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第2話 灰色な俺と黄金甲冑と極彩色の魔女

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 眩い光に一瞬目が眩み、次に目を開いたときは夜空に二つの月が見えた。全身は再び豪風の中にあり、落ちているのか昇っているのか定かではない。



「ここは——」



『異世界です』



「い、異世界、何言ってるんだ?」



『文字通り、私たちが存在していた世界とは異なる世界の呼称です』



「ちょ、なんで、いや、でも月が二つあるし、」



 両手両足を広げながら、パラシュートのように落下姿勢を取る。地面まではそれなりの距離がある。



 地上は深い森のようだ。地平線まで森が続いていて街の光は確認できない。



 魔物が徘徊しそうな森には松明の灯がいくつも見えて、細い街道だと認識できる。



『小型人工衛星を落下時に打ち上げました。惑星の気圧、気象、空気はほぼ地球と酷似しており、アトラススーツを脱いでも生存可能な異世界です』



 さっき背中に衝撃を感じたと思ったら人工衛星を打ち上げてたのか。なんなんだこのスーツは。



「個々が百歩譲って異世界だとして、そんな都合の良い話があるのか?」



『ございます、マスター。そのための《アトラススーツ》です』



「なんだアトラススーツって」



『アトラススーツは対異世界探索能力強化型パワードスーツです。想定される様々な異世界の脅威に対して、人智と宇宙の英知を結集して作られた近未来創造武装』



「近未来創造武装、対異世界探索能力強化型パワードスーツ——アトラス……」



 語っていることは理解できるが、脳内に意味が染み込んでこない。



『私はアトラス専用の対異世界補助人工知能、アトラと申します。何なりとお申し付けくださいマスター』



「あ、なるほどな。って、一番納得いかないのは、なんで俺が異世界へパワードスーツで連れてこられたかだ」



『それは元マスターが消滅したからです。生体キーを失ったアトラスは本来の力が発揮できず、異世界へ飛べなくなります。アトラの独自判断により、オペレーションを成功させるため、新たな生体キーを探していた為です』



 あの時の親子の父親が助かって良かった。一歩間違えば家族と離れ離れになっていたところだ。変わりが俺のような独り身なら、誰も悲しまないだろう。



「消失した元マスターはどうなったんだ……何故俺は助かったんだ?」



「アトラの推測では、現実世界と多次元世界の隔たりを超える際、元マスターの概念が宇宙的質量に変化を与える可能性が宇宙思惑に疑問を与え、処理できない情報としてイベントホライゾンへ送られた可能性があります。パソコンで言うところのゴミ箱か名前のないフォルダのようなところに放り込まれたということです。無事でよかったですね。新たなマスター」



「まじかよ……」



 しかもこのAI——アトラって言ったか、単純な言葉の返しだけでなく、分けわからん説明や自然な会話を身につけているあたりが、そこはかとない危険さを感じる。世界の誰も知らない技術かなんかの実験に巻き込まれたような匂いがしないでもない。



「ですが状況は芳しくありません」



「え?」



「地上では異世界人、原住民と呼称しますが、原住民が非現実的原生生物と争っている熱量を感じ取れます」



「君の言っている言葉は全く理解できないが、そもそもこの高さから落ちて平気なのか?」



「アトラススーツのシステムをご説明いたしましょうか?」



「どのくらいかかる?」



「マスターの知識量から算出し、少なくとも明日の朝にゆっくとコーヒーを飲む暇はなさそうな程度には」



「じゃ、無事かどうかだけでいい」



 俺は空中で身をひるがえして地上を見やる。そこには真っ青な焔を身にまとったドラゴンのような化け物がいた。大きさは新宿都庁くらいだろうか。俺の見間違いだと良いが。



 ドラゴンの眼前には、松明を持った騎士団のような人間たちが、剣や斧を振りながら応戦している。上空から見ても分かる通り完全に劣勢だった。



「傷を負う方が難しいでしょう」



「充分」



 ドラゴンは大きく体をねじり、青白い炎をまとった爪で眼前の騎士たちを薙ぎ払う。空中から高速落下する俺に気がついたのか、ドラゴンは大きく息を吸い——、



「げ、目が合った」



 真っ青な炎が天めがけて放たれる。



 地上から見たら、巨大な青い柱が綺麗にそびえたっていたことだろう。



 しかしこの程度で焼かれるアトラスではなかった。



 全身黒のシルエットは闇夜に溶け、全身に青白いラインを引いた体はさながら闇夜を切り裂く流星そのものだ。



「武器は!」



「利き腕を強く一度振ってください」



 アトラの言うがままに右腕を振ると、いつの間にか手の中にコンバットナイフが生まれている。見た目は普通のナイフで刀身も刃渡り数十センチというところか。



「魚捌くんじゃねーんだぞ!」



 大きく振りかぶりながらも流石に文句をつける。下で口を開けているドラゴンめがけてナイフ一本とか、さっきまでサラリーマンをやっていた素人でも分かる。戦えるはずがない。



「くそおおお!」



 ドラゴンのアギトの中へと落下する。



 超高高度からの落下とただのナイフによる内臓からの攻撃。



 暗闇の中で闇雲に手を動かす。ドラゴンの喉と思われる場所に着地したとき、着地の衝撃とナイフの振り回しによるせいか、あっけなく喉を突き破って地面へとナイフを突き立てていた。



 一瞬のことだ。



 ドラゴンの絶命が星明りの元にこだまし、新宿都庁ほどあると思われていた体躯が大きく揺れて右に倒れ伏した。



「魚の方が骨が細かいので難しいですね、マスター」



 地面に突き刺したナイフは引き抜く前に、空気に溶けるように消える。



「何なんだよこのスーツ……」



 呆気にとられて立ち尽くしている俺の背後から、間を置いて歓声が上がる。ガシャガシャと金属を打ち鳴らしながら、次々と騎士のような奴らはドラゴンの体に群がってはロープに括り付ける。



 邪魔だろうと思い俺は脇によける。



 よく見るとこの一帯は深い森のようで、ドラゴンがいた場所は古い洋館の目の前だった。甲冑たちは俺に目もくれず、ドラゴンを切り分けては木の滑車に肉や骨、皮を詰め込んでいく。



「——————」



「ん?」



 声をかけられたと思い振り返ると、そこにはライオン色のマントに黒色の刺繍を施した一人の騎士が立っていた。全身に身につけている鎧は俺とは違い眩い黄金色だ。黒の刺繍が鎧にも施されていて、高い身分だと一目見ただけで分かる。



「——」



 黄金甲冑は俺に何かを話しかけているがさっぱり分からない。兜をかぶったままなので表情も読めず、会話の意味が分からない。



 そこで黄金甲冑は何かに気がついたのか、顎に手を当て、兜を脱いだ。



「————」



 そこから出てきたのは金髪碧眼の絵に描いたような美少年だった。どこかの王子様といっても問題ないくらい鎧と笑顔が似合っている。年の頃は二十歳前後だろう。



「こいつの言っている意味わかるか?」



「発音パターンから解析が完了、次の言葉から日本語として聞こえます。会話も可能です」



「——無口な人なんだね。武人たるもの口数は少ないということかな?」



「いや、そんなことは、たまたま真上にいたもんだから、偶然で」



 出た言葉が全く武人らしくない。



 これならその辺にいる村人の方がよっぽど気の利いたことを喋る。



「たまたま、か」



 ふふと彼が笑うとつられて俺も笑いそうになる。これが容姿端麗な男の力なのか。俺が女だったら即刻落ちてる。



「負け知らずの黒甲冑がいるとは聞いていたが、まさかこんなにスリムな鎧を身につけているとは思わなかったよ。どこの国で作っているのだろうね」



「と、特注品さ」



 俺自身、自分がどんなフォルムなのか知りたい。めっちゃカッコ悪かったらどうしよう。顔とか見てないけど、戦国武将みたいだったら嫌だな。



「何はともあれ、僕が駆けつける前に君のおかげで巨大グロウスを討ち取る事が出来た。感謝するよ」



 グロウスとはなんだ。あのドラゴンみたいなモンスターのことを指す相称なのだろうか。



「これだけのグロウス資源があれば、無益な戦いも減るだろう。どうだい良かったら、お礼をしたいのだが」



「い、いやお礼なんて、ただ牙をむいてきたから、必死だったし」



「僕らにとっては想定よりも怪我人を出さずに済んだ。それにあの噂の黒甲冑様だ。我が王も喜んで迎え入れてくれましょう」



「そ、そうかな」



 さて、どうするか。



 とりあえず異世界に来た目的は俺にはない。さっき聞きそびれたがアトラはあるかもしれないが。まずは情報収集であり、アトラの目的を探るのはその後でもいいだろう。



「それじゃ、お言葉に甘えて——」



 白甲冑が導く馬車に足をかけたとき、ふと視界に真っ白な物体が横切った。



 真っ白な魔女のような帽子、と腰まである純白な髪の毛。肩から足まで覆いつくす真っ白なローブ。ローブの中も真っ白な気がする。肌も透き通ったように白く、瞳は悲しそうに伏せたままだ。年齢は十五やそこらか、大分幼い女の子だ。



 少女は他の甲冑たちに連行されるように、無理やり別の馬車に押し込まれた。



「手荒な真似はしないでください!」



 見惚れている俺の横で、黄金甲冑は先ほどの甲冑に声を張り上げる。すると甲冑たちは慌てたように背筋を正して、優しく馬車のドアを閉めた。



「お恥ずかしいところをお見せしました」



 馬車に乗り込むと、黄金甲冑は軽く頭を下げた。



「彼女は?」



 彼は僅かばかり目を細め、ゆったりと背もたれに体重を預けて言う。



「極彩色の魔女の一人——罪人です」





 第二話 灰色な俺と黄金甲冑と極彩色の魔女

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