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第9話 極彩色の魔女と過ぎ去りし日の呼び声
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俺とシエロとマリアベルは、十年前に閉鎖されたアルデバランアイオライト鉱山へと足を踏み入れた。
「アイオライト鉱山は数十年前まで、アイオライトという紫色の宝石がよく採取できる鉱山だったの」
ピンクフレーム眼鏡をかけたままのマリアベルは、コートの内ポケットから小さな宝石を取り出して、ふっと息を吹きかけるとぼんやりと周囲を照らす光を生んだ。
「凄いな、それが魔術なのか?」
手に持った宝石は光り続け、マリアベルがカンテラの中に移した。シエロは何故か俺の後ろに隠れてじっとマリアベルを睨みつける。
「……マリアベルは魔術師なの?」
ピタッと足を止めマリアベルは俺たちに向き直った。
「うちは魔術師じゃない」
少し悲しそうな顔をしてから「歩きながら話そうか」と言った。
「魔術師っていうのは自由自在に魔術を操る人の事だよね。今まで出会った中で、うちはそれを一人しか知らない。今は魔術改革時代と呼ばれているけど、実用化にはもう少しかかりそうで、自分の事を魔術師なんて言ってる人は多分、詐欺師か自分の力量を図れない人。だって本当の魔術を一度でも見ると、魔術師なんてこの世界には存在しないと感じちゃう」
マリアベルの静かな語りを聞いて、シエロは考え込んだようだった。魔術師は魔術を行使することで魔術浸食が起きる。魔術浸食は人をグロウス化させる。グロウス化したものは転生しても何度も苦しみながら生きていく。
その図式を俺は脳内で紐解き、シエロが魔術師の可能性があるマリアベルを警戒していた理由を理解した。
世の中に魔術を広めようとしている人物か観察していたのだ。魔術を教える人間はグロウスを生み出す元凶となる。
マリアベルはシエロの沈黙を、先を促していると捉えたようで、下り坂に気を付けながら語りを続ける。
「魔術なんて怪しいもの止めろっていう両親の反対を押し切って、魔術をその人に習ったんだ」
儚い過去を思い出すようにマリアベルは語り、俺もそれに耳を傾ける。
「魔術って誰も教えてくれないの。みんな個人研究。みんな魔術に対する理論が違うし、研究を盗まれると思ってるから、魔術研究者は群れないんだって後から聞いたよ。それでもその人はうちに魔術を厳しく教えてくれた」
個人研究か、新しい技術が発見されたことで誰もが歴史に名を刻みたいと考えたのだろう。ああそうか、不思議に思っていたが、魔術研究者は群れないから、魔術汚染でグロウスに変化しても誰も気が付かないんだ。だからグロウスが生まれる理由を誰も知らないし、信じようとしないのか。
「でもねうちは魔術に関して才能がなかったみたい。それで悔しくて小物を作るのは得意だったから、魔術の道具を作ることにしたんだ」
「それがその宝石や石なんだな」
「うん、魔術を語って行使するのは時間がかかるけど、魔術を魔術素材に刻み込めば、最後の発動部分にあたる魔術を唱えると魔術が発動するのを発見したから。効果は大分落ちるし素材によってばらつきが出るけどね」
それでも連絡手段や情報拡散が乏しい世界だ。マリアベルが自分で発見した技術はとても貴重なものだろう。
「本当はあの人みたいに最強の魔術師になりたかったんだけどね」
自嘲気味に笑い、更に暗闇を進む。
最強の魔術師か、確か昨日どこかで聞いた。確かマリアベルが酔っぱらってるときに。
「マリアベルに魔術を教えたのは、黒甲冑なのか?」
「そういえば世間ではそんないかつい名前で呼ばれてるね。よく知ってたね総司郎」
「ああ、何かと縁がありそうな気がしたからな」
黒甲冑がグロウス狩りを行い、人々に魔術を広めているのならば、いずれシエロと俺の敵となる。マリアベルに魔術を教えたのならばどんな人間か聞き出せる。
「止まって、そうじろう!」
シエロが声を張り上げて俺の背中を掴んだ。
「ど、どうしたんだよ一体」
「グロウスの声が聞こえるんだよ」
いつものふやけた笑い顔のシエロではなく、緊張した面持ちで辺りを見回す。
「俺には何も聞こえないが——グロウスはほとんど見かけないんじゃないのか?」
「うちはそう聞いてたけど……」
マリアベルもどこか緊張した面持ちだ。もしかしたら初めてグロウスと対峙するのかもしれない。
「このグロウス、何か言ってるの。もうちょっと奥だと思うんだよ」
俺は頷き、耳元に手を当て小声でアトラに語り掛ける。
「準備は良いか」
『片腕だけなら可能です。残りの部分は十分な能力を発揮できません。効率的な供給資源が必要です』
「分かったなら右腕を頼む」
『承知しました。洞窟の中ですので、今から向かいます。少々お時間を』
「頼む」
「総司郎、まさか、グ、グロウスと戦うんじゃないでしょうね」
「多分そのまさかだ」
目につくグロウスは一つ一つ鎮魂していかなければ、極彩色の魔女であるシエロの仕事は終わらないだろう。俺はシエロの笑顔を見たいと思ったから、心の思うままに力を貸したい思う。この気持ちに嘘はない。
マリアベルは俺の顔をじっと見てまだ迷っているようだった。グロウスは貴重な魔術素材だ。この街のオークション会場に行かなくても手に入る可能性がある。だが普通のグロウスは騎士団一個に相当する強力な魔術の使い手だ。
「勝算はあるの?」
「シエロならな」
マリアベルは驚きの表情を表す。俺の娘だと思っている年端もいかない子供に何ができるとでも思っているのだろう。まあ、俺も何ができるか詳細は知らないが。
「引く気は——?」
「シエロに危険が及びそうになれば全力で逃げる」
俺の言葉にマリアベルは下唇を噛んでから、
「行こう。この鉱山は子供の頃から何度も入ったことがあるから、うちがサポートする」
「恩に着る。シエロ、いくぞ」
シエロは無言で頷いて、マリアベルに並んで先に進み始めた。声の大きくなる方をシエロが教え、マリアベルが道案内をする。
冷えた洞窟内を何分歩いただろう。まだアトラスの右腕も到着しない。とことこ歩くシエロの背中を眺めていたら、ピタッとシエロが足を止めた。
「近い——どうしたんだよ、悲しいの? 何が、誰が……」
グロウスの声を必死に聞き取ろうとするシエロは、はっと顔を上げる。
「大丈夫か、シエロ」
シエロは俺の声に反応せず、ゆっくりと顔を動かす、その先にはマリアベルの顔がある。マリアベルは何の事か分からず、小さく首を傾げた。
「——グロウスはマリアベルを呼んでるんだよ」
第九話 極彩色の魔女と過ぎ去りし日の呼び声
「アイオライト鉱山は数十年前まで、アイオライトという紫色の宝石がよく採取できる鉱山だったの」
ピンクフレーム眼鏡をかけたままのマリアベルは、コートの内ポケットから小さな宝石を取り出して、ふっと息を吹きかけるとぼんやりと周囲を照らす光を生んだ。
「凄いな、それが魔術なのか?」
手に持った宝石は光り続け、マリアベルがカンテラの中に移した。シエロは何故か俺の後ろに隠れてじっとマリアベルを睨みつける。
「……マリアベルは魔術師なの?」
ピタッと足を止めマリアベルは俺たちに向き直った。
「うちは魔術師じゃない」
少し悲しそうな顔をしてから「歩きながら話そうか」と言った。
「魔術師っていうのは自由自在に魔術を操る人の事だよね。今まで出会った中で、うちはそれを一人しか知らない。今は魔術改革時代と呼ばれているけど、実用化にはもう少しかかりそうで、自分の事を魔術師なんて言ってる人は多分、詐欺師か自分の力量を図れない人。だって本当の魔術を一度でも見ると、魔術師なんてこの世界には存在しないと感じちゃう」
マリアベルの静かな語りを聞いて、シエロは考え込んだようだった。魔術師は魔術を行使することで魔術浸食が起きる。魔術浸食は人をグロウス化させる。グロウス化したものは転生しても何度も苦しみながら生きていく。
その図式を俺は脳内で紐解き、シエロが魔術師の可能性があるマリアベルを警戒していた理由を理解した。
世の中に魔術を広めようとしている人物か観察していたのだ。魔術を教える人間はグロウスを生み出す元凶となる。
マリアベルはシエロの沈黙を、先を促していると捉えたようで、下り坂に気を付けながら語りを続ける。
「魔術なんて怪しいもの止めろっていう両親の反対を押し切って、魔術をその人に習ったんだ」
儚い過去を思い出すようにマリアベルは語り、俺もそれに耳を傾ける。
「魔術って誰も教えてくれないの。みんな個人研究。みんな魔術に対する理論が違うし、研究を盗まれると思ってるから、魔術研究者は群れないんだって後から聞いたよ。それでもその人はうちに魔術を厳しく教えてくれた」
個人研究か、新しい技術が発見されたことで誰もが歴史に名を刻みたいと考えたのだろう。ああそうか、不思議に思っていたが、魔術研究者は群れないから、魔術汚染でグロウスに変化しても誰も気が付かないんだ。だからグロウスが生まれる理由を誰も知らないし、信じようとしないのか。
「でもねうちは魔術に関して才能がなかったみたい。それで悔しくて小物を作るのは得意だったから、魔術の道具を作ることにしたんだ」
「それがその宝石や石なんだな」
「うん、魔術を語って行使するのは時間がかかるけど、魔術を魔術素材に刻み込めば、最後の発動部分にあたる魔術を唱えると魔術が発動するのを発見したから。効果は大分落ちるし素材によってばらつきが出るけどね」
それでも連絡手段や情報拡散が乏しい世界だ。マリアベルが自分で発見した技術はとても貴重なものだろう。
「本当はあの人みたいに最強の魔術師になりたかったんだけどね」
自嘲気味に笑い、更に暗闇を進む。
最強の魔術師か、確か昨日どこかで聞いた。確かマリアベルが酔っぱらってるときに。
「マリアベルに魔術を教えたのは、黒甲冑なのか?」
「そういえば世間ではそんないかつい名前で呼ばれてるね。よく知ってたね総司郎」
「ああ、何かと縁がありそうな気がしたからな」
黒甲冑がグロウス狩りを行い、人々に魔術を広めているのならば、いずれシエロと俺の敵となる。マリアベルに魔術を教えたのならばどんな人間か聞き出せる。
「止まって、そうじろう!」
シエロが声を張り上げて俺の背中を掴んだ。
「ど、どうしたんだよ一体」
「グロウスの声が聞こえるんだよ」
いつものふやけた笑い顔のシエロではなく、緊張した面持ちで辺りを見回す。
「俺には何も聞こえないが——グロウスはほとんど見かけないんじゃないのか?」
「うちはそう聞いてたけど……」
マリアベルもどこか緊張した面持ちだ。もしかしたら初めてグロウスと対峙するのかもしれない。
「このグロウス、何か言ってるの。もうちょっと奥だと思うんだよ」
俺は頷き、耳元に手を当て小声でアトラに語り掛ける。
「準備は良いか」
『片腕だけなら可能です。残りの部分は十分な能力を発揮できません。効率的な供給資源が必要です』
「分かったなら右腕を頼む」
『承知しました。洞窟の中ですので、今から向かいます。少々お時間を』
「頼む」
「総司郎、まさか、グ、グロウスと戦うんじゃないでしょうね」
「多分そのまさかだ」
目につくグロウスは一つ一つ鎮魂していかなければ、極彩色の魔女であるシエロの仕事は終わらないだろう。俺はシエロの笑顔を見たいと思ったから、心の思うままに力を貸したい思う。この気持ちに嘘はない。
マリアベルは俺の顔をじっと見てまだ迷っているようだった。グロウスは貴重な魔術素材だ。この街のオークション会場に行かなくても手に入る可能性がある。だが普通のグロウスは騎士団一個に相当する強力な魔術の使い手だ。
「勝算はあるの?」
「シエロならな」
マリアベルは驚きの表情を表す。俺の娘だと思っている年端もいかない子供に何ができるとでも思っているのだろう。まあ、俺も何ができるか詳細は知らないが。
「引く気は——?」
「シエロに危険が及びそうになれば全力で逃げる」
俺の言葉にマリアベルは下唇を噛んでから、
「行こう。この鉱山は子供の頃から何度も入ったことがあるから、うちがサポートする」
「恩に着る。シエロ、いくぞ」
シエロは無言で頷いて、マリアベルに並んで先に進み始めた。声の大きくなる方をシエロが教え、マリアベルが道案内をする。
冷えた洞窟内を何分歩いただろう。まだアトラスの右腕も到着しない。とことこ歩くシエロの背中を眺めていたら、ピタッとシエロが足を止めた。
「近い——どうしたんだよ、悲しいの? 何が、誰が……」
グロウスの声を必死に聞き取ろうとするシエロは、はっと顔を上げる。
「大丈夫か、シエロ」
シエロは俺の声に反応せず、ゆっくりと顔を動かす、その先にはマリアベルの顔がある。マリアベルは何の事か分からず、小さく首を傾げた。
「——グロウスはマリアベルを呼んでるんだよ」
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