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48話
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「レヴィ…どうしよう、ブラシ買ってくるの忘れちゃった…」
「気にするな…」
「明日…ふたりは何かある?」
預かった硬貨で買うなら大丈夫かなぁ。
預かった布袋の口をしっかりと締めながら、困ったようにふたりの顔を交互に見た。
ブラシを買うために行ったのに、鍛冶屋で思ったより時間をくったから、慌てて帰ってきてしまったのだ。
「急がないよ、今までのリクトのブラシでも気持ち良かったし…」
「あぁ…」
「まぁ、リクトが大変だろ?あれ、猫とかのサイズだしなぁ」
ふたりの届かない位置をブラッシングしているけれど、確かに猫用じゃ時間はかかる。
俺は楽しいからいいんだけど、ふたりが待っている時間が長いだろうし…
「やっぱり欲しいなぁ…今から行ったらダメかな…」
遅昼だったから、まだ大丈夫じゃないかなとそわそわすると、リルが苦笑して行きたいならつれていくぞと言う。
獣化で駆け抜ければあっという間だ。
それって、背中に乗れってことですか?
やだそれ怖い。
「う、明日…以降でいいです」
馬にすら乗ったことがないのに、虎なんて絶対無理。
まだ熊の方が乗りやすいかもだけど、あの太い胴回りを足で挟めそうもないし…
歩くよ。
「レヴィ、明日何かあったっけか?」
「特には」
「じゃあ、決まりだな…」
パチンと手を叩いたリルは明日が楽しみだと笑い、レヴィは静かに頷いた。
リルとレヴィは冒険者だと聞いているが、決まった出勤とかは無いのだろうか。
先日はリルが新人冒険者の引率に行ったがレヴィは?
そもそもふたりのランクとか聞いてないけど…聞いてみてもいいのかな。
「ねぇ、ふたりの冒険者ランクってどのくらい?」
おずおずと聞いてみる。
「ん?ふたりともランクはAだ。Sになると国宝級で国のお抱えになるからそれは嫌だしな」
リルの言葉にレヴィもコクコクと頷く。
ってことは、S級の資格が在りそうってことだよねぇ。
「ふたりに警護されるの、凄く高いんだよね…きっと」
依頼したら。
ギルドを通したりすると…考えたくない。
「まぁな、でも、リクトには破格の金額で依頼を受けてやるぜ?」
「え、友達割り引きとかにならない?」
「ならないな…」
「あぁ、1人1日1回キスでいいぜ?」
リルがウインクしながら自分の右頬を指差した。
うん?これって冗談だよね?
「気にするな…」
「明日…ふたりは何かある?」
預かった硬貨で買うなら大丈夫かなぁ。
預かった布袋の口をしっかりと締めながら、困ったようにふたりの顔を交互に見た。
ブラシを買うために行ったのに、鍛冶屋で思ったより時間をくったから、慌てて帰ってきてしまったのだ。
「急がないよ、今までのリクトのブラシでも気持ち良かったし…」
「あぁ…」
「まぁ、リクトが大変だろ?あれ、猫とかのサイズだしなぁ」
ふたりの届かない位置をブラッシングしているけれど、確かに猫用じゃ時間はかかる。
俺は楽しいからいいんだけど、ふたりが待っている時間が長いだろうし…
「やっぱり欲しいなぁ…今から行ったらダメかな…」
遅昼だったから、まだ大丈夫じゃないかなとそわそわすると、リルが苦笑して行きたいならつれていくぞと言う。
獣化で駆け抜ければあっという間だ。
それって、背中に乗れってことですか?
やだそれ怖い。
「う、明日…以降でいいです」
馬にすら乗ったことがないのに、虎なんて絶対無理。
まだ熊の方が乗りやすいかもだけど、あの太い胴回りを足で挟めそうもないし…
歩くよ。
「レヴィ、明日何かあったっけか?」
「特には」
「じゃあ、決まりだな…」
パチンと手を叩いたリルは明日が楽しみだと笑い、レヴィは静かに頷いた。
リルとレヴィは冒険者だと聞いているが、決まった出勤とかは無いのだろうか。
先日はリルが新人冒険者の引率に行ったがレヴィは?
そもそもふたりのランクとか聞いてないけど…聞いてみてもいいのかな。
「ねぇ、ふたりの冒険者ランクってどのくらい?」
おずおずと聞いてみる。
「ん?ふたりともランクはAだ。Sになると国宝級で国のお抱えになるからそれは嫌だしな」
リルの言葉にレヴィもコクコクと頷く。
ってことは、S級の資格が在りそうってことだよねぇ。
「ふたりに警護されるの、凄く高いんだよね…きっと」
依頼したら。
ギルドを通したりすると…考えたくない。
「まぁな、でも、リクトには破格の金額で依頼を受けてやるぜ?」
「え、友達割り引きとかにならない?」
「ならないな…」
「あぁ、1人1日1回キスでいいぜ?」
リルがウインクしながら自分の右頬を指差した。
うん?これって冗談だよね?
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