カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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63.精進料理のフルコース。またの名を大豆無双-14-

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 紗雪が豆乳でチーズとホイップクリームを作っている頃

 (豆乳、ココナッツオイル、オリーブオイル、塩、リンゴ酢か・・・。リンゴ酢がなければレモン果汁でも可。ならばレモン果汁を使うか。リンゴ酢って市場で売っていたかな?売っていなかったら俺達で作った方がいいだろうな)

 豆乳が入っているボウルにレモン果汁を入れたら木ヘラで軽く混ぜる。その後は放置すると書いているので、その間にメアリアが朝の市場で買って来たココナッツオイルを湯煎で溶かす。

 (後は豆乳が入っているボウルにココナッツオイルにオリーブオイル、塩をミキサーに入れて混ざったらそれを容器に移して冷蔵ボックスで冷やせばいいのだな)

 レイモンドは本を見ながら豆乳でバターを作っていた。

 数時間後

 「まさか・・・」

 「豆乳でバターのみならずチーズとクリームも作れるとはのぅ・・・」

 二人が作ったバター、チーズ、ホイップクリームは豆乳から作ったとは思えないくらいだからなのか、それ等を前にしているクリストフとソフィーは、ただただ素直に感動していた。

 「レイモンド殿、サユキ嬢」

 「まずはパンに塗って食べてみましょうか」

 食事前の祈りを捧げた後、二人が作ったバター、チーズ、ホイップクリームをパンに塗って食べ始める。









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