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54話
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あれから、見付けた屋台で軽食を買い、3人で食べながら帰路につく。
座って食べるものだと思ったら、早く帰ってブラッシングをして欲しいのだと言う。
何だかペットショップでブラシを咥えてアピールしてくるにゃんこを思い出しちゃった。
「じゃあ、ふたりともお風呂に入ってからブラッシング?」
「「おぅ」」
ふたりの返事に、手から下げた紙袋の中で揺れるブラシが早く使ってと言っている気がする。
「おっと、わり、ちょっと商業者ギルド寄るわ」
リルが指差したのは煉瓦でできた商業者ギルド。
食べ掛けていたパンを飲み込んでから一緒に中に入ると、其処は綺麗な空間だった。
カフェのような佇まい。
出てきたのは狐の獣人さんかな?
「悪い、商業登録をしたいんだが…まだ、プレート無い奴なんだけどな、仮登録だけさせてくれ」
「わかりました、保証人は?」
「俺とレヴィだ」
「プレートをこちらに」
「レヴィ」
「あぁ」
ふたりが首から下げたプレートを狐さんが出してきた水晶に触れさせると、ほんのりと水晶が光った。
「物は3つだな…取り扱い者はリクト、内容は武器と装飾具とブラシだな…扱っているのは…」
リルが何かを話始める。
内容とすると、この前のゾウさんの所で伝えた武器の製造方法と、今日のガムランボールにブラシの事のようだった。
え?え?
「各それぞれ出来上がったら持ってくるが、作成者には了承済みだ」
「わかりました、それは楽しみですね」
何かを書き取った狐さんはにっこりと笑うと、俺を手招きする。
「こちらに手を乗せてください、魔力を確認いたします」
「えっ!?俺、魔力なんか無いよ?」
差し出した手を引っ込めると頭を振った。
「大丈夫だ、俺らの家の道具が使えるから少しでも魔力はあるはずだ」
レヴィ曰く、魔道具が使える人物には大なり小なり魔力があるらしい。
聞いてないよそんなの!
えー…俺、魔法とか使えちゃったりするのかなぁ。
そんなわけあるか!なんて思いながら俺はそっと水晶に手を乗せると、ふわりと白っぽく光っていた。
「おや、珍しい色ですね、ふふ…登録しているならいいですが、早めに冒険者ギルドに行った方がいいですよ?」
狐さんが笑うと、リルとレヴィはやっぱりかと頭を抱えた。
え、俺、何かしちゃった?
座って食べるものだと思ったら、早く帰ってブラッシングをして欲しいのだと言う。
何だかペットショップでブラシを咥えてアピールしてくるにゃんこを思い出しちゃった。
「じゃあ、ふたりともお風呂に入ってからブラッシング?」
「「おぅ」」
ふたりの返事に、手から下げた紙袋の中で揺れるブラシが早く使ってと言っている気がする。
「おっと、わり、ちょっと商業者ギルド寄るわ」
リルが指差したのは煉瓦でできた商業者ギルド。
食べ掛けていたパンを飲み込んでから一緒に中に入ると、其処は綺麗な空間だった。
カフェのような佇まい。
出てきたのは狐の獣人さんかな?
「悪い、商業登録をしたいんだが…まだ、プレート無い奴なんだけどな、仮登録だけさせてくれ」
「わかりました、保証人は?」
「俺とレヴィだ」
「プレートをこちらに」
「レヴィ」
「あぁ」
ふたりが首から下げたプレートを狐さんが出してきた水晶に触れさせると、ほんのりと水晶が光った。
「物は3つだな…取り扱い者はリクト、内容は武器と装飾具とブラシだな…扱っているのは…」
リルが何かを話始める。
内容とすると、この前のゾウさんの所で伝えた武器の製造方法と、今日のガムランボールにブラシの事のようだった。
え?え?
「各それぞれ出来上がったら持ってくるが、作成者には了承済みだ」
「わかりました、それは楽しみですね」
何かを書き取った狐さんはにっこりと笑うと、俺を手招きする。
「こちらに手を乗せてください、魔力を確認いたします」
「えっ!?俺、魔力なんか無いよ?」
差し出した手を引っ込めると頭を振った。
「大丈夫だ、俺らの家の道具が使えるから少しでも魔力はあるはずだ」
レヴィ曰く、魔道具が使える人物には大なり小なり魔力があるらしい。
聞いてないよそんなの!
えー…俺、魔法とか使えちゃったりするのかなぁ。
そんなわけあるか!なんて思いながら俺はそっと水晶に手を乗せると、ふわりと白っぽく光っていた。
「おや、珍しい色ですね、ふふ…登録しているならいいですが、早めに冒険者ギルドに行った方がいいですよ?」
狐さんが笑うと、リルとレヴィはやっぱりかと頭を抱えた。
え、俺、何かしちゃった?
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