254 / 458
55.トマトのパンナコッタ-4-
しおりを挟む牛と豚の合い挽き肉、卵、パン粉、チーズグレーターで粉にしたチーズ、パセリ、塩、胡椒
ミートボールのたねをボウルに入れたレイモンドは粘り気が出るまで練った。その後、一口から二口代の大きさに丸めたミートボールのたねに製菓用の小麦粉を塗す。
フライパンにオリーブ油を入れて中火で熱し、焼き色がつくまで転がしながらミートボールを焼いていく。
ミートボールに焼き色が付いたので、フライパンにカットしたトマト、水、顆粒コンソメを加えると蓋をして煮込んでいく。
その間にレイモンドはパスタを茹でたり、ミートボールを焼いているフライパンとは別のフライパンにバターを入れて、殻と背ワタを取り除いた海老に火を通す。
火が通った海老を別の皿に移した後は、フライパンに生クリームとカットしたトマト、茹でたパスタと取り分けていた海老を入れてセバスティアンが注文した料理を作っていた。
最後の仕上げとして、レイモンドはトマトで煮込んだミートボールに塩と胡椒を入れて味を調える。
「紗雪、海老のトマトクリームパスタとミートボールのトマト煮が出来たぞ」
「はい」
レイモンドから料理が出来た事を聞いた紗雪は、窓際のテーブルに座っているセバスティアンとヴェルネージュの元へと運ぶ。
「お待たせしました。海老のトマトクリームパスタとミートボールのトマト煮とパンです」
紗雪がセバスティアンとヴェルネージュが注文した料理をテーブルの上に並べていく。
「デザートのシャーベットパフェとかき氷は料理を食べ終えた頃にお持ちします」
二人にお辞儀をした紗雪は厨房へと戻る。
人間が作ったトマト料理はどのようなものであろうか?
我等が崇める死と闇を司りし神よ、あなたに感謝の祈りを捧げます
未知の味との出会い、新たな発見を期待して二人は目の前にある料理を食べ始めた。
0
お気に入りに追加
422
あなたにおすすめの小説
聖女のはじめてのおつかい~ちょっとくらいなら国が滅んだりしないよね?~
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女メリルは7つ。加護の権化である聖女は、ほんとうは国を離れてはいけない。
「メリル、あんたももう7つなんだから、お使いのひとつやふたつ、できるようにならなきゃね」
と、聖女の力をあまり信じていない母親により、ひとりでお使いに出されることになってしまった。
辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?
聖女業に飽きて喫茶店開いたんだけど、追放を言い渡されたので辺境に移り住みます!【完結】
青緑
ファンタジー
聖女が喫茶店を開くけど、追放されて辺境に移り住んだ物語と、聖女のいない王都。
———————————————
物語内のノーラとデイジーは同一人物です。
王都の小話は追記予定。
修正を入れることがあるかもしれませんが、作品・物語自体は完結です。
異世界召喚された巫女は異世界と引き換えに日本に帰還する
白雪の雫
ファンタジー
何となく思い付いた話なので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合展開です。
聖女として召喚された巫女にして退魔師なヒロインが、今回の召喚に関わった人間を除いた命を使って元の世界へと戻る話です。
神託を聞けた姉が聖女に選ばれました。私、女神様自体を見ることが出来るんですけど… (21話完結 作成済み)
京月
恋愛
両親がいない私達姉妹。
生きていくために身を粉にして働く妹マリン。
家事を全て妹の私に押し付けて、村の男の子たちと遊ぶ姉シーナ。
ある日、ゼラス教の大司祭様が我が家を訪ねてきて神託が聞けるかと質問してきた。
姉「あ、私聞けた!これから雨が降るって!!」
司祭「雨が降ってきた……!間違いない!彼女こそが聖女だ!!」
妹「…(このふわふわ浮いている女性誰だろう?)」
※本日を持ちまして完結とさせていただきます。
更新が出来ない日があったり、時間が不定期など様々なご迷惑をおかけいたしましたが、この作品を読んでくださった皆様には感謝しかございません。
ありがとうございました。
「次点の聖女」
手嶋ゆき
恋愛
何でもかんでも中途半端。万年二番手。どんなに努力しても一位には決してなれない存在。
私は「次点の聖女」と呼ばれていた。
約一万文字強で完結します。
小説家になろう様にも掲載しています。
リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?
【完結】どうやら魔森に捨てられていた忌子は聖女だったようです
山葵
ファンタジー
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。
今は、その考えも消えつつある。
けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。
今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。
ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる