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6話
しおりを挟むあれから二年
幾つもの戦場を渡り歩いた事で強くなったガブリエルは、兄貴と呼ばれるに相応しいムッキムキのゴリマッチョになった。
但し、声と顔つき、仕種と雰囲気は昔と変わらなかったが。
「だから・・・僕と結婚して!!」
そして話は冒頭へと戻る。
「は、はい・・・」
(ど、どうしよう!?)
ガブリエルの変貌ぶりに呆気に取られていたヒルデガルトは、自分でも知らない内に承諾の返事をしちゃっていた。
「ヒルダ・・・いいのか?」
「男の娘なのに身体はボディビルダーのようにムッキムキなのよ?」
ヒルデガルトほどの美人であれば結婚相手何て簡単に見つかるし、何よりこの場には国王夫妻と王太子が居ないので先程の話をなかった事にも出来るのだ。
「私の為に強くなったのですよね?それに応えなければ私の女が廃れますし・・・」
「マジ、かよ・・・」
「ありがとう!ヒルダちゃん!」
いいのか?
それでいいのか?
軽い感じで結婚をOKしたヒルデガルトに抱き着く男の娘なゴリマッチョというシュールな光景に頭を抱えてしまう公爵一家であった。
そして初夜を迎えるのだが──・・・
「ガブリエル殿下ってゴリマッチョになったのに、その・・・小さいのね」
ガブリエルの子供的なナニを見てしまったヒルデガルトは声を上げて笑ってしまう。
「酷いよ!ヒルダちゃん!!」
うわああん
身体はゴリマッチョだが、ナニが小さい事を新妻に指摘されてしまったガブリエルは〇田泣きしながら寝室を出て行ってしまうのだった。
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感想ありがとうございます。
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