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5章 絆
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「おぅ、悪いな」
ルシウスが前に座ると、少しだけ圧迫感。
アイヴィスもだけど大きいんだよ。
美形だからよけいなんだろうけど。
騎士の一人が運んできたトレイをルシウスは受け取ってほらと、サラダを差し出してくる。
「ありがとうございます…でも、もうお腹いっぱいですから…」
騎士の食事量にびっくりしていると、足りない騎士はおかわりに並ぶ列ができている。
「少食だな」
「そう…ですか?アイヴィス様と同じくらいだと思いますが…?」
「あー…団長は、眠くなるからと昼は少なめなんだよ。その代わり朝はがっつり食うだろ?」
「そういえばそうかも」
「へぇ、朝を一緒に食う仲なん…ってぇ!」
ゴンっと凄い音がしてルシウスが頭を抱えるとその後ろにはカラクが立っていた。
「セラフィリーア様、私もご一緒して宜しいですか?」
ニコニコと笑うカラクの手にはトレイがある。
流石に食事が乗っているから、そのトレイでやったのではないだろう。
「どうぞ?」
セラフィリーアが薦めると失礼しますとカラクがルシウスの隣に腰掛ける。
うん、美人と美丈夫って破壊力満点だよね。
飛竜騎士になるには見た目の審査があるのかな、審査するのは飛竜だろうけど。
「カラク様も少食ですね」
カラクのトレイにはバターロールとサラダ、ロールキャベツのスープだけ。
自分が取った食事より更に少量なのだ。
「いや、こいつは既に自分の部屋で一人前食ってるから。それでも入るんたからなぁ…」
「ルシウス、煩いですよ。私は燃費が悪いのです」
二人のやりとりにクスクス笑うと、きょとんとした表情をされた。
仲良さげな二人を見ていると幸せな気持ちになる。
「仲良しですね」
セラフィリーアが笑うと、カラクは少しだけ嫌そうに笑う
「騎士団の同期なんですよ。ただ、飛竜騎士になったのはルシウスが先で、私のサーシャはシュクラ様と同じ卵の仔でしたから」
「そう言えば…ルシウス様の飛竜の名前をお聞きしても?」
「あ、俺のか?ヤトだ」
「ヤトかぁ…今度お話しさせて貰ってもいいですか?サーシャは大人しい仔でしたが、サーシャとディア…ルディアスと、シュクラの他に喋ったことがないので」
ヤトは、元気そうな子だろうなぁと勝手に思いながら、色々な竜と喋ってみたいと聞いてみて。
「ん、待て…ヤトは大丈夫みたいだいつでも来いってさ」
「ありがとうございます。楽しみです」
「セラフィリーア様、サーシャもご挨拶したいようです…宜しいですか?」
カラクも、サーシャと会話をしたのか、それでもいいかと聞いてきて、セラフィリーアは頷いた。
たくさんの飛竜と触れ合いたい。
「午後の鍛練の後、宮に変える前か、ルディアスがいいなら宮の中に来ていただいても構いませんが、お二方も同席するなら騎士団寮がいいでしょうか」
アイヴィスは離宮に誰かを呼んではいけないとは言わなかったが、あの場所は元々後宮なのだ。
人を喚ぶのにはセラフィリーアも多少抵抗がある。
その辺りを汲んでくれたのか、二人の副団長は頷いて食事を進める。
さて、騎士の訓練…頑張ろう…できるかなぁ。
ルシウスが前に座ると、少しだけ圧迫感。
アイヴィスもだけど大きいんだよ。
美形だからよけいなんだろうけど。
騎士の一人が運んできたトレイをルシウスは受け取ってほらと、サラダを差し出してくる。
「ありがとうございます…でも、もうお腹いっぱいですから…」
騎士の食事量にびっくりしていると、足りない騎士はおかわりに並ぶ列ができている。
「少食だな」
「そう…ですか?アイヴィス様と同じくらいだと思いますが…?」
「あー…団長は、眠くなるからと昼は少なめなんだよ。その代わり朝はがっつり食うだろ?」
「そういえばそうかも」
「へぇ、朝を一緒に食う仲なん…ってぇ!」
ゴンっと凄い音がしてルシウスが頭を抱えるとその後ろにはカラクが立っていた。
「セラフィリーア様、私もご一緒して宜しいですか?」
ニコニコと笑うカラクの手にはトレイがある。
流石に食事が乗っているから、そのトレイでやったのではないだろう。
「どうぞ?」
セラフィリーアが薦めると失礼しますとカラクがルシウスの隣に腰掛ける。
うん、美人と美丈夫って破壊力満点だよね。
飛竜騎士になるには見た目の審査があるのかな、審査するのは飛竜だろうけど。
「カラク様も少食ですね」
カラクのトレイにはバターロールとサラダ、ロールキャベツのスープだけ。
自分が取った食事より更に少量なのだ。
「いや、こいつは既に自分の部屋で一人前食ってるから。それでも入るんたからなぁ…」
「ルシウス、煩いですよ。私は燃費が悪いのです」
二人のやりとりにクスクス笑うと、きょとんとした表情をされた。
仲良さげな二人を見ていると幸せな気持ちになる。
「仲良しですね」
セラフィリーアが笑うと、カラクは少しだけ嫌そうに笑う
「騎士団の同期なんですよ。ただ、飛竜騎士になったのはルシウスが先で、私のサーシャはシュクラ様と同じ卵の仔でしたから」
「そう言えば…ルシウス様の飛竜の名前をお聞きしても?」
「あ、俺のか?ヤトだ」
「ヤトかぁ…今度お話しさせて貰ってもいいですか?サーシャは大人しい仔でしたが、サーシャとディア…ルディアスと、シュクラの他に喋ったことがないので」
ヤトは、元気そうな子だろうなぁと勝手に思いながら、色々な竜と喋ってみたいと聞いてみて。
「ん、待て…ヤトは大丈夫みたいだいつでも来いってさ」
「ありがとうございます。楽しみです」
「セラフィリーア様、サーシャもご挨拶したいようです…宜しいですか?」
カラクも、サーシャと会話をしたのか、それでもいいかと聞いてきて、セラフィリーアは頷いた。
たくさんの飛竜と触れ合いたい。
「午後の鍛練の後、宮に変える前か、ルディアスがいいなら宮の中に来ていただいても構いませんが、お二方も同席するなら騎士団寮がいいでしょうか」
アイヴィスは離宮に誰かを呼んではいけないとは言わなかったが、あの場所は元々後宮なのだ。
人を喚ぶのにはセラフィリーアも多少抵抗がある。
その辺りを汲んでくれたのか、二人の副団長は頷いて食事を進める。
さて、騎士の訓練…頑張ろう…できるかなぁ。
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