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12 イチャイチャする
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「んん…」
優しいキスから段々と深くなっていく。
耐えられずにセラフィリーアはアイヴィスの首にすがるように手を回した。
立っていられない…。
空気の薄さに膝が笑う。
身長差もあるけれど…経験もだろう。
少し悔しくなりじとりと見上げると綺麗な笑みが返される。
「アイヴィス様…ずるい」
何が狡いのかなんて、自分でも八つ当たりだと思うけれど、それをアイヴィスは首を傾げることで往なしてから、ふわりと抱き締められる。
そのままひょいと抱き上げられると重心が変わり慌ててアイヴィスに抱き付く形になる。
まだ、太陽は空にあり陽射しが降り注いでいるのだ。
むしろ、朝食後の散歩途中、ふと昔を思い出して話した事がきっかけとなり、アイヴィスに唇を奪われたのだ。
「セラが可愛いのが悪い。私の伴侶はいつまで経っても愛らし過ぎる」
クスクスと笑いながらゆっくりと草花を愛でる。
遠くではシュクラの声がしている。
あちらも先日卵を授かったばかりでルディアスが思ったよりあたふたしているらしい。
「そう?アイヴィス様も変わらないですよね…ずっとずっと素敵です」
先の大戦で負った左目の傷も痛々しいが美貌を害う事はなく、むしろその男振りに拍車をかけていた。
「大好きです、アイヴィス様」
軟らかな黒髪を撫でて軽くキスをする。
「あの…四阿で」
もっと触れたいし触れてもらいたいのだと言外に告げると、アイヴィスはゆっくりとそちらに足を向ける。
整った顎から首のラインや上下する喉仏が魅力的で、ついセラフィリーアはチュッと喉仏にキスをするとおやとアイヴィスが目を見開く。
「そう言えば、セラはいつまでも透き通った声ですね…」
「流石に声変わりはしていますよ、何歳だと思っているのですか…」
「いつまでも私の中でセラは18歳です」
「そんなに幼いですか?もう…」
互いに笑い合えることが幸せだと思う。
「ん…っ」
向かい合うように座ると、視線を合わせてくすりと笑う。
ゆっくりとキスをしながら服の裾から手を入れて互いの肌を探る。
衰えることのないアイヴィスの身体。
触れるだけで鼓動が高鳴る。
アイヴィスが人払いをしてある四阿だが、やはり誰かに見られてしまうのではないかという背徳感を感じながらセラフィリーアは腰を上げた。
膝で自分の身体を支えるようにしながら、早く触って欲しいと囁く。
ワンピースに似た服は繋がる部分は端から見えることは無い。
「…っあ…アイヴィスさま…もっと…奥に…指じゃなくて…」
自分から腰を振って奥まで欲しいとねだる。
引き抜く指からはくちゅりと卑猥な水音がするのが恥ずかしいが、慣れた身体は愛しい伴侶を求めてしまう。
「んっ…欲しいです…私が自分でシても?」
指の抜けた部分を自分の指で触れながら、アイヴィスの剛直に腰を下ろす。
何度交わったかわからない部分にまた相手を受け入れるが、やはり少しだけ痛みを伴うも、ゆっくり腰を下ろすと、アイヴィスの両頬を手で挟みキスをする。
「アイヴィスさま…好き」
甘い営みは死が二人を別つまで。
優しいキスから段々と深くなっていく。
耐えられずにセラフィリーアはアイヴィスの首にすがるように手を回した。
立っていられない…。
空気の薄さに膝が笑う。
身長差もあるけれど…経験もだろう。
少し悔しくなりじとりと見上げると綺麗な笑みが返される。
「アイヴィス様…ずるい」
何が狡いのかなんて、自分でも八つ当たりだと思うけれど、それをアイヴィスは首を傾げることで往なしてから、ふわりと抱き締められる。
そのままひょいと抱き上げられると重心が変わり慌ててアイヴィスに抱き付く形になる。
まだ、太陽は空にあり陽射しが降り注いでいるのだ。
むしろ、朝食後の散歩途中、ふと昔を思い出して話した事がきっかけとなり、アイヴィスに唇を奪われたのだ。
「セラが可愛いのが悪い。私の伴侶はいつまで経っても愛らし過ぎる」
クスクスと笑いながらゆっくりと草花を愛でる。
遠くではシュクラの声がしている。
あちらも先日卵を授かったばかりでルディアスが思ったよりあたふたしているらしい。
「そう?アイヴィス様も変わらないですよね…ずっとずっと素敵です」
先の大戦で負った左目の傷も痛々しいが美貌を害う事はなく、むしろその男振りに拍車をかけていた。
「大好きです、アイヴィス様」
軟らかな黒髪を撫でて軽くキスをする。
「あの…四阿で」
もっと触れたいし触れてもらいたいのだと言外に告げると、アイヴィスはゆっくりとそちらに足を向ける。
整った顎から首のラインや上下する喉仏が魅力的で、ついセラフィリーアはチュッと喉仏にキスをするとおやとアイヴィスが目を見開く。
「そう言えば、セラはいつまでも透き通った声ですね…」
「流石に声変わりはしていますよ、何歳だと思っているのですか…」
「いつまでも私の中でセラは18歳です」
「そんなに幼いですか?もう…」
互いに笑い合えることが幸せだと思う。
「ん…っ」
向かい合うように座ると、視線を合わせてくすりと笑う。
ゆっくりとキスをしながら服の裾から手を入れて互いの肌を探る。
衰えることのないアイヴィスの身体。
触れるだけで鼓動が高鳴る。
アイヴィスが人払いをしてある四阿だが、やはり誰かに見られてしまうのではないかという背徳感を感じながらセラフィリーアは腰を上げた。
膝で自分の身体を支えるようにしながら、早く触って欲しいと囁く。
ワンピースに似た服は繋がる部分は端から見えることは無い。
「…っあ…アイヴィスさま…もっと…奥に…指じゃなくて…」
自分から腰を振って奥まで欲しいとねだる。
引き抜く指からはくちゅりと卑猥な水音がするのが恥ずかしいが、慣れた身体は愛しい伴侶を求めてしまう。
「んっ…欲しいです…私が自分でシても?」
指の抜けた部分を自分の指で触れながら、アイヴィスの剛直に腰を下ろす。
何度交わったかわからない部分にまた相手を受け入れるが、やはり少しだけ痛みを伴うも、ゆっくり腰を下ろすと、アイヴィスの両頬を手で挟みキスをする。
「アイヴィスさま…好き」
甘い営みは死が二人を別つまで。
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