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2章 成人
2話
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「えーっと、まずは飾り尾でしょ?アタシは作れないから出来合いになっちゃうけど、どんな色が良いかしらね……紫が好きなのは知ってるけど、あの子の好み……他と同じのにならないようにしたいけど……ねぇ、この飾り尾なんだけど、いくらかかってもいいからオーダーできるかしら。白から段々紫になるの。えぇ、白を染められるかしら?」
今までそんな飾り尾は見たことが無い。
できるならやって欲しいが間に合うかわからない。
レイモンドは無理を承知で頼んでみると、職人はやってみますと快諾してくれた。
「気に入らなかったらアタシが使ってもいいから、こっちの赤の飾り尾に、アンバーの石を付けたのもひとつ用意して、一緒に騎士団に届けて頂戴?全額は今払うし、足りなかったら納品の時に請求して頂戴」
レイモンドは袋に入った金貨で支払いをすると店を出た。
「それと、散髪もさせないと……ね」
散髪を極端に嫌がるニコル。
前髪だけでも切らせないとと思いながら、自分行きつけのサロンに向かった。
「ねえ、誰か騎士団に出張してくれない?ひとり散髪して欲しいのよ」
カランカランと店に入るとレイモンドは店内に声を掛ける。
「レイモンド、久し振りじゃない?どうしたの店に来て」
「アタシの従者が騎士になるんだけど、散髪苦手で逃げ回るのよ……美形が勿体無いのよ」
「じゃあ、出張するよ」
「助かるわ……夜勤前なら……えーと、この日ね」
「了解、誰か行かせる」
「よろしくね?」
じゃあと、レイモンドは店を出た。余計なお世話かもしれないが、最初の騎士服を纏う時に最高の姿にしてやりたいのだ。
「それと、ピアスを用意してあげなきゃ駄目かしら?でもそれはニコルの好みがあるから……」
ピアスは騎士同士が契る時に同じピアスを身に付ける。
「誰と契るのかしらねぇ、ニコルがΩならきっと可愛らしい子供を産むわね……って、やだわ……あの子まだヒート来てない……の?それともアタシがβだからわからないのかしら……うちの小隊ってαが居ないからわからないのかしら……」
ふと、ニコルがヒートを起こしているのを今まで見たことが無い。
「やっぱりΩじゃないのかもしれないわね。その辺もしっかり判定してもらわなきゃ」
レイモンドはそう呟くと買い物をつづけるのだった。
今までそんな飾り尾は見たことが無い。
できるならやって欲しいが間に合うかわからない。
レイモンドは無理を承知で頼んでみると、職人はやってみますと快諾してくれた。
「気に入らなかったらアタシが使ってもいいから、こっちの赤の飾り尾に、アンバーの石を付けたのもひとつ用意して、一緒に騎士団に届けて頂戴?全額は今払うし、足りなかったら納品の時に請求して頂戴」
レイモンドは袋に入った金貨で支払いをすると店を出た。
「それと、散髪もさせないと……ね」
散髪を極端に嫌がるニコル。
前髪だけでも切らせないとと思いながら、自分行きつけのサロンに向かった。
「ねえ、誰か騎士団に出張してくれない?ひとり散髪して欲しいのよ」
カランカランと店に入るとレイモンドは店内に声を掛ける。
「レイモンド、久し振りじゃない?どうしたの店に来て」
「アタシの従者が騎士になるんだけど、散髪苦手で逃げ回るのよ……美形が勿体無いのよ」
「じゃあ、出張するよ」
「助かるわ……夜勤前なら……えーと、この日ね」
「了解、誰か行かせる」
「よろしくね?」
じゃあと、レイモンドは店を出た。余計なお世話かもしれないが、最初の騎士服を纏う時に最高の姿にしてやりたいのだ。
「それと、ピアスを用意してあげなきゃ駄目かしら?でもそれはニコルの好みがあるから……」
ピアスは騎士同士が契る時に同じピアスを身に付ける。
「誰と契るのかしらねぇ、ニコルがΩならきっと可愛らしい子供を産むわね……って、やだわ……あの子まだヒート来てない……の?それともアタシがβだからわからないのかしら……うちの小隊ってαが居ないからわからないのかしら……」
ふと、ニコルがヒートを起こしているのを今まで見たことが無い。
「やっぱりΩじゃないのかもしれないわね。その辺もしっかり判定してもらわなきゃ」
レイモンドはそう呟くと買い物をつづけるのだった。
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