19 / 62
『 灰色だった俺と第三聖剣と見えぬ亡霊 』
しおりを挟む
俺たちは予想以上の売上だったこともあり、今日はアーガイルで一泊することにした。
日はまだ落ちていないが、二人が手伝ってくれたお礼も兼ねて、村の食堂でささやかながら売上パーティーを開くことにした。
「シエロいいですか、女子たる者、年齢も場所も立場も関係ありません。常に好きな服を着て好きな装飾で彩る事ができるのです。ですが私は見ての通りシエロのように可愛い系ではない——だからこそ、だからこそ私の代わりにシエロには可愛い服を着てもらいたいのです。明日、一緒に見繕いましょう。良いですよね総司郎」
聖剣見習いたるもの酒は口にできない(年齢もあるのか知らないが)といってジュースを飲んでいるミセリアだが、酔ってもいないのに女子の話題に異様に食いつきが良い。
あれか聖剣見習いと言えど、学生さんのようだし、そういう話題好きなんだろう。
「ああ、好きな服を見てこい」
流石にごり押しだとマリアベルの時のように嫌がるだろうなあと思って隣に座るシエロを盗み見る。
「……うん、お願いするの」
シエロははにかみながら、両手でジュースに口をつける。
な、なにいい!
荷物卸の時は考えとく程度だったのに、なんだその意識の違いは!
凄い、凄い成長だぞこれは。世間知らずだった娘が、年上のお姉さんのごり押しにより、心を動かしたのか、ありがとうミセリア!
「そういえば剣はすぐに返さないとな、ミセリア」
今はまだ馬車だが、金が手に入ったんだ。もう返してもいいだろう。
しかしミセリアは大きく首を左右に振り、仰々しく右手を前に突き出す。
「総司郎の依頼は行商人ギルドへ納金することで完了する。それまで品物は受け取れない」
「全くどこまでも固いやつだな」
「私は十四番目の聖剣使いになる者として、秩序という名のルールは日頃から守りたい。聖剣使いは世界の調停者、均衡を保つ者。ルールに綻びを生んでしまえば、私の心も小さな綻びから更に大きくなってしまう。聖剣使いとしてそれは見過ごせない」
「そうだな権力とや力を手にしたとき、人は間違いやすいからな。日常的に気を付けるミセリアは良い道を歩んでいると俺は思うよ」
「私はまだまだです。総司郎に預けている剣、あれが覚醒しなくては聖剣見習いの土台にも立てないのが本来のこと、まだ私の心に——」
「開いてるか!」
ドガッと食堂の両開きのドアが蹴られ、食堂にいた者たちは一斉に入り口を見た。そこには煉瓦のように赤焦げた甲冑を身に纏った男が豪快に入ってきた。
よく見るとマントも赤焦げており、男の顔周りにふさふさのファーが付いている。
右手には斬馬刀のような剣を持っている。両手でも持てないほどの巨大な剣が納められており、巨人のような種族がいたとしても簡単には振り回せないだろう。
「酒だ、酒を今すぐ並べろ!」
男の顔は斜めに痛々しい傷が一つ走っている。顔は豪傑とは彼の為にある言葉じゃないかと思えるほど、修羅場を潜り抜けてきた彫りの深い顔だ。
「奴はもしかして……」
あの単色でまとめられた鎧と、ただならぬ立ち振る舞い。嫌が応にも身構えてしまう。シエロの手を引っ張りすぐさま背中へ隠す。
ミセリアも気が付いたのか、はっと息を飲んだ。
「第三聖剣——ガドウ様」
やっぱりそうなのか。
男は誰もいない広いテーブルを見つけて、大きな動きで席に座り、彼についてきた剣士達十人ほども同じテーブルに着く。
「酒は紳士の嗜みだ、酒がなくちゃ話にならん!」
がっはっはと笑い、ガドウは運ばれてきたビールを一気に飲み干す。
「姉ちゃん、これじゃ何度も呼び出しちまう。樽を三つここにおいておけ」
呼びつけられたウェイトレスは、「は、はい」と気迫に押されながら、店長たちと共に酒だるを運び始めた。
店長がが最後の酒樽を置いたころ、ガドウは店長を呼び止める。
「この辺りでグロウスがいると聞いてきたんだが情報はあるか」
「い、いや私は、さあ、どうでしょう」
「ん、知らんのか? 確かな情報だと聞いてきたんだがな」
すみません、と店長はそそくさとガドウから離れる。
「おいてめえら、酒を飲んだら聞き込みを開始しろ。今は他国よりも早く多くのグロウスが必要だからな」
「はい、今すぐに!」
ガドウの脇に立っていた剣士がすぐさま立ち上がるが、ガドウは目にも止まらぬ速さで彼の肩を片手で押さえつける。そして力ずくで椅子に座らせるた。
「聞こえなったか? 酒を飲んでからだ。役に立たねえ耳は切り落とすか? それとも頭の方が良いか?」
「い、いえ、しょ、承知しました」
剣士は怯えながら目の前のビールを一気に飲み干す。
「分かればいい。おら、お前らも全部飲み干してからだ。紳士たるもの、酒の力を取り込んでから優雅に事に当たれ」
は、はい! と他の剣士たちもすぐさま飲み始める。
何なんだこの宴会パワハラ聖剣使いは。
「シエロ、グロウスの声は聞こえるか?」
背中に隠したシエロに呟くと、シエロはそっと俺に耳打ちする。
「グロウスの声は聞こえないんだよ。ここにはいないと思うの」
「そうか、じゃあ誤報なのか……? アトラ、ラプチャーから収集したデータを元にグロウスを探せるか?」
『ラプチャーと同様の波長は感じ取れません。もし存在するならば個体により波長が別の為に認識できないか、データ不足化になります』
「そか、ありがとう」
そうなるとあの聖剣使いのガドウは無駄足となる。けど俺には気になる事があった。
「なあミセリア、グロウスがいるという報告で、十三聖剣が出てくるのはどの程度のレベルの話なんだ?」
十三人しか存在しない聖剣だ。グロウス狩りの他にも極彩色の魔女捕獲も行っているはずだ。そんな忙しいのに、この村での不確かなグロウスに人員を割くのは不可思議だ。
「百パーセントでしょうか。十三聖剣を動かしつつももし誤報だった場合は、国務を邪魔したこととなり、最悪首を切られます」
「想像通りだ」
ということはこの村にグロウスはいる。
グロウスがいるということは、俺とシエロは彷徨っている彼を鎮魂させねばならない。
彼女の家族と住みよい未来を築くために。
「そうじろう、探すんだよ」
「シエロ、探そう、そのグロウスを」
グロウスの気配が無いのは気にかかるが、ガドウに渡すわけにはいかない。
俺たちはそそくさと食事を済ませ、酒盛りをしているガドウ達がいる食堂を後にした。
『 灰色だった俺と第三聖剣と見えぬ亡霊 』
日はまだ落ちていないが、二人が手伝ってくれたお礼も兼ねて、村の食堂でささやかながら売上パーティーを開くことにした。
「シエロいいですか、女子たる者、年齢も場所も立場も関係ありません。常に好きな服を着て好きな装飾で彩る事ができるのです。ですが私は見ての通りシエロのように可愛い系ではない——だからこそ、だからこそ私の代わりにシエロには可愛い服を着てもらいたいのです。明日、一緒に見繕いましょう。良いですよね総司郎」
聖剣見習いたるもの酒は口にできない(年齢もあるのか知らないが)といってジュースを飲んでいるミセリアだが、酔ってもいないのに女子の話題に異様に食いつきが良い。
あれか聖剣見習いと言えど、学生さんのようだし、そういう話題好きなんだろう。
「ああ、好きな服を見てこい」
流石にごり押しだとマリアベルの時のように嫌がるだろうなあと思って隣に座るシエロを盗み見る。
「……うん、お願いするの」
シエロははにかみながら、両手でジュースに口をつける。
な、なにいい!
荷物卸の時は考えとく程度だったのに、なんだその意識の違いは!
凄い、凄い成長だぞこれは。世間知らずだった娘が、年上のお姉さんのごり押しにより、心を動かしたのか、ありがとうミセリア!
「そういえば剣はすぐに返さないとな、ミセリア」
今はまだ馬車だが、金が手に入ったんだ。もう返してもいいだろう。
しかしミセリアは大きく首を左右に振り、仰々しく右手を前に突き出す。
「総司郎の依頼は行商人ギルドへ納金することで完了する。それまで品物は受け取れない」
「全くどこまでも固いやつだな」
「私は十四番目の聖剣使いになる者として、秩序という名のルールは日頃から守りたい。聖剣使いは世界の調停者、均衡を保つ者。ルールに綻びを生んでしまえば、私の心も小さな綻びから更に大きくなってしまう。聖剣使いとしてそれは見過ごせない」
「そうだな権力とや力を手にしたとき、人は間違いやすいからな。日常的に気を付けるミセリアは良い道を歩んでいると俺は思うよ」
「私はまだまだです。総司郎に預けている剣、あれが覚醒しなくては聖剣見習いの土台にも立てないのが本来のこと、まだ私の心に——」
「開いてるか!」
ドガッと食堂の両開きのドアが蹴られ、食堂にいた者たちは一斉に入り口を見た。そこには煉瓦のように赤焦げた甲冑を身に纏った男が豪快に入ってきた。
よく見るとマントも赤焦げており、男の顔周りにふさふさのファーが付いている。
右手には斬馬刀のような剣を持っている。両手でも持てないほどの巨大な剣が納められており、巨人のような種族がいたとしても簡単には振り回せないだろう。
「酒だ、酒を今すぐ並べろ!」
男の顔は斜めに痛々しい傷が一つ走っている。顔は豪傑とは彼の為にある言葉じゃないかと思えるほど、修羅場を潜り抜けてきた彫りの深い顔だ。
「奴はもしかして……」
あの単色でまとめられた鎧と、ただならぬ立ち振る舞い。嫌が応にも身構えてしまう。シエロの手を引っ張りすぐさま背中へ隠す。
ミセリアも気が付いたのか、はっと息を飲んだ。
「第三聖剣——ガドウ様」
やっぱりそうなのか。
男は誰もいない広いテーブルを見つけて、大きな動きで席に座り、彼についてきた剣士達十人ほども同じテーブルに着く。
「酒は紳士の嗜みだ、酒がなくちゃ話にならん!」
がっはっはと笑い、ガドウは運ばれてきたビールを一気に飲み干す。
「姉ちゃん、これじゃ何度も呼び出しちまう。樽を三つここにおいておけ」
呼びつけられたウェイトレスは、「は、はい」と気迫に押されながら、店長たちと共に酒だるを運び始めた。
店長がが最後の酒樽を置いたころ、ガドウは店長を呼び止める。
「この辺りでグロウスがいると聞いてきたんだが情報はあるか」
「い、いや私は、さあ、どうでしょう」
「ん、知らんのか? 確かな情報だと聞いてきたんだがな」
すみません、と店長はそそくさとガドウから離れる。
「おいてめえら、酒を飲んだら聞き込みを開始しろ。今は他国よりも早く多くのグロウスが必要だからな」
「はい、今すぐに!」
ガドウの脇に立っていた剣士がすぐさま立ち上がるが、ガドウは目にも止まらぬ速さで彼の肩を片手で押さえつける。そして力ずくで椅子に座らせるた。
「聞こえなったか? 酒を飲んでからだ。役に立たねえ耳は切り落とすか? それとも頭の方が良いか?」
「い、いえ、しょ、承知しました」
剣士は怯えながら目の前のビールを一気に飲み干す。
「分かればいい。おら、お前らも全部飲み干してからだ。紳士たるもの、酒の力を取り込んでから優雅に事に当たれ」
は、はい! と他の剣士たちもすぐさま飲み始める。
何なんだこの宴会パワハラ聖剣使いは。
「シエロ、グロウスの声は聞こえるか?」
背中に隠したシエロに呟くと、シエロはそっと俺に耳打ちする。
「グロウスの声は聞こえないんだよ。ここにはいないと思うの」
「そうか、じゃあ誤報なのか……? アトラ、ラプチャーから収集したデータを元にグロウスを探せるか?」
『ラプチャーと同様の波長は感じ取れません。もし存在するならば個体により波長が別の為に認識できないか、データ不足化になります』
「そか、ありがとう」
そうなるとあの聖剣使いのガドウは無駄足となる。けど俺には気になる事があった。
「なあミセリア、グロウスがいるという報告で、十三聖剣が出てくるのはどの程度のレベルの話なんだ?」
十三人しか存在しない聖剣だ。グロウス狩りの他にも極彩色の魔女捕獲も行っているはずだ。そんな忙しいのに、この村での不確かなグロウスに人員を割くのは不可思議だ。
「百パーセントでしょうか。十三聖剣を動かしつつももし誤報だった場合は、国務を邪魔したこととなり、最悪首を切られます」
「想像通りだ」
ということはこの村にグロウスはいる。
グロウスがいるということは、俺とシエロは彷徨っている彼を鎮魂させねばならない。
彼女の家族と住みよい未来を築くために。
「そうじろう、探すんだよ」
「シエロ、探そう、そのグロウスを」
グロウスの気配が無いのは気にかかるが、ガドウに渡すわけにはいかない。
俺たちはそそくさと食事を済ませ、酒盛りをしているガドウ達がいる食堂を後にした。
『 灰色だった俺と第三聖剣と見えぬ亡霊 』
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~
暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。
しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。
もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる