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⑫ビューティー王国-1-
しおりを挟む「バーナードさん?豚の顔をしている人型のモンスターって・・・オーク、だったりします?」
漫画やゲームとかでしか見た事がないモンスターのオーク。
確かオークは雄しか存在せず性欲が旺盛で常に発情しているからなのか、女を見かけたら襲い苗床にしてしまうモンスターだったはずだ。
「ああ。オークは性欲が旺盛で女に目がないモンスターだ」
やはり冒険者ギルドに行って護衛を頼んで良かったと、一人で旅していたらエロ同人誌のような目に遭っていたところを想像してしまった奈緒美はオークというモンスターに対する恐怖で腰を抜かす。
「でも、オークの肉は美味しいし、睾丸は精力剤の材料になっていたりするのよ」
「オークって身体は人間みたいなのに豚のような見た目をしているから、味と食感って豚肉のような感じなのですか?」
人間よりも身体の大きいマウンテンボアといったモンスターを倒した暁の剣のメンバーが側に居るという安心感で我を取り戻した奈緒美がオークの肉がどのようなものなのかを尋ねる。
「そうだな~。一言で言えばオークの肉は上等な豚肉って感じになるのかな?」
「あたし達は料理が下手だからオークの肉を台無しにしてしまったけどね」
「み、皆さんにはオークの肉を焼いた料理に煮込んだ料理をお出しします!」
うぉぉぉぉぉ!!!
「オークよ!俺達の飯の為だ!」
「大人しくやられてくれ!!!」
暁の剣に護られながらビューティー王国に向かっている途中、オークの集団に襲われたのだが、そこはベテランの冒険者である彼等。
いとも簡単にゴブリンとオークの集団を倒す。
奈緒美の目の前にはモザイク処理をしないといけないR-18Gな光景が広がっているのだが、そこは敢えてスルーとして・・・。
解体・血抜きしたオーク肉をバーナード達から受け取った奈緒美が生姜焼きとして調理する。
「う、美味い!」
「ジンジャーの風味が効いたタレとオーク肉の相性って最高!!」
「ナオミさんの料理を食べている時だけな?何かこう・・・身体の調子がいいんだ」
「そうそう。身体が軽くなったというか、疲労の回復が何時もより早いというか・・・そんな感じ」
「で、普段の飯を食っている時はそんな風にならないんだ」
「それは気のせいだと思いますよ。皆さんは冒険者として鍛えていますから回復が早いのですよ」
(【手】というスキル・・・本当に凄いわ)
ランドルフ達に対してそう言った奈緒美だが、こんなところでデトックス効果が発揮されるなんて夢にも思わなかったと心の中で呟く。
「そうかな~?」
「それよりも皆さん、私を護りつつ山賊を返り討ちにしたから疲れているのでは?手と足のマッサージをしましょうか?」
「「「「お願いします!!!」」」」
奈緒美のマッサージを受けていた時の四人の顔はほわ~んとなっていた。
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