倒れたレヴィの瞳が不安そうに揺れた。
俺も経験あるけれど、見下ろされるのが怖いこともあるよね?
小さな茶色の熊耳がぷるりと震えた。
ガチガチの筋肉な腹部に跨がると、レヴィが手をのばしかけて止まる。
うん、さわっちゃ駄目。
本当は手とか拘束したいけど、きっと傷付いたりしてしまうから。
あまり、酷いプレイはしたくない。
我慢させるのも酷いのかもしれないけれど、レヴィならそのくらいは大丈夫だと信じたい、
「俺、上手くできるかわからないけど、見ててね?」
レヴィが見上げてくるなか、跨がった格好のままでシャツのボタンを外す。
ひとつ、ふたつ。
全部外し終わるとシャツを落とした。
ぴくりとレヴィの腹筋が動く。
こちらを触りたそうにしている手が握ったり開いたりを繰り返すのを確認しながら俺は軽く腰を上げてズボンをずらした。
レヴィの腹部は本当に床かってくらいガッチリしていて体重を少し掛けてもびくともしない。
動きながらズボンを脱いだ瞬間、レヴィがうっと息を詰めた。
指先がレヴィに触れたらしい。
既にガチガチなレヴィの気配はわかっていたが、これはお仕置きなのだから、最後まで触ってあげない。
黒い俺が顔を覗かせた。
☆☆☆☆☆☆
軽いイチャイチャ?ですが、次回(いつになるか…)は★が作くかも?
苦手な方はお気をつけください。
256
お気に入りに追加
5,311
あなたにおすすめの小説
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中

異世界へ下宿屋と共にトリップしたようで。
やの有麻
BL
山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。
昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。そして気付いたら住み慣れた下宿屋と共に異世界へとトリップしてしまったらしい!・・・え?どーゆうこと?
前編・後編・あとがきの3話です。1話7~8千文字。0時に更新。
*ご都合主義で適当に書きました。実際にこんな村はありません。
*フィクションです。感想は受付ますが、法律が~国が~など現実を突き詰めないでください。あくまで私が描いた空想世界です。
*男性出産関連の表現がちょっと入ってます。苦手な方はオススメしません。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.

そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる