聖女召喚に巻き込まれた私はスキル【手】と【種】を使ってスローライフを満喫しています

白雪の雫

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 私、有栖川 早紀(24)は日本に居た頃はエステで働いていたのだが、現在はビューティー王国とファイティング王国の国境にある暁月の森に自宅兼サロンを開き、週に一日は三人限定の全身マッサージ、他の日は全身ではなく他のパーツのマッサージ。

 肉・魚・野菜・果物といった食料に米や小麦といった食糧、コーヒーや紅茶といった嗜好品、化粧品や下着、衣類や生活雑貨等を栽培し実ったそれで自給自足、時には販売、時間に余裕がある時は読書に〇Bでゲームを楽しむという一人暮らしを満喫している。

 ビューティー王国?

 ファイティング王国?

 肉や魚を栽培?

 これだけだと私が何を言っているのか分からないよね?

 私が聞き手だったらそう思うわ。

 実は・・・

 私は聖女召喚に巻き込まれた日本人なのです!!

 ・・・・・・何トチ狂った事を言ってやがんだ、コイツ?と思うかも知れないけど本当の事なのです!!

 その日の私・・・当時二十三歳だった私は職場に向かっていたのだけど、突然アスファルトが眩い光に包まれたの

 気が付けば映画やドキュメンタリー番組で見た事があるヨーロッパの宮殿っぽい謁見の間らしき場所に居たわ。

 玉座に座っているのは海外のイケメン俳優よりもイケメンな男性。

 だけど性格の悪さが滲み出てるという実に残念な人だった。

 「聖女が・・・二人!?大神官よ、これはどういう事だ?!」

 そうそう。

 謁見の間らしき場所に居たのは私だけではなく、童顔巨乳女子高生もだったの。

 「儂にもどういう事なのかさっぱり・・・。陛下!儂の水晶であれば二人に付与されたスキルが分かります!」

 「ならば確かめよ」

 大神官と呼ばれた老人は陛下という男の言葉に従い私達に水晶を翳したの。

 結果

 童顔巨乳女子高生には火・水・土・風・雷魔法のみならず聖魔法が、私には【手】と【種】というスキルが付与されていたわ。

 「茶髪の女・・・全然使えねぇ・・・」

 「「プックス~」」

 私のスキルを知った陛下という男は心底呆れた声を上げ、大神官と神官っぽい格好の男性達、そして童顔巨乳女子高生からは失笑が漏れたの。

 「陛下。若い娘こそが我等が求めていた聖女でございます!」

 「やはりそうであったみたいだな。使えない女は日本人ではないから当然の帰結だな」










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