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9章 これから
9-10 ★
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アイヴィスのしっかりと筋肉のついた身体はいつ見ても見惚れてしまう。
「綺麗…」
夜着を脱がせてしまうと、アイヴィスは既に全裸だった。
自分のように隠すものなどない。
「ありがとう。セラも綺麗だ」
アイヴィスの指が下履きの横の紐に絡まり引かれると小さな布ははらりと解けてセラフィリーアにも纏うものは無くなる。
互いに産まれたままの姿になると、アイヴィスの指がそっとセラフィリーアの頬を撫でる。
横向きに寝るようにしながら向かい合うと笑みを交わす。
アイヴィスの首に腕をまわしセラフィリーアはたどたどしくアイヴィスの首筋に舌を這わせた。
指先や舌での愛撫は快楽を得られる。
書物と記憶から得た知識。
チュッと小さな音を立てて吸い付くと、アイヴィスは驚いたようにこちらを見た。
「アイヴィス様は私のものですから」
上手く痕は付けられなかったが、アイヴィスにはニュアンスが通じたらしい。
眩しいほどの笑みで抱き締められた。
ころりと転がされ、上向きにされるとゆっくりとアイヴィスの唇が降ってくる。
頬や首筋、喉。
「んぅっ…」
自分の知らない弱い部分に触れられると、身体がピクリと反応して声が漏れた。
「すみません…」
自分の聞いたことのない声に慌てて口許を手の甲で押さえるも、身体の反応は堪えられずに小さな痙攣が続いた。
「セラ、気持ちいい?我慢はしないで…」
押さえていた手をやんわりと退けられて唇に触れられた。
「でも、アイヴィス様…おかしくなっちゃいそうで…」
「交わることは互いに気持ち良くならなければ苦痛なだけだ…それに、受け入れる方が負担が大きいが…
セラが望まないのなら…無理にしなくてもいいし、私がセラを受け入れてもいいが?」
え。
アイヴィス様を抱く?
止められた愛撫に思考が止まりぽかんと見上げてしまうが、漸く内容を認識するとセラフィリーアはそっと抱き付いた。
「嫌です…アイヴィス様と…繋がりたい…もしダメならアイヴィス様と交代してもらうかもしれませんが、最初はアイヴィス様に貰って欲しいです」
恥ずかしいけれど言葉にしなければ伝わらないと、セラフィリーアは必死に言葉を選ぶ。
羞恥が先に来るために直接的な物言いはできないが、勘のいいアイヴィスならば受け取ってくれるだろうと願う。
「あぁ、セラが気持ち良くなれるように私も努力するから痛かったり不快なら言って欲しい。互いに気持ちいい部分が探せたらいいと思う」
セラフィリーアはこくりと頷いてからアイヴィスの首に腕を回して口吻けをねだる。
舌を絡めるそれは、ぼうっと頭の隅から痺れたようになり力が抜けていく。
身体を撫で回すアイヴィスの指が胸の突起に掛かるとセラフィリーアの膝に力が入った。
やんわりといつの間にか開かれた膝の間にアイヴィスの身体があり、足を閉じることはできない。
「んっ…アイヴィス様…」
何故あるのかわからない器官。
子供に与えるのはミルクのため、要らない筈なのに。
「は…っ」
触れたことのない部分なのに、触れられると熱くなる。
じわりじわりと集まる熱が下肢へと移る頃、セラフィリーアはあられもない声で啼いていた。
「アイヴィス様…駄目です…辛い…」
自分で慰めることもあまりない綺麗な部分は硬くなりとろとろと透明な液体で濡れている。
こんなにも堪え性がなかったのか。
初めてなのに。
いや、初めてだから堪えられないのか?
「先に出すか」
うっそりと呟いたアイヴィスが、上体を起こすと身体を屈めてからあろうことかセラフィリーアの其処を口に含む。
「えっ…あぁっ!」
セラフィリーアはもうパニック状態だ。
快楽と羞恥と色々な感情が混ざり合い爆ぜた。
「綺麗…」
夜着を脱がせてしまうと、アイヴィスは既に全裸だった。
自分のように隠すものなどない。
「ありがとう。セラも綺麗だ」
アイヴィスの指が下履きの横の紐に絡まり引かれると小さな布ははらりと解けてセラフィリーアにも纏うものは無くなる。
互いに産まれたままの姿になると、アイヴィスの指がそっとセラフィリーアの頬を撫でる。
横向きに寝るようにしながら向かい合うと笑みを交わす。
アイヴィスの首に腕をまわしセラフィリーアはたどたどしくアイヴィスの首筋に舌を這わせた。
指先や舌での愛撫は快楽を得られる。
書物と記憶から得た知識。
チュッと小さな音を立てて吸い付くと、アイヴィスは驚いたようにこちらを見た。
「アイヴィス様は私のものですから」
上手く痕は付けられなかったが、アイヴィスにはニュアンスが通じたらしい。
眩しいほどの笑みで抱き締められた。
ころりと転がされ、上向きにされるとゆっくりとアイヴィスの唇が降ってくる。
頬や首筋、喉。
「んぅっ…」
自分の知らない弱い部分に触れられると、身体がピクリと反応して声が漏れた。
「すみません…」
自分の聞いたことのない声に慌てて口許を手の甲で押さえるも、身体の反応は堪えられずに小さな痙攣が続いた。
「セラ、気持ちいい?我慢はしないで…」
押さえていた手をやんわりと退けられて唇に触れられた。
「でも、アイヴィス様…おかしくなっちゃいそうで…」
「交わることは互いに気持ち良くならなければ苦痛なだけだ…それに、受け入れる方が負担が大きいが…
セラが望まないのなら…無理にしなくてもいいし、私がセラを受け入れてもいいが?」
え。
アイヴィス様を抱く?
止められた愛撫に思考が止まりぽかんと見上げてしまうが、漸く内容を認識するとセラフィリーアはそっと抱き付いた。
「嫌です…アイヴィス様と…繋がりたい…もしダメならアイヴィス様と交代してもらうかもしれませんが、最初はアイヴィス様に貰って欲しいです」
恥ずかしいけれど言葉にしなければ伝わらないと、セラフィリーアは必死に言葉を選ぶ。
羞恥が先に来るために直接的な物言いはできないが、勘のいいアイヴィスならば受け取ってくれるだろうと願う。
「あぁ、セラが気持ち良くなれるように私も努力するから痛かったり不快なら言って欲しい。互いに気持ちいい部分が探せたらいいと思う」
セラフィリーアはこくりと頷いてからアイヴィスの首に腕を回して口吻けをねだる。
舌を絡めるそれは、ぼうっと頭の隅から痺れたようになり力が抜けていく。
身体を撫で回すアイヴィスの指が胸の突起に掛かるとセラフィリーアの膝に力が入った。
やんわりといつの間にか開かれた膝の間にアイヴィスの身体があり、足を閉じることはできない。
「んっ…アイヴィス様…」
何故あるのかわからない器官。
子供に与えるのはミルクのため、要らない筈なのに。
「は…っ」
触れたことのない部分なのに、触れられると熱くなる。
じわりじわりと集まる熱が下肢へと移る頃、セラフィリーアはあられもない声で啼いていた。
「アイヴィス様…駄目です…辛い…」
自分で慰めることもあまりない綺麗な部分は硬くなりとろとろと透明な液体で濡れている。
こんなにも堪え性がなかったのか。
初めてなのに。
いや、初めてだから堪えられないのか?
「先に出すか」
うっそりと呟いたアイヴィスが、上体を起こすと身体を屈めてからあろうことかセラフィリーアの其処を口に含む。
「えっ…あぁっ!」
セラフィリーアはもうパニック状態だ。
快楽と羞恥と色々な感情が混ざり合い爆ぜた。
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