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王妃になった男爵令嬢-2-
しおりを挟む子爵家か伯爵家の正妻になるより高位貴族の愛妾
高位貴族の愛妾になるより王太子殿下の愛妾
王立学園に入学すれば今よりも贅沢が出来る!
その思いだけを胸にスピカは寝る間も惜しんで頑張った。
結果
及第点ではないが、何とか貴族令嬢としての立ち居振る舞いだけは出来るようになった。付け焼刃とも言う。
(お父様は高位貴族・・・王太子殿下の愛妾になれたらいいと言っていたけど、このあたしが愛妾で終わるなんて冗談じゃないわ!)
クラウン男爵に見送られながら王立学園に向かっているスピカは心の中で父親に毒吐く。
(あたしは王太子殿下の妃に・・・そして王妃になる!!!)
その為だけに自分は努力してきたのだ。
王太子妃になるという野心を胸にスピカは王立学園の門を潜る。
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