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後編
しおりを挟むそれは・・・発情期!!!
繁殖期を迎えてしまった我は一刻でも早く交尾をしたくて堪らなくなっているのだ!!!
魔狼ヘルムートの名にかけて、そこら辺の雌犬で交尾する訳にはいかぬ!!!
発情期の間だけ我がイケメンの姿になって人間の娘と交尾すればよいのだが、それをしてしまうと何とか罪で捕まってしまう!らしい。
どうすればいいのか悩んでいる我の目に映ったのは飼い主である里穂殿だ。
我は最近知ったのだが、びーえるというのは男同士の恋愛を指すらしい。
そのびーえるに夢中になって腐女子仲間と共に同人誌とやらを出したり、『ゴリマッチョな親父受け、最高やん!!!』だの、『イケメンの筋肉受けも捨て難し!!!』だの、『華奢で可愛い男の娘が攻めだと!?我は新たな萌えに目覚めたり!!!』だの、語り合っている点を除けば里穂殿は美形だし、我が国の雌共のように厚化粧をせぬし、何と言っても飼い主殿が使っている香水はフルーツ系というのかフローラル系といえばいいのか・・・とにかく清楚なのだ。
里穂殿に抱き着いている時にその香水が仄かに香るところを我は気に入っておる。
それに・・・何と言っても!!
里穂殿の乳は極上!
しかも【ないすばでぃ】なのだ!
見知らぬ人間の雌を襲うより身近にいる飼い主殿を襲えばいいと結論付けた我は、里穂殿が朝まで目を覚まさぬように魔法で眠らせてから交尾しまくった!!!
里穂殿と交尾したおかげでギンギンになっていた我の一物は通常サイズになったし、見知らぬ人間の女子を襲わずに済んだのだ。
これは【めでたしめでたし】という奴だな。
否!
【うぃんうぃん】という奴だな。
とはいえ発情期は一晩で終わるものではない。
魔狼の発情期は晩秋から春までなのだ。
我の発情期が終わるまで里穂殿には付き合って貰うしかあるまいな。
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