父王？家来？七人の精霊？王子？全部お断り！スノーホワイトの望みは平凡な日常を送る事である

③禁断の果実-1-

 『鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰？』

　純粋無垢で清楚な少女の顔と男を誘惑する妖艶な女の顔を持つスノーホワイトは命じた家来が殺した事で、魔法の鏡は『王妃様が一番美しい』と答えてくれるはずだ。

 『この世で一番美しいのは誰か？それは･･･森の奥で精霊達と共に暮らしているスノーホワイトです。王妃様なんて足元にも及びませんよ』

　王妃の問いかけにそう答えた鏡は、ある場面を映し出す。

 『スノーホワイトが生きている！？』

　期待に胸を膨らませていたはずの王妃に、鏡が見せたのはスノーホワイトが風を司る精霊のヴィントと交合している姿だった。

 『お城に戻れない姫は精霊達の家に置いて貰っているのですが、その対価としてああやって求められているのです』

 『う、羨ましいーーーっ！！！』

　夫が自分に手を出さないので欲求不満が溜まっている王妃は、スノーホワイトがイケメンの精霊に抱かれているという事実にハンカチを噛みながら金切り声を上げて悔しがる。

　これは父王のスノーホワイトに対する【一人の女性としての好感度】が大いに関係があった。

　スノーホワイトが父王との接触を避ける、或いは好感度が低い場合、攻略対象者である父王は城から姿を消した娘を心配するのだがすぐに再婚した王妃に夢中になる。

　好感度のパラメーターが三分の二以上を占めていると、国王はスノーホワイトを一人の女性として愛しているので王妃に目もくれないのだ。

 『スノーホワイト･･･』

　大事な娘が王宮から姿を消したという事実を受け入れる事が出来ずに落ち込んでいる国王の姿、そして精霊に自分の身を差し出す事で生き延びているスノーホワイトが脳裡に過った王妃は決意する。





 （スノーホワイトが死んだら、この世で一番の美女は私じゃない！）










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 （そうだ〇都、行こう的なノリで王妃はスノーホワイトを殺しに行ったのよね～）

　王妃が変装した老婆が持ってきた林檎を食べてしまったスノーホワイトは命を落としてしまう。

 （精霊だったらスノーホワイトを簡単に生き返らせる事が出来そうな気がするのだけど･･･）

　好感度が低いからなのか、倒れているスノーホワイトを見つけた精霊達はこれといった措置をせずに彼女の死体をガラスの棺に寝かせるだけである。

　父王ルートだと、王子によって息を吹き返すところまで物語に沿った流れでゲームが進んで行く。

 （その方法が王子様のキスではなく強姦というのがまた･･･）

　いや、ガラスの棺で眠っていた時のスノーホワイトは仮死状態だったので死姦という表現がぴったりかも知れない。

 （まぁ、王子様のおかげ（？）で生き返ったスノーホワイトに待っているのは調教の日々･･･）

　王子様は超巨根という理由で誰も嫁ぎたがらない。

　そんな彼の前に現れたのがスノーホワイトだ。

　男性だけではなく女性が思い描くナイスバディな持ち主の美少女を王子が逃す訳がない。

　王子はスノーホワイトを自分の嫁にするべく、張り型を使って彼女の女の子の部分を広げるのだ。

 （確かに王子様の超巨根を目の当たりにしてしまったスノーホワイトが怯えてしまったムービーとスチルがあったわね･･･）