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101話

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あれから数日。
獣人4人は白米にはまっている。
玄米もいいらしいが、俺が一生懸命玄米を白米にしてから炊いたのを見ていて、毎日少しずつ精米してくれた。
瓶の中に詰めた玄米を棒でサクサク。
時間がかかるけどこれが一番原始的で確実。
精米機欲しいけど、構造がわからないからなぁ…少し残念だと思う。
1回に沢山食べたいからと4人は頑張っていたが、ふとリルがギルドに依頼すれば良いんじゃね?と、言い出した。
確かに人数増やして人海戦術。
えっと、依頼料はどのくらいでやってくれるのかなぁ。
品物は持ち込みだし…手間だけなんだけど、やり過ぎると米が割れるし、足りないともう一度手間を掛けなきゃならないのだ。

「少しお高めに設定すればやってくれるだろ」
「そうね!難しい作業じゃないから、子供でもできるし…」
「沢山食べられるしな…」

お米、食べてくれるのは嬉しいけれど、早く土鍋欲しいよ…

初めてお米を、食べた次の日には俺たちは職人街にいた。
普通の鍋でも炊けるけど、土鍋ならもっと美味しいのにと呟いてしまったのが問題だった。
土鍋なら、陶器を焼く職人がいると言われて、その店に来た。
土鍋の小さいものは既にこの世界にあって、これを鍋の大きさでつくって欲しいとお願いした。
あまり大きいものは売れないのだとのことだった。
そこに、5つ土鍋の大きいものをお願いする。
これでどのくらいの量が炊けるかなと思いながら帰宅しようとしたところ、小屋の中に1つだけ在庫のあった土鍋を貰ってしまった。
蓋に少しのヒビがあるからと。
それを遠慮なく貰う。
土鍋、皆で煮込みうどんとか、してもいいなぁ。
あ、今夜は天ぷらにしよう。
そして、ご飯を炊いて天丼…いいね!

そう思いながら家に戻ってきた瞬間、顎が外れた。
玄関の前に積まれた樽。
これ、どう見てもお米が入っていた樽だよね。
それを見ていると、ミトさんが買い占めて来ちゃったと笑った。
何日で消費するつもりなんだろう…

それよりもこの土鍋使いたい。
お握りにしようかな。
前回ツナマヨだったから、今日は何にしようかな…と思って、炊き込みご飯に決めた。
野菜はたっぷりあるし…本当はタケノコとかほしいけど、しかたない。
だから、おやつは炊き込みご飯にして、お昼の主食はパスタにさせて貰おう。
手抜きだって怒られそうだけど…ルーファスさんは今日は商業ギルドに行くらしいから、4人分でいいのかな。

「俺、おやつとお昼作るからこのお米はできるだけ日が当たらない方がいいかな」

重いものはふたりに任せてミトさんとキッチンに入る。
最近新しいレシピを覚えるのがミトさんは楽しそうだった。
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