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しおりを挟む皇后になるには言語・数学・一般教養・政治経済・礼儀作法・音楽・詩歌管弦・芸術・立ち居振る舞い・話術・手芸・美・ファッションセンス・メイクという全てのパラメーターが秀でている事と、皇帝と接触して好感度を高めている事です
何とかというドラマに出てきた主人公のように「カッターキャー」的なものを自作自演したりという風にライバル達を蹴落としながら皇帝の心を掴んで皇后になる・・・
【百花乱舞~愛憎と欲望の花園~】は恋愛と育成シミュレーション、ルートによっては策を弄してライバル達を蹴落として成り上がる乙女ゲームなのです
前世がどこにでも居る普通のおばちゃんだった私に皇后なんて務まるはずがありませんよ!!!
無理無理無理!!!
皇帝には何とかというドラマの主人公をモデルにしたラスボスな寵妃がいますし、それだけではなく皇帝は彼女との間に子供を六人も儲けているのですよ!?
第一皇子は優秀だけど父親に似ているところが一つもない・・・要するに托卵(皇帝自身がそれに気付いていないし第一皇子は病死する)、第二皇子は脳筋、第三皇子は酒と女に溺れているし、第四皇子は文字の読み書きが出来ない文盲に加えて簡単な計算も出来ない、第一皇女と第二皇女は皇帝亡き後に起こる後継者争いに口を挟んで国を乱す
寵妃は皇帝を含む攻略対象者達からラフレシアに喩えられるくらいですし、何と言っても公式が認めていますからね~
あれでしょうか?
皇帝はB専・・・ではなく蓼食う虫も好き好きって奴なのかも知れません
要するに皇帝そのものが地雷ですし、仮に皇后になったとしても私としては何の旨味もないのですよ!!!
だって、皇帝が私の好みではありませんもの!!
よって皇后になるというルートは却下です!!!
専業主婦は・・・彼氏いない歴=実年齢でおひとり様を満喫していた私には無理かも知れません
お給料様が高くて豪邸が貰える女官長でしょうか?
ですが女官長ってハードワークなのですよね~
ハードモード・・・見方によってはナイトメアな乙女ゲームの世界に転生した私の人生は詰んだのかも知れません
自分の人生についてどれくらい悩んでいたのでしょうか?
気が付けば私達を乗せた船はジェミニー帝国に到着していました
・・・・・・・・・・・・腹を括って自分の人生を切り拓くしかありませんわね
こうして覚悟を決めた私は後宮へと足を踏み入れたのです──・・・
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