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52話
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「よぉ、どうした?昨日ぶりだが」
店の奥から出てきたのはゾウさん。少しやつれたように見える表情に心配になるが、リルが悪いなと手を上げた。
「こいつの…リクトのプレートを作るんだけど、石がこれなんだわ、んで、それは嵌め込みできないから、カゴに入れるんだが、それを何とかして欲しくってな」
「どれ」
箱の中の石を覗き込んだゾウさんは、ふむふむと納得して箱を閉じる。
「こりゃあまた随分と…ただなぁ、プレートは作ってやれるが、カゴは俺には繊細過ぎるからなぁ…職人を紹介してやるからちょっと待ってろ」
ゾウさんは、なにやらメモを書いてからリルに手渡す。
「此処に行ってみろ、この街一番の細工師だが、ちょっと気難しい…気に入られれば最高のものを作ってもらえるぜ?」
プレートは任せておけと笑うゾウさんにお礼を言うと、今度こそブラシ…と言うが、ブラシは後でとふたりが譲らない。
そこまでプレートって、大切なものなのかと首をかしげながらふたりと手を繋ぎ、メモを頼りに足を向ける。
辿り着いた先はこじんまりとした小さな店だった。
「こんにちは」
リルが扉を開けて、俺から先に中に入る。
レヴィが静かに扉を閉めた。
そこは可愛らしいワイヤーアクセサリーの店だった。
「おや、どうした?」
「すみません、リクトと言います。ゾウの職人さんから此処を紹介されて来たのですが…石を入れるカゴを作っていただきたいのですが」
「カゴ…かい?その辺にある入りそうなアクセサリーをお使い」
カウンターにいた女性は、軽く顎で示した辺りを見ると、イヤリングやピアスが並んでいて、確かに鳥かごの形をしたものの中に石が入るようなデザインであったが、何と無くしっくりとせずに首を傾げた。
「なんだい、気に入らないなら帰りな!」
冷やかしかいと言われて、そうではないと頭を振る。
確かにこの店のアクセサリーは俺にもわかる一級品のアクセサリーなのだが…
俺はそっとスマホを手にした。
店の奥から出てきたのはゾウさん。少しやつれたように見える表情に心配になるが、リルが悪いなと手を上げた。
「こいつの…リクトのプレートを作るんだけど、石がこれなんだわ、んで、それは嵌め込みできないから、カゴに入れるんだが、それを何とかして欲しくってな」
「どれ」
箱の中の石を覗き込んだゾウさんは、ふむふむと納得して箱を閉じる。
「こりゃあまた随分と…ただなぁ、プレートは作ってやれるが、カゴは俺には繊細過ぎるからなぁ…職人を紹介してやるからちょっと待ってろ」
ゾウさんは、なにやらメモを書いてからリルに手渡す。
「此処に行ってみろ、この街一番の細工師だが、ちょっと気難しい…気に入られれば最高のものを作ってもらえるぜ?」
プレートは任せておけと笑うゾウさんにお礼を言うと、今度こそブラシ…と言うが、ブラシは後でとふたりが譲らない。
そこまでプレートって、大切なものなのかと首をかしげながらふたりと手を繋ぎ、メモを頼りに足を向ける。
辿り着いた先はこじんまりとした小さな店だった。
「こんにちは」
リルが扉を開けて、俺から先に中に入る。
レヴィが静かに扉を閉めた。
そこは可愛らしいワイヤーアクセサリーの店だった。
「おや、どうした?」
「すみません、リクトと言います。ゾウの職人さんから此処を紹介されて来たのですが…石を入れるカゴを作っていただきたいのですが」
「カゴ…かい?その辺にある入りそうなアクセサリーをお使い」
カウンターにいた女性は、軽く顎で示した辺りを見ると、イヤリングやピアスが並んでいて、確かに鳥かごの形をしたものの中に石が入るようなデザインであったが、何と無くしっくりとせずに首を傾げた。
「なんだい、気に入らないなら帰りな!」
冷やかしかいと言われて、そうではないと頭を振る。
確かにこの店のアクセサリーは俺にもわかる一級品のアクセサリーなのだが…
俺はそっとスマホを手にした。
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