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8 買い物(現代トリップ裏なし)
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アイヴィスと買い物をする。
手を繋いで恋人のように。
「ねぇ、アイヴィス…寒くない?」
少しだけ息が白くなっているのを見ながらワゴンで
コーヒーを売っているのをちらりと見ながら座れる場所を探した。
「コーヒー飲もう?ブラックでいい?」
「私が行こう」
何故か現代にトリップしてきたのが数年前。
逆トリップになるのかはわからないけれど。
以前、『俺』が住んでいた場所。
見た目は『アイヴィス』と『セラフィリーア』のまま。
流石に髪は痛いので黒く染めた。
「じゃあ、お願い」
最初の1年は生活をするだけでいっぱいいっぱいだった。
アイヴィスに現代の生活、飛竜を使わない生活を教えた。
いつ、アルトリアに戻るかはわからなかったが。
見つけたベンチに座ると、財布を取り出したアイヴィスはワゴンに向かい、カフェオレとブラックコーヒーを購入した。
黒いコートがふわりと翻る姿は誰が見ても格好良いと思う。
女子大生だろうか、二人組がキャアキャア言っているのが聞こえる。
アイヴィスは何処にいても人気だ。
「セラ」
「ありがとう、隣どうぞ?」
カフェオレを受け取って軽く横にずれるとアイヴィスが腰を下ろす。
白いプラスチックに唇を当てると、ふわりとコーヒーが香った
「アイヴィス…今日で3年目…だね、俺の世界に来てびっくりしただろ?アルトリアが懐かしくないか?」
「確かに驚いたが、セラがいてくれたし、違うところも多かったけれど似た所もあって…毎日が楽しい。
セラは戻りたかったのかはわからないが、一緒にいられて幸せだ…セラだけが居なくなったアルトリアは…想像したくない」
長い指でカップを口に運ぶアイヴィスを見上げる。
あぁ、好きだな。
「それに、セラが俺と言うようになった。言葉も砕けてきたしな?あちらでは身分を気にしていたから、どんなときも常に丁寧な言葉だっただろう?それも嬉しい
ただ、残念なのはあの綺麗な髪を切ってしまった事だな」
俺は髪を染めると同時に腰まであった髪を一気に肩上まで切った。
前下がりに切り揃えた髪はそれでも多くて手入れが大変だからだ。アイヴィスも、できることは自分でやってもらっている。
料理など、今じゃ俺より上手いくらいで、日々新しいレシピを習得中だ。
「今、伸ばしてる…」
「そうだったな、撮影があるからな」
アイヴィスは最近ちょっとした売れっ子のモデルをやっている。
それと、いつの間にか始めたFX。
王であった頃に培った先物取引の投資術で生計を立てている。
そのアイヴィスが抜擢されたバレンタインのチョコレートのCM撮影に顔は出さないということで俺も出演するのだ。
アイヴィスが、他の女性とは仕事をしないと言うためだ。
「俺でできるかなぁ」
「大丈夫だ。さぁ、飲み終わったら買いたいものがあるんだ、付き合ってくれ」
アイヴィスが立ち上がると、セラフィリーアも立ち上がり、飲み干したカップを屑籠に入れた。
向かった先はジュエリーショップ。
店の奥にと通されると、豪奢な椅子に座らされ、運ばれてきたケースに並ぶリング
手をとるとするりと薬指に填められたリングはスタイリッシュなシルバーだった。
えっ!えっ!と思いながらも凄い勢いで押しきられて店を出た
「これで、今日の買い物メインは終わりだ。後は夕飯とイルミネーションを見て帰ろうか」
アイヴィスは満足そうに笑っていた
手を繋いで恋人のように。
「ねぇ、アイヴィス…寒くない?」
少しだけ息が白くなっているのを見ながらワゴンで
コーヒーを売っているのをちらりと見ながら座れる場所を探した。
「コーヒー飲もう?ブラックでいい?」
「私が行こう」
何故か現代にトリップしてきたのが数年前。
逆トリップになるのかはわからないけれど。
以前、『俺』が住んでいた場所。
見た目は『アイヴィス』と『セラフィリーア』のまま。
流石に髪は痛いので黒く染めた。
「じゃあ、お願い」
最初の1年は生活をするだけでいっぱいいっぱいだった。
アイヴィスに現代の生活、飛竜を使わない生活を教えた。
いつ、アルトリアに戻るかはわからなかったが。
見つけたベンチに座ると、財布を取り出したアイヴィスはワゴンに向かい、カフェオレとブラックコーヒーを購入した。
黒いコートがふわりと翻る姿は誰が見ても格好良いと思う。
女子大生だろうか、二人組がキャアキャア言っているのが聞こえる。
アイヴィスは何処にいても人気だ。
「セラ」
「ありがとう、隣どうぞ?」
カフェオレを受け取って軽く横にずれるとアイヴィスが腰を下ろす。
白いプラスチックに唇を当てると、ふわりとコーヒーが香った
「アイヴィス…今日で3年目…だね、俺の世界に来てびっくりしただろ?アルトリアが懐かしくないか?」
「確かに驚いたが、セラがいてくれたし、違うところも多かったけれど似た所もあって…毎日が楽しい。
セラは戻りたかったのかはわからないが、一緒にいられて幸せだ…セラだけが居なくなったアルトリアは…想像したくない」
長い指でカップを口に運ぶアイヴィスを見上げる。
あぁ、好きだな。
「それに、セラが俺と言うようになった。言葉も砕けてきたしな?あちらでは身分を気にしていたから、どんなときも常に丁寧な言葉だっただろう?それも嬉しい
ただ、残念なのはあの綺麗な髪を切ってしまった事だな」
俺は髪を染めると同時に腰まであった髪を一気に肩上まで切った。
前下がりに切り揃えた髪はそれでも多くて手入れが大変だからだ。アイヴィスも、できることは自分でやってもらっている。
料理など、今じゃ俺より上手いくらいで、日々新しいレシピを習得中だ。
「今、伸ばしてる…」
「そうだったな、撮影があるからな」
アイヴィスは最近ちょっとした売れっ子のモデルをやっている。
それと、いつの間にか始めたFX。
王であった頃に培った先物取引の投資術で生計を立てている。
そのアイヴィスが抜擢されたバレンタインのチョコレートのCM撮影に顔は出さないということで俺も出演するのだ。
アイヴィスが、他の女性とは仕事をしないと言うためだ。
「俺でできるかなぁ」
「大丈夫だ。さぁ、飲み終わったら買いたいものがあるんだ、付き合ってくれ」
アイヴィスが立ち上がると、セラフィリーアも立ち上がり、飲み干したカップを屑籠に入れた。
向かった先はジュエリーショップ。
店の奥にと通されると、豪奢な椅子に座らされ、運ばれてきたケースに並ぶリング
手をとるとするりと薬指に填められたリングはスタイリッシュなシルバーだった。
えっ!えっ!と思いながらも凄い勢いで押しきられて店を出た
「これで、今日の買い物メインは終わりだ。後は夕飯とイルミネーションを見て帰ろうか」
アイヴィスは満足そうに笑っていた
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