勇者を始めました。

私の特質

私、綾野凛は普通の女子高校生。


とまではいかないか…


私はちょっぴり不思議ちゃんと呼ばれている。


その理由は…










































































｢お嬢さん可愛いねぇ｣


変な人を引き寄せてしまうこと。


生まれつきなんだよね…そのせいで空手とか


習わされるし。普通の高校生活を送りたいのに。


空手をやっているせいか女子とは思えない体になってしまった。


これもあれもお母さんのせいだからね！


って…人のせいにするのも悪いわよね…うん。


あ、あそこに美里がいる。


美里とは小学校からの親友。とても優しいの。


ただ一つ。彼も変な特性がある。


それは幽霊に襲われてしまうの。幽霊は結構前から見えるらしいけど


最近やたら肉を狙っている幽霊が増えて美里が餌食に…ってこと。


私には迷惑かからないのだけどやっぱり親友は助けたい。


けどどうしたらいいのか分からない。


私には幽霊が見えないもの。


しょうがないわよね？ごめんなさい…美さ…えぇぇぇぇえ！？


｢ちょ、何やっているのよ！もしかしてまたねらわれたの！？


お寺とか私よく知ってるよ！？そろそろ危ないでしょ！｣


そう私の親族にお坊さんがいるの。


お父さんのお兄さんの奥さんのおじいさんの連れ子さんが


河野香というお寺のお坊さんなの。


｢やっぱり行ったほうがいいんじゃないの？心配よ｣


｢凛が心配！？…でも寺とか行ったら余計…｣


そう言って黙り込んだ。


そうよね…お寺にはお札で幽霊はいないけれど


中に入ろうとする幽霊がたくさんいるのよね…


｢でも…このままじゃ…今のうちに行ったほうが…｣


｢嫌だよ。俺幽霊が怖い。｣


美里は昔幽霊と遊んでいたことがあったらしいの。


私と出会うもっと前。まだ5歳くらいだったみたい。


そのころは幽霊が普通の人間だと思ってたらしいわ。


でも何日か遊んでいて、その幽霊が美里のことを


崖から落そうとして美里は入院したわ。


足を骨折しただけだったから良かったものの、美里はお母さんに


外で遊んではいけないと言い、美里は１ヶ月外で遊ばなかったんだって。


…だから美里は幽霊を見て見ぬフリをしているの。でも幽霊は


美里のことを何度も何度も襲うとしているわ。


私が守らなきゃね！


その時私と美里は大きい光に包まれて意識をでばなした