カフェ・ユグドラシル

白雪の雫

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㊱シメパフェ-2-

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 「これ・・・氷菓なんだよな?」

 「昨日のフレンチトーストも綺麗だと思うけど、私はこっちの方が綺麗だと感じるわ」

 グラスの側面から見えるのは杏のジャム、砕いたパイ、カスタードクリーム、カステラ、一口で食べられる大きさに切った杏、カスタードクリーム

 それ等を覆うように載っているシャーベットと、シャーベットに色を添えている杏と杏のジャム、葉っぱの形をしたクッキーもインパクトがあったのだろうか。

 それ等を交互に重ねる事で杏の鮮やかなオレンジ色とカスタードクリームの黄色、シャーベットの白色の層になっている氷菓の、シンプルでありながらどこか楽しい気分にさせる美しさにアルバート達が声を上げる。

 「あなた。早く食べましょうよ!」

 「う、うん。そうだな・・・」

 ロスワイゼに促される形でレイモンドが作った氷菓をスプーンで掬い食べ始める──・・・。







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