聖女の代わりに生け贄になる為に召喚された私

4話

　そして新月の日

　聖女っぽいと言えばいいのか、シスターっぽいと言えばいいのか、禁欲的でありながらどこか華があるドレスに着替えさせられた私はサイコちゃんとして貧乳A、B、C、短小包茎を先頭に修道士が担ぐ神輿に乗ってオーガ族が住む集落に続く扉があるという洞窟へと運ばれたわ。

　何で新月なのかというと、短小包茎の情報によれば、この日しかオーガ族の集落へと続く扉が開かないのですって。

　洞窟の奥にあった祭壇の前で座っていると、扉が開いて頭に角が生えている長身で爽やかなガチムチのムキムキマッチョが私の前に現れたの。





　イッケメーン！

　立派な筋肉！

　これぞ筋肉界の宝！





　と心の中で思わず叫んじゃったわよ♡

　冷静な部分がオーガ･･･日本では鬼に当たる存在だからオーガも虎皮のパンツを履いているのだと思っていたけど･･･普通に服を着ていたわ。

　そこで私はイケメンのムキムキマッチョに、自分がサイコちゃん･･･ではなく聖女の身代わりとして召喚された異世界人だと告白した上で元の世界に戻る方法があるかどうかを聞いてみたの。

　ムキムキマッチョが言うには、異世界の人間を召喚する術はあるけど、送還する術はないのですって･･･。





　もう二度と家族に会えないという事実に打ちひしがれてしまった私は声を上げて泣いたわ･･･。

　そんな私をイケメンオーガは何も言わず、ただ寄り添ってくれていたの。

　泣いた事で落ち着いた私にイケメンオーガはフリードと名乗り、自分達の集落で暮らさないか？と提案してくれたわ。

　行く所も帰る家もない私はフリードの提案に乗ってオーガ族の集落に行ったのだけど、その選択は結果としてサイコちゃんの思惑通りになってしまったの。

　オーガ族の集落に行ったその日に私はエロ同人誌のような目に遭ってしまって･･･一言で言えば強姦ね。

　サイコちゃんは、瘴気を取り込んだオーガとエッチして浄化するのが聖女の役目だと言っていたけど、日本人である私は本物の聖女じゃない！

　何の関係もないじゃない！！

　それなのに、何で私が襲われないといけないのよ！？

　確かにフリードはイケメンで芸術とでもいうべき筋肉を持っているムキムキマッチョですけど！

　赤黒くてズル剥けて血管が浮き出ている立派な一物をお持ちですけど！

　イケメンオーガの裸は彫刻の像にして残したいくらいですけど！

　それとこれとは話が別！

　こんなもの挿入れられたら死ぬ！

　犯される恐怖に私は必死で抵抗したわよ！