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32話

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あったかくて気持ちいい。
今日も気持ちよく目が覚めた。

「んー…朝だ」

延びをすると、ふたりも目を覚ました。

「ご飯食べれそう?直ぐに作るからゆっくりしていてね」

起き出すと、ふたりももぞもぞする。
ふたりが人型になる前に俺は部屋を飛び出した。
あのふたりの裸体は目に良くない。
ドキドキしちゃうだろうが!

部屋に入って着替えをすると、そろそろ洗濯もしなきゃと脱いだ服を手にした。

「えっと…洗濯ってどうするの?」

部屋にノックをして扉を開けると、ふたりはまだ全裸でいた。

「うわっ!ごめん!!」

慌ててバタンと扉を閉めると、バクバク言っている心臓を服の上から抑えた。
何でまだ全裸!

「悪いなリクト、大丈夫だけど、洗濯か?洗う魔道具はあるけど、あまり使ったことがないからなぁ…使い方教えるからこっちこいよ」

ぬっと現れたリルが手招きする。

「ん、えっと…リル達の服は?」
「俺達はいつも洗濯屋に出しちまうからなぁ…」
「自分で洗わないの?魔道具難しい?」

キッチンのコンロも魔道具だったが、あれは簡単だったのにと首を傾げる。

「いや、干すのとか面倒だからさ…」
「だったら俺やるよ!難しい衣類は無理だけど、下着とかシャツとかなら洗って干すし」
「そりゃ助かるけどよ…無理はするなよ?」

リルに案内されたのは脱衣場で、その隅っこに置いてあるのが魔道具だった。
見た目も洗濯機!
縦型の全自動に近い姿は蓋を開けて洗うものと洗剤を入れてスイッチをパチリ。
どういう原理かはわからないが、水を入れて洗ってくれる。

いいね、この世界。
俺がいた世界とかわらないじゃん!
終わるのを待つには時間がかかると言われて、朝食の支度をしようとキッチンへ行く。
そこにはレヴィもいた。

「洗濯、洗っていいものは脱衣場に出しておいて?」

そうお願いして俺は貰ったエプロンを付ける。
今朝はサンドイッチとミートボール、スープだから、簡単簡単。
慣れたようにパンを2斤使って大量のタマゴサンド、ハムサンド、BLTサンドを作る。
残ったパンの耳は揚げておやつにしようと思った。
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