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67話

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もう、何が何だかわからなくなってきた。
そうこうしているうちに、ガムランボールを作っていたお姉さんから連絡があって、全部組み合わせたプレートが出来上がった。
それをまたギルドに持っていくと、名前、属性、家族等細かな情報が書かれて登録された。

其処にはつがいとして、リルとレヴィの名前も。

最初、複数のつがいが可能なのかと気になったが、種族によりけりなようで、俺が番を増やすにはリルとレヴィが了承すれば増やすのも可能だし、リルが増やすのは俺の了承が必要で、レヴィの了承は特に要らないらしい。

一夫一婦制しか知らない自分にとって。とてつもなく違和感がある。
いや、違和感しかない。
それに自分が複数の中にはいるならわかるけれど、自分が複数を侍らせる側なのだ。

「リクトこれは身分証明になるから、できる限り身につけていてくれ。それと、これで支払いとかもできるから金融ギルドの窓口にも、行かないとな」

金融ギルド。
簡単に言うと銀行だ。
お金を預けたり引き出したりでき、必ず町や村にもある。
プレートがクレジットカードの役目もしてくれて、大きな施設等はそれで支払いができるらしい。
で、ゾウさんが買った武器の作成方法や、ガムランボールの特許登録の金額が既に俺の口座に入っているらしい。
ちょっと見てみたいなんて思っちゃったのが運のつき…見なきゃ良かった…くらいの金額が入っていた。
こんなにどうするんだよ!
あっ!リルとレヴィに借りていたお金を返さなきゃと言うと、恋人に使った物を返してもらったら恋人解消になるから、そんなものは受け取らないと言い切られた。
だってあのときまだ恋人じゃなかったじゃん!
そう言っても駄目で俺が困っていると、毎日のキスでいいとレヴィに真顔で言われた。
それとこれとは…
何だか上手くはぐらかされた気がしたが、家に帰ったらと約束してからふたりにしましたよ…
もう…。
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