メイドは見た

白雪の雫

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4話

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 「全然話が違うじゃない!!あたしはランディ様が公爵になったら贅沢出来ると思って近づいたのに!!!」

 「何だと!?ケリー、お前の目的は地位と金だったと言うのか!?」

 「当然よ!裕福な公爵家の跡取りという地位がなければ、ランディ様のようにテクも何もない男に色仕掛けなどする訳ないでしょ!!!」

 しかも最悪な事に皮を被っている粗チン!

 赤黒くて固くて太くて持久力がある攻め様のように立派な男根を持っていないランディ様なんて男じゃないわ!!

 ケリーの本性を知ってしまったのでしょうね。

 土下座した粗チンはミーシャお嬢様にこう言ったの。

 「ミーシャ、済まない。どうやら私は悪女に惑わされていたようだ。これからはお前だけを大切にすると約束する。だから・・・今から子供を作ろう!」

 「「「は?」」」

 粗チンの一言に旦那様達から間の抜けた声が上がったのだけど、すぐに我を取り戻したミーシャお嬢様が後頭部を踏みつけながらこう仰ったわ。

 「ランディ・・・いえ貧相な粗チン様。家の為だけに貴方のような殿方と結婚するのも、ましてや子供を作る行為をするなど死んでもお断りです!!!」

 「粗チン・・・いやランディ殿、独身なのに君が婚前に情を交わしていた事によりランディ君の有責によりミーシャとの婚約は解消になった。それにより粗チン・・・ランディ殿の実家への援助はなくなるだけではなく今までの援助金の返還と慰謝料の請求をするからね」

 「ランディ・・・いえ粗チン殿、貴方には如何わしい行為で汚れてしまった公爵家の消毒と家具の買取をして貰いますからね」












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