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第十五話 灰色だった俺と均衡者見習い
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「良い食べっぷりだな」
念のため少し多めに買っておいて良かった。焚火の向かいで肉と野菜をがつがつ食べる少女は、両頬に食品を詰め込んだまま涙目で頷く。
「あふぃがふぉーふぉふぁいふぁふ」
「なんて言ってるのかな」
「さあ……感謝じゃないか?」
俺とシエロは既に食べ終わっており、一心不乱に食べる少女をずっと見つめていた。
少女の名前はミセリア=スペルビアという一七歳の少女だった。どっかの制服のようなきっちとした服の着こなしで、見方によっては紺色のブレザーとスカートに見えなくもない。長い黒髪は後ろで一つの三つ編みとして結っている。
彼女をホロの中から降ろしたときも、大切そうに細長い包みを一緒に持ってきた。今は彼女の手元に置かれている。
「——うっ!」
「あんまり詰め込み過ぎるからだ、ほら」
俺が手元の水筒を見セリアに渡すと、激しく水稲の水を飲み干した。
「はあはあ、た、助かりました。心遣い感謝いたします」
「腹減って寝てたんじゃ、見過ごせないしな」
「お互い様だよ!」
シエロも笑顔でミセリアに笑い返すと、すまなそうな顔のミセリアはつられて微笑んだ。
「それでなぜ馬車に乗っていたんだ、確認したときはいなかったんだが」
「それなんですが——助けていただいて恐縮ですが、これを返していただきたい」
ミセリアは手元にある長い棒を手元に引き寄せた。
「確かその積荷は武器と聞いていたな」
行商人ギルドで荷物を積んだ時に、食料品と共に売買用の雑貨を少しばかり積み込んだ。そのうちの一つだ。布に包まれているが中身はよく知らない。
「これは元々、私の剣なんです」
「剣か、何故君の剣が行商人ギルドの荷物に紛れていたんだ?」
「実は私がアルデバランに立ち寄ったのは旅の途中だったんです。その際、迷子の両親を探していたら、知らぬ間に盗まれてしまい、なんとか見つけたときには質屋に売り飛ばされ、ありったけのお金で買おうとした矢先、金は擦られ、町中を三日三晩走り回ったげく、あなたの馬車に詰め込まれて街を出ていく姿を見たのです」
「不運だったな」
「ええ、私は昔からそういうところがあって——着いたあだ名は幸運切りのミセリア。全力疾走で馬車を追い、あなた達が昼食を取っている隙に手に入れようとしたら、すぐに走り出してしまったんです。その結果、揺れが気持ちよく……恥ずかしながらこの有様です」
「そうだったのか。ミセリアの剣なら返してやりたいのは山々なんだが……俺たちも行商人ギルドのテスト中なんだ。もし良かったら買ってもらえると助かるが、無一文だったな」
「かたじけない……」
「いや、俺たちもそうだし仕方ない。これから金を稼ぐために行商人ギルドに加入しようとしてる身だしな」
「うんうん、億万長者になるよ」
シエロが合の手を入れる。
「そうでしたか。うーん、事情を話して譲ってもらうのは難しいですよね」
「そうしてやりたいが無条件というのもな。そうだ、俺たちは次の村に荷物を運ばなければいけない。ついでに雑貨も販売してくる。その中で予定より高く商品を販売し、その分で購入したことにして譲ろう。それなら問題ない」
「本当ですか!」
ミセリアの顔がぱっと華やぐ。
「是非私にも手伝わせてください」
さっき話したばかりだが彼女は義理人情に篤そうな真面目なタイプだと感じる。手伝いを断っても気持ちが晴れないだろう。
「是非お願いするよ。俺とシエロでは人手が足りなかったんだ」
「はい! 恩に切ります総司郎、シエロ!」
「その間まで剣は預かっていてくれるか?」
俺の言葉に二つ返事するかと思ったが、ミセリアはうっと言葉を詰まらせる。
「ありがたいお言葉、しかし私は——私のミスにより手放してしまった愛剣を——そこまで甘えることはできない。総司郎に持っていていただきたい。私が持つべき日が来たら、快く手にしたいと思います」
どこまで真面目なんだ、こいつは。
正直、そのまま持ち去っても仕方ないかと俺は思える気持ちではあった。剣一本にここまで執着して着いてきた彼女だ。きっと次からは失敗を活かしてもっと大切に扱うはずだから。
「分かった大切に保管しておくよ」
俺は彼女から剣を受け取り、しっかりと手元に置いた。
「それでこの辺りでは見たことのない格好だが、ミセリアは何処からきたんだ?」
「失礼、名前以外も名乗るべきでした。私、ミセリア=スペルビアは聖剣育成組織『カラドボルグ』の訓練生であります!」
「聖剣——だと」
あの黄金甲冑を着た騎士や、マリアベルの母を殺めた第八聖剣などに関連する組織。
「私たちは聖剣となり、各国に所属し、世界の均衡を保つ」
のですが、と照れくさそうにミセリアは目を伏せる。
「——聖剣使いになったものはここ最近の組織からは輩出されておりません」
「そんなに厳しいのか」
「十四番目の聖剣の輩出が待たれていますが、ここ三年ほどは囁かれるような人物は全く。噂に聞くグロウス狩りの黒甲冑はスカウトされたとの噂ですが、断られたようですし……あれほど強大な力がないと聖剣の対象にもなれないようです」
あの黄金騎士がどこかで断ったことを話したせいか、噂は地味に広がったのだろう。または本物が正式に断ったかのどちらかだ。
「その為、今年の修練性の課題は一年間は世界を放浪し、聖剣となるための修業が追加されました。聖剣となるには組織内だけでの学びでは無駄だと結論が出たのでしょう」
ミセリアはこぶしを握りながら、ぱちぱちとはぜる焚火を強く見つめる。
「だから私はこの旅で聖剣となるためのきっかけを掴みたかった。私が十四番目の聖剣になるために」
理由を聞くのも憚られるほどの決意が、体から滲み出ている。
「そのための剣なんだな、そりゃあ大切なわけだ」
「聖剣見習いは常に剣と共にあり。苦楽を共にし、人生を歩んでいくのに——私は——」
「悔やむな悔やむな。過ぎてしまったことは仕方ない」
尚更すぐに渡してやりたいが、自分の力で勝ち取らないとダメなタイプに間違いない。自分に厳しいタイプは何処の世界でも生きにくいものだ。決して嫌いじゃないが。
「よし、明日には村に到着する。そこでさっさと売りさばいて、聖剣見習いの旅を続けてくれ! そのためには今日は早く寝なくちゃな」
俺の隣で元気だったシエロもいつの間にか、眠気眼でうつらうつらしている。
「シエロは一人で寝るのがまだできなくてね。ミセリアは一緒にシエロと馬車の中で寝てくれるか?」
「そんな! 私は雇われの身、仮ではあるが雇い主である総司郎を外で寝せるわけにはいきません。私が見張りを——!」
「俺は大丈夫だ」
言っても分からないだろうから、それっぽく宙に指を振る。
「最近流行りの魔術を多少嗜んでいてね。この一帯に危険な者が近づいたら叩き起こしてくれる魔術を常に使っているのさ」
アトラっていうスーパー便利な人工知能でな。
「そんなことができるのですか、魔術とは」
「まあな、だからシエロの事は頼んだぜ。寝相も悪いからな」
「ええ、では申し訳ありませんが任されました」
ミセリアは渋々といった感じで引き下がる。俺を地面で寝せることに抵抗があるのだろう。焚火や食器を片付けた後、ミセリアとシエロは馬車の中に消えた。
俺は大木の根を枕にし、スーツのジャケットを置き、腹の上で掛布団代わりにする。
異世界の真夜中は日本の夜とさほど変わらない。
いりりりと小さな虫の音が聞こえ、さあああと葉が風に揺れる音がする。小枝は擦れてぎーぎーと音がし、自然の音に身をすましているうちに俺の意識は深く沈んでいった。
見張りをアトラに任せて。
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念のため少し多めに買っておいて良かった。焚火の向かいで肉と野菜をがつがつ食べる少女は、両頬に食品を詰め込んだまま涙目で頷く。
「あふぃがふぉーふぉふぁいふぁふ」
「なんて言ってるのかな」
「さあ……感謝じゃないか?」
俺とシエロは既に食べ終わっており、一心不乱に食べる少女をずっと見つめていた。
少女の名前はミセリア=スペルビアという一七歳の少女だった。どっかの制服のようなきっちとした服の着こなしで、見方によっては紺色のブレザーとスカートに見えなくもない。長い黒髪は後ろで一つの三つ編みとして結っている。
彼女をホロの中から降ろしたときも、大切そうに細長い包みを一緒に持ってきた。今は彼女の手元に置かれている。
「——うっ!」
「あんまり詰め込み過ぎるからだ、ほら」
俺が手元の水筒を見セリアに渡すと、激しく水稲の水を飲み干した。
「はあはあ、た、助かりました。心遣い感謝いたします」
「腹減って寝てたんじゃ、見過ごせないしな」
「お互い様だよ!」
シエロも笑顔でミセリアに笑い返すと、すまなそうな顔のミセリアはつられて微笑んだ。
「それでなぜ馬車に乗っていたんだ、確認したときはいなかったんだが」
「それなんですが——助けていただいて恐縮ですが、これを返していただきたい」
ミセリアは手元にある長い棒を手元に引き寄せた。
「確かその積荷は武器と聞いていたな」
行商人ギルドで荷物を積んだ時に、食料品と共に売買用の雑貨を少しばかり積み込んだ。そのうちの一つだ。布に包まれているが中身はよく知らない。
「これは元々、私の剣なんです」
「剣か、何故君の剣が行商人ギルドの荷物に紛れていたんだ?」
「実は私がアルデバランに立ち寄ったのは旅の途中だったんです。その際、迷子の両親を探していたら、知らぬ間に盗まれてしまい、なんとか見つけたときには質屋に売り飛ばされ、ありったけのお金で買おうとした矢先、金は擦られ、町中を三日三晩走り回ったげく、あなたの馬車に詰め込まれて街を出ていく姿を見たのです」
「不運だったな」
「ええ、私は昔からそういうところがあって——着いたあだ名は幸運切りのミセリア。全力疾走で馬車を追い、あなた達が昼食を取っている隙に手に入れようとしたら、すぐに走り出してしまったんです。その結果、揺れが気持ちよく……恥ずかしながらこの有様です」
「そうだったのか。ミセリアの剣なら返してやりたいのは山々なんだが……俺たちも行商人ギルドのテスト中なんだ。もし良かったら買ってもらえると助かるが、無一文だったな」
「かたじけない……」
「いや、俺たちもそうだし仕方ない。これから金を稼ぐために行商人ギルドに加入しようとしてる身だしな」
「うんうん、億万長者になるよ」
シエロが合の手を入れる。
「そうでしたか。うーん、事情を話して譲ってもらうのは難しいですよね」
「そうしてやりたいが無条件というのもな。そうだ、俺たちは次の村に荷物を運ばなければいけない。ついでに雑貨も販売してくる。その中で予定より高く商品を販売し、その分で購入したことにして譲ろう。それなら問題ない」
「本当ですか!」
ミセリアの顔がぱっと華やぐ。
「是非私にも手伝わせてください」
さっき話したばかりだが彼女は義理人情に篤そうな真面目なタイプだと感じる。手伝いを断っても気持ちが晴れないだろう。
「是非お願いするよ。俺とシエロでは人手が足りなかったんだ」
「はい! 恩に切ります総司郎、シエロ!」
「その間まで剣は預かっていてくれるか?」
俺の言葉に二つ返事するかと思ったが、ミセリアはうっと言葉を詰まらせる。
「ありがたいお言葉、しかし私は——私のミスにより手放してしまった愛剣を——そこまで甘えることはできない。総司郎に持っていていただきたい。私が持つべき日が来たら、快く手にしたいと思います」
どこまで真面目なんだ、こいつは。
正直、そのまま持ち去っても仕方ないかと俺は思える気持ちではあった。剣一本にここまで執着して着いてきた彼女だ。きっと次からは失敗を活かしてもっと大切に扱うはずだから。
「分かった大切に保管しておくよ」
俺は彼女から剣を受け取り、しっかりと手元に置いた。
「それでこの辺りでは見たことのない格好だが、ミセリアは何処からきたんだ?」
「失礼、名前以外も名乗るべきでした。私、ミセリア=スペルビアは聖剣育成組織『カラドボルグ』の訓練生であります!」
「聖剣——だと」
あの黄金甲冑を着た騎士や、マリアベルの母を殺めた第八聖剣などに関連する組織。
「私たちは聖剣となり、各国に所属し、世界の均衡を保つ」
のですが、と照れくさそうにミセリアは目を伏せる。
「——聖剣使いになったものはここ最近の組織からは輩出されておりません」
「そんなに厳しいのか」
「十四番目の聖剣の輩出が待たれていますが、ここ三年ほどは囁かれるような人物は全く。噂に聞くグロウス狩りの黒甲冑はスカウトされたとの噂ですが、断られたようですし……あれほど強大な力がないと聖剣の対象にもなれないようです」
あの黄金騎士がどこかで断ったことを話したせいか、噂は地味に広がったのだろう。または本物が正式に断ったかのどちらかだ。
「その為、今年の修練性の課題は一年間は世界を放浪し、聖剣となるための修業が追加されました。聖剣となるには組織内だけでの学びでは無駄だと結論が出たのでしょう」
ミセリアはこぶしを握りながら、ぱちぱちとはぜる焚火を強く見つめる。
「だから私はこの旅で聖剣となるためのきっかけを掴みたかった。私が十四番目の聖剣になるために」
理由を聞くのも憚られるほどの決意が、体から滲み出ている。
「そのための剣なんだな、そりゃあ大切なわけだ」
「聖剣見習いは常に剣と共にあり。苦楽を共にし、人生を歩んでいくのに——私は——」
「悔やむな悔やむな。過ぎてしまったことは仕方ない」
尚更すぐに渡してやりたいが、自分の力で勝ち取らないとダメなタイプに間違いない。自分に厳しいタイプは何処の世界でも生きにくいものだ。決して嫌いじゃないが。
「よし、明日には村に到着する。そこでさっさと売りさばいて、聖剣見習いの旅を続けてくれ! そのためには今日は早く寝なくちゃな」
俺の隣で元気だったシエロもいつの間にか、眠気眼でうつらうつらしている。
「シエロは一人で寝るのがまだできなくてね。ミセリアは一緒にシエロと馬車の中で寝てくれるか?」
「そんな! 私は雇われの身、仮ではあるが雇い主である総司郎を外で寝せるわけにはいきません。私が見張りを——!」
「俺は大丈夫だ」
言っても分からないだろうから、それっぽく宙に指を振る。
「最近流行りの魔術を多少嗜んでいてね。この一帯に危険な者が近づいたら叩き起こしてくれる魔術を常に使っているのさ」
アトラっていうスーパー便利な人工知能でな。
「そんなことができるのですか、魔術とは」
「まあな、だからシエロの事は頼んだぜ。寝相も悪いからな」
「ええ、では申し訳ありませんが任されました」
ミセリアは渋々といった感じで引き下がる。俺を地面で寝せることに抵抗があるのだろう。焚火や食器を片付けた後、ミセリアとシエロは馬車の中に消えた。
俺は大木の根を枕にし、スーツのジャケットを置き、腹の上で掛布団代わりにする。
異世界の真夜中は日本の夜とさほど変わらない。
いりりりと小さな虫の音が聞こえ、さあああと葉が風に揺れる音がする。小枝は擦れてぎーぎーと音がし、自然の音に身をすましているうちに俺の意識は深く沈んでいった。
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