父王？家来？七人の精霊？王子？全部お断り！スノーホワイトの望みは平凡な日常を送る事である

④スノーホワイトの望みは平凡な日常を送る事である-1-

 「スノーホワイトにとってのハッピーエンドが実の父親と七人の精霊！？」

　どっちに転んでもデッドオアデッドじゃないの！！

　火炙りで処刑されるか、馬裂きで処刑されるかを聞かれているようなものだわ！！

　ゲームのストーリーを思い返していた鳴海ことスノーホワイトは絶叫する。

 「でも･･･よく考えたら今のスノーホワイトはまだ三歳児なのよね？」

　幸いな事に自分の貞操は無事である。

　だが、このままお城で暮らしていたら七歳を迎える頃には実の父親に寝込みを襲われて、そのまま近親相姦へと一直線。

　しかも、スノーホワイトを殺せという継母の命令を受けた家来に身体を差し出して逃げないといけないのだ。

　仮に家来から逃れる事が出来ても待っているのは七人の精霊。

　彼等の家に居候させてもらう代わりとしてスノーホワイトがやる仕事は七人の精霊の性欲を満たす事だ。





　激しいレディコミのような日常？

　そんなの断固として拒否する！！





　前世はごく普通の会社員だったスノーホワイトにしてみれば、近親相姦や複数プレイが通常運転な日常なんてお断り案件でしかない。

 「父親が実の娘に手を出すようになるのは四年後だから、私には対策を練る時間がある」

　近親相姦を避ける為に何をすればいいのだろうか？

 「そ、それにしても疲れた･･･」

　ゲームの内容を思い出した事で一気に疲れが押し寄せてしまったスノーホワイトは眠気に誘われるまま、目を閉じるのだった。